編笠山(2523.7m)権現岳(2715m)

 

★ひとこと   「観音平から丸い編笠山を経て展望岩稜の権現岳へ」

権現岳山頂

★行った日   2008年8月22日(金)  晴後曇  かみさんと2人

★コース
高槻3:32(名神、中央道)=小淵沢IC(県道)=8:00観音平8:13→9:13雲海9:19→押手川10:10→妻引返し11:25→(2523.7m)編笠山12:02→12:25青年小屋12:37→のろし場(三角点?)13:09→権現小屋13:56→(2715m)権現岳14:03→権現小屋14:07→三角点?14:34→青年小屋14:50→押手川15:42→雲海16:04→16:34観音平16:42(県道)=茅野17:20

 ぐずついた天気が続いているが束の間の晴天を狙って南八ヶ岳だ。一応、青空だが中央道から見える恵那山をはじめ、中央アルプスや南アルプスの峰々は雲の中だ。諏訪湖を過ぎて、右の白い甲斐駒も見えず、正面に薄い富士山の姿が見え出すと小淵沢ICだ。2車線舗装の県道の終点が編笠山登山口の観音平駐車場だ。大阪から丁度4時間半だが、東京からは日帰り圏なので関東ナンバーの車が十台位とまっていた。登山口手前の展望台からも霧に閉ざされて富士山や南アルプスは見えなかった」。
 登山口から笹原林床の平坦なカラマツ林が続き、ブナやダケカンバが現われると雲海展望台だ。上空は青空だが山々はガスっていた。コメツガやカラマツ林をなだらかに登ると押手川だ。ここは編笠山直登道と巻道の分岐点で、そのまま山頂めがけて登る。この辺りから岩塊道の急登が始まるが、かみさんは音を上げて観音平へ戻って車で待機だ。そのまま登り続けるとシャクナゲ混じりのハイマツ林となり、その少し先が岩塊を敷き詰めたような編笠山頂上だ。残念ながらガスって視界は皆無だ。編笠山から下りで初めてガスが薄れて権現岳が頭を出し、下方の青年小屋を目標にペンキマークに従って岩塊の道を下った。小屋前の広場にはピンクのヤナギランや黄色のホソバノキリンソウなどが咲いていたがヒカリゴケは判らなかった。振り返ると丸く整った形の編笠山が何とか見えたが権現岳は雲の中だ。小屋前のベンチで昼食後、権現岳へ向うべく樹林の中を登り始めた。


      (観音平登山口)       (平らなカラマツ林を行く)     (ブナ林も現われる)

  (ダケカンバも現われる)   (雲海展望台だが何も見えない)(カラマツ林をなだらかに登る)

     (コメツガの道)         (押手川の分岐点)       (急坂の岩角道を登る)

    (梯子も現われる)       (ハイマツ帯になると山頂)  (ガスに閉ざされた編笠山頂上)

  (編笠山下りから権現岳)   (岩石帯を下ると青年小屋)      (青年小屋)

  (青年小屋から編笠山)  (のろし場への上り道から編笠山)  (のろし場の三角点?)


 樹林帯を抜けると三角点?のあるのろし場の稜線から権現岳が間近に望める。鎖場もある岩稜を進むと権現小屋だ。そのすぐ先が赤岳へ続く稜線が東北へ分岐し、南方へ稜線を数十メートル進むと権現岳だ。時間が遅かったのですぐに往路を下山したが、幸運にも稜線を下る間、ガスが少し晴れ、遠方は無理だが近くの山々が姿を現した。下山は殆ど休むことなく、青年小屋から巻道を経て、往路通りに観音平へ戻った。きょうは茅野泊まりで、あすは唐沢鉱泉から天狗岳を計画していたが、残念ながら翌日は朝から雨模様だ。未練がましく唐沢鉱泉の登山口まで行ってみたが展望も全く駄目だったので登山を中止し、雨の観光ドライブに変更してゆっくり帰阪した。
 今年の夏は天候不順で直近の4回とも雨にたたられ計画変更を余儀なくされてしまった。本来、南アルプスや富士山の展望が期待できるコースだ。眺望はかなわなかったが、八ヶ岳の樹林の美しさを堪能できた山旅だった。

   (のろし場から権現岳)      (ガレ場の急坂を登る)     (鎖場もある尾根道)

   (尾根道から権現岳山頂)    (山頂下の権現小屋)      (赤岳への尾根分岐点)

 
  (分岐点の先が権現岳)        (権現岳頂上)        (権現岳から見た尾根道)

            (尾根道から北方を望む、遠景はガスって見えない)

(尾根道から権現岳を振り返る) (尾根道から青年小屋を望む)  (丸い編笠山めがけて下る)


(小屋から巻道の樹林帯を下る)(神秘的な樹林をひたすら下る) (カラマツ林を下ると登山口)


★道端の花

  ハクサンフウロ(観音平)     モリアザミ?(観音平)     ミヤマママコナ(観音平)

   マルバダケブキ(雲海)       ワレモコウ(雲海)          ?(雲海)

    キンミズヒキ(雲海)       ツリガネニンジン(雲海)    ヤマホタルブクロ(雲海)

  ヤマオダマキ(押手川)      タカネヒゴダイ(押手川)      オトギリソウ(押手川)

   コケモモの実(編笠山)      ヤマハハコ(編笠山)      ウメバチソウ(編笠山)

   ウスユキソウ(編笠山)     ヤナギラン(青年小屋)      セリバシオガマ(青年小屋)

  オヤマリンドウ(青年小屋)   カニコウモリ(青年小屋)      ヤマゼリ(青年小屋)

  オオカサモチ(のろし場)     コバノコゴメグサ(のろし場) ホソバノキリンソウ(のろし場)

  ホソバトリカブト(のろし場)     タカネナデシコ(のろし場)    タカネニガナ(のろし場)

 イブキジャコウソウ(のろし場)    ノミノフスマ(権現岳)      トウヤクリンドウ(権現岳)

  ネコノメソウ?(権現岳)    イワギキョウ?(権現岳)      ダイモンジソウ(のろし場)

     ウド(押手川)          ヤマブキショウマ(雲海)      ヤマゼリ?(雲海)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       八ヶ岳・蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
・2万5千分の1地形図  八ヶ岳西部、小淵沢

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