南駒ヶ岳(2841m)空木岳(2863.7m)
★コース (御料局三角点) (ハイマツの稜線を進む) (南駒ヶ岳山頂) 赤椰山からガスッた岩稜を黙々と進むと1時間半ほどで空木岳だ。岩まじりの砂地の山頂からは東へ伸びる池山尾根が少し見えていたが展望は殆ど駄目だった。小休止後、北西稜を下る。数箇所の鎖場を経て、急坂をジグザグに下るとガスに煙る木曽殿山荘の建つ木曽乗越だ。途中でポツリときたが、幸運にも小屋に入ってしばらくすると雷雨襲来だった。夕方、ガスっているが雨のあがった涼しい木曽乗越付近を散策、あす下る道沿いには高山植物が咲き乱れていた。
(第3日)
早朝に降り出した雨もあがったが、下草が濡れているので雨具をつけて出発だ。山荘からお花畑を200メートルも下ると森の中ばかりの道だ。水の涸れた水場、義仲の力水を過ぎ順調に樹林帯を下る。見晴場からはガスで空木岳は見えず、赤椰山がかすかに展望できた。約2時間強黙々と下ると北沢だ。ここで北沢を吊橋で渡るが濡れた板が滑りやすく慎重に渡り、一山、越えると林道出合の兎平だ。ここから1時間40分の長い長い林道歩きだ。ちょうど、河川の改良工事が行われており、時折通るダンプやミキサー車の埃を浴びながらやっと伊奈川登山口駐車場に到着した。帰途、日帰り温泉に寄ることもなく往路通りに4時間で帰阪した。 今回は大阪から最もお手軽な中央アルプスだ。2ヵ月前に登った南木曾岳から見た中央アルプス中南部の姿が忘れられず、実際に歩いてみた。残念ながら期待した展望は得られなかったが、3ヶ所のお花畑(南駒ヶ岳南稜東面、摺鉢窪カール、木曽乗越)が素晴らしかった。各山頂に至る登山路の針葉樹の自然林が美しく、また、縦走路は北アルプスに劣らないハイマツと岩稜の稜線だった。
(木曽乗越めざして下る) (木曽乗越)
(木曽乗越からガスッた空木岳)
(木曽乗越からお花畑を下る) (展望のない森の道を下る) (見晴場から霞んだ赤椰岳)
(参考地図) |