釈迦ヶ岳(1799.6m)大日岳(1568m)

 

★ひとこと   「なだらか尾根で釈迦ヶ岳を経て行場の大日岳へ」

釈迦岳から八経ヶ岳方面を望む

★行った日   2008年8月11日(月)  晴後雨  単独

★コース
高槻4:44(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道、R24、R168、林道)=7:50旭・林道登山口7:59→不動木屋谷分岐8:36→9:13古田の森9:19→千丈平9:44→水場9:52→奥駈道出合10:03→10:10(1799.6m)釈迦ヶ岳10:29→奥駈道出合10:36→11:07深仙の宿11:20→大日岳下11:34→11:48(1568m)大日岳11:59→大日岳下12:12→12:24深仙の宿12:32→奥駈道出合13:20→13:26水場13:30→千丈平13:35→古田の森13:55→不動木屋谷分岐14:20→14:51旭・林道登山口15:01(林道、R168)=夢の湯(R168、R24、県道、R165)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻20:50

 真夏の低山なので、消耗しないように1000メートル以上あって緩やかな登りが続く旭口から登る釈迦ヶ岳だ。R168の大塔支所から夢の湯にかけて崖崩れのため川沿いに迂回していたが、全体の改良工事は未完だがトンネルが完成して赤い鉄橋は通れる。また、以前から旭橋の少し先で合流するバイパスも完成しているので、合流後直進せず旧道を戻って旭橋から旭の川に沿った林道へ入ると約1時間で登山口だ。トイレもある登山口駐車場の高台からから八経ヶ岳や釈迦ヶ岳の頭だけ望める。
 階段を登ると背の高い笹薮を切り開いたなだらかなシャクナゲもある雑木林の道だ。広葉樹の疎林帯を抜けると実をつけたミヤマバイケイソウの茂る草原に入り所々でトリカブトが咲いていた。枯死した古木が立つ草原の丘を越えると不動木屋谷登山道出合だ。緑の大木が散在したり、枯死した白骨のような木々が林立する気持ちの良い草原を階段状になだらかに登る。振り返ると下界は雲海に閉ざされていた。前方の釈迦ヶ岳が大きくなると幹の曲がったブナ?ダケカンバ?林の古田の森だ。かくし水と言われるトリカブト群生地の水場を過ぎ、トウヒやシラビソの針葉樹林を登ると奥駈道出合だ。ここからひと登りで大展望の釈迦ヶ岳一等三角点の山頂だ。最近まで補修のため姿を消していた釈迦如来銅像が立派になって最近戻り、4年前には欠けていた三角点頭部が補修されていた。山頂から、北には遠く山上ヶ岳から八経ヶ岳、仏生ヶ岳、孔雀岳と続く大峰奥駈北部の峰々と正面には七面山と大岩壁が望め、東には雲間から日出ヶ岳や台高支稜の又剣山、奥駈支稜の十郎山や小峠山が確認でき、南にはこれから訪れる奥駈稜線の大日岳や登ってきた稜線が望めた。


  (旭・林道登山口、帰りは雨) (登山口高台から望む八経ヶ岳)(登山口高台から望む釈迦ヶ岳)

 (なだらかな笹原の切り開き) (ミヤマバイケイソウの原っぱ)    (影のない草原を登る)

  (不動木屋谷登山口合流点)    (なだらか草原を登る)   (白骨の草原を振り返ると雲海)

   (笹原の彼方に釈迦ヶ岳)         (古田の森)         (奥駈道出合下の水場)

    (奥駈道出合)      (釈迦ヶ岳山頂の釈迦如来銅像) (釈迦ヶ岳山頂一等三角点)

            (釈迦ヶ岳山頂からから西北〜北〜東を望む)

            (釈迦ヶ岳山頂からから南〜西〜西北を望む)


 山頂から先程の奥駈出合まで戻り、稜線に沿った奥駈道を南へ下ると深仙の宿だ。左には四天石の大岩壁とその下に香精水が湧出する平地の鞍部だ。更に南下すると大日岳登り口だ。行者コースではなく、巻道をテープ印通りに登ると約15分で頂上だ。頂上には大日如来銅像があって殆ど1人分のスペースしかない。山頂からは、深仙の宿や釈迦ヶ岳とそれに続く五百羅漢が見渡せた。帰りの安全の祈ってから、往路を奥駈道出合まで戻り、古田の森周辺で数十頭の鹿の群れに出会った。鹿の異常繁殖の原因はわからないが広葉樹が枯死して草原が増え、冬には木の皮を剥いで食べるので更なる悪循環だ。皮を剥がれた木が古田の森に散在していた。古田の森を過ぎた頃から雲行きが怪しくなり、釈迦ヶ岳に雲がかかり始めると共にポツリとやって来た。雨具は暑いので着けず傘だけで下ったが、しのつく雨にあまり傘は役に立たず森林帯へと急いだ。幸運にも雷はなかったので濡れただけで安心して登山口へ帰り着いた。帰途、R168の夢の湯にて雷雨に遭遇、小降りになるのを待って往路通りに帰阪した。
 この3日間、午後奈良県南部は大雨警報の出る雷雨だ。晴天にもかかわらず早朝は下草がずぶ濡れの筈だ。天候さえよければこのコースは見晴らしもよく楽に登れるので家族連れにも好適だ。真夏のせいか2、3人の登山者しか逢うことのない静かな山歩きだった。

   (奥駈道出合まで戻る)      (稜線を南へ下る)        (目指す大日岳)

   (四天石下の香精水)         (深仙の宿)           (大日岳登り口)

 
(大日岳頂上の大日如来銅像)  (大日岳頂上から釈迦ヶ岳)   (大日岳頂上から五百羅漢)

    (深仙の宿へ戻る)        (奥駈道出合へ戻る)       (数十頭の鹿の群れ)


(餌のないときに皮を剥いだ跡) (木の間から見える大日岳)    (草原で土砂降りになる)


★道端の花(登山道に殆ど見当たらず)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  釈迦ヶ岳

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