観音峯山(1347.4m)山上ヶ岳(1719.2m)

 

★ひとこと   「観音峯山から法力峠、山上辻、山上ヶ岳を経て五番関へ」

観音峯展望台は大峰山展望台

★行った日   2008年7月21日(月祝)  晴後曇  単独
        
★コース

高槻4:44(近畿道、西名阪)=柏原IC(R165、県道、R309、R169、林道)=五番関トンネル南口6:58(林道、県道)=7:15観音峯山登山口7:25→第1展望台分岐7:46→8:11観音平8:16→8:41観音峯展望台8:47→9:25(1347.4m)観音峯山9:35→三ッ塚10:03→10:46法力峠10:56→12:10山上辻12:24→13:00レンゲ辻13:04→13:46(1719.2m)山上ヶ岳14:00→洞辻茶屋14:34→今宿跡15:08→大所山分岐15:18→五番関15:41→15:52トンネル南口15:56(林道、県道)=自転車=16:33観音峯山登山口16:41(県道)=洞川温泉(県道、R309、県道、R165)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻20:10

 チャリンコ利用の耐暑山歩きだ。低標高では本当のユデダコになりそうなので、きょうは観音峯山から山上ヶ岳を経て五番関に至る標高1000メートル以上で明確な道だけを通るコースだ。往路はR169の川上村から林道に入り五番関トンネル南口にチャリンコをデポし、洞川を経て虻トンネル東口のトイレや休憩所もある観音峯山登山口駐車場にとめた。
 ギラギラと照りつける太陽を背に吊橋を渡り、杉植林帯の日陰の遊歩道を観音峯展望台に向って登る。観音の水で喉を潤し林の中の小道を登ると約30分で木陰が涼しい観音平だ。ここまで南朝物語の説明板が道端に掲示されているので退屈しない。ここから広葉樹林が現われ、さらに杉林の尾根の尾の急坂をジグザグに登ると、太陽の照りつける草原の観音峯展望台だ。ここは照っているが弥山や稲村ヶ岳の山頂は雲に隠れ、遠くの展望はあまりよくなかった。草原を少し下ってから樹林に入り、雑木林や植林帯を登りつめると展望のない観音峯山三角点だ。ここからは杉植林帯と広葉樹林帯が交互に現われるアップダウンが続く尾根道だ。三ッ塚を過ぎて東から東北に尾根の方向が変わる地点の岩稜から稲村ヶ岳が間近に望める。山上辻の右へ伸びているガレた稜線がいつかは登ってみたいクロモジ尾らしい。杉林の急な稜線を下ると法力峠だ。峠では山上辻でキャンプしたと言う2人の青年と逢うが、山のようなリュックを背負う若さが眩しい限りだ。なだらかな整備されたトラバース道を進み、杉林やブナ林を過ぎて笹原林床の広葉樹林帯になると山上辻が近い。祝祭日なので稲村小屋は営業中、缶ビールの味は格別だった。なお、このところ雨が少なく渇水状態のため水はないので要注意だ。


    (観音峯山登山口)         (観音の水)        (杉林の丸太階段の道を登る)

       (観音平)           (広葉樹林帯を登る)     (観音峯展望台を振り返る)

               (観音峯展望台から北〜東〜南〜西を望む)

     (雑木林を登る)         (観音峯山三角点)      (ブナやミズナラの林を行く)

  (間伐中の杉植林帯を行く)      (杉林中の三ッ塚)      (岩稜からクロモジ尾を望む)

       (法力峠)           (杉植林帯を行く)       (緑のブナ林を行く)


   (笹原林床の林を行く)      (山上辻の稲村小屋)   (トウヒ、シラビソの原生林を行く)

 山上辻からトウヒやシラビソの原生林を行く。小さな沢を幾つか越えるがいずれも渇水状態だ。やがて笹原林床のブナ林に変わり、広葉樹の大木が茂る急な笹原を下ると女人結界門の建つレンゲ辻だ。清浄大橋へ下る道を左に分け、山上ヶ岳へ向って険しい尾根を登る。このルートは5年前に改良された鉄梯子が取り付けられ、ビルの非常階段を上るように手すりを持って安全に登ることができる。但し、安全だが、暑さに参ってしまい急坂に足が上がらず、小休止を繰り返して動悸を整え、グロッキー状態でようよう山頂へたどり着いた。山上ヶ岳山頂付近はガスがかかり、展望は殆ど駄目、法灯が明るい大峯山寺本堂に無事を感謝して下山を始めた。
 午後2時を過ぎた山頂には人影はなく、奥駈道の整備された参道を行場をバイパスして下った。鐘掛岩辺りは下り用の新道を通り山頂から30分余で洞辻茶屋だ。ここで洞川への道を左に分けて直進する。爽やかな広葉樹林帯を過ぎ、急な鎖場を下って洞辻茶屋から30分も進むと今宿跡だ。ここから右に派生した支尾根を進むと勝負塚山だ。ここもいつかは行きたい稜線コースだ。今宿跡から素晴らしいブナ並木道を10分も直進すると大所山へ続く支尾根が右に別れ、大きな木製の表示がある。この支尾根には大所山の手前に難物の岩稜があるが是非通ってみたい尾根筋だ。ここから稜線を直進し、祠や五番関古道分岐を過ぎて道なりに下ると女人結界門の建つ五番関だ。林道トンネル口の表示に従って左へ10分も杉林の谷筋を下るとチャリンコをデポしたトンネル南口の休憩所だ。標高差約300メートルの殆ど下り坂ばかりの舗装路をチャリンコで快走して観音峯山登山口に帰着した。夏休みに入った祝日とあって芋の子を洗うような洞川温泉で汗を流し、名水ゴロゴロ水をたっぷり汲んで帰阪した。

 標高が1000メートル以上あっても暑さには勝てず4リットルの水を消費してヘロヘロバテバテの山歩きだったが、身の引き締まる思いの静寂の大峯山寺、今宿跡付近の広葉樹の並木道など感動の山歩きができた。

 (笹原林床のブナ林を行く)    (レンゲ辻へ急坂を下る)   (レンゲ辻の女人結界門)
 
      (岩稜を登る)     (危険地帯は鉄梯子が完備)    (危険地帯は鉄梯子が完備)

   (山上ヶ岳のお花畑)        (山上ヶ岳三角点)         (大峯山寺本堂)

    (大峯山寺山門)       (西ノ覗をショートカット)     (美しく整備された奥駈道)

 (行場のショートカットを下る)   (洞辻茶屋を直進する)       (広葉樹林帯を行く)

    (鎖場の急坂を下る)    (勝負塚山分岐の今宿跡) (素晴らしいブナ、ミズナラ並木道)

    (大所山分岐)            (急坂を下る)       (女人結界門のある五番関)

   (杉林の沢筋を下る)    (トンネル南口休憩所へ下る)    (五番関トンネル南口)

★道端の花

   ニガナ(観音峯山)      ハンカイソウ?(観音峯山)  ミヤマバイケイソウ(観音峯山)

  オトギリソウ?(法力峠)       コアジサイ(法力峠)      ガクウツギ?(山上辻)

    モミジガサ(山上辻)     ヤマアジサイ(坂山上辻)     ガクウツギ?(山上辻)

  イヌトウバナ(山上辻)       カラマツソウ(山上ヶ岳)    シモツケソウ(山上ヶ岳)

   ヤマボウシ(洞辻茶屋)       ?(洞辻茶屋)        ヤマホトギス(洞辻茶屋)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)観音峯山登山口〜観音峯山〜山上辻

(2)山上辻〜山上ヶ岳〜五番関

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  洞川、弥山、南日裏

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