高見山(1248.3m)黒石山(915.4m)

 

★ひとこと   「平野から霧の高見山を経てブナと植林帯の北尾根へ」

R166から高見山を望む

★行った日   2008年9月1日(月)  晴(山頂は霧)  単独

★コース
高槻4:47(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、県道)=6:30滝野・林道北谷6:40(県道)=6:51たかすみ温泉7:00→高見杉(避難小屋)7:50→杉谷道合流8:22→笛吹岩9:00→9:10(1248.3m)高見山9:20→三峰山分岐9:48→桃俣分岐10:02→10:07(993m)天狗山10:15→10:43(938m)船峯山10:52→伐採尾根11:01→(915.4m)黒石山11:30→差杉峠12:05→12:28林道出合12:35→滝野・林道北谷12:44(県道)=自転車=13:09たかすみ温泉13:44(R166、R369)=針IC(西名阪、近畿道)=高槻15:50

 真夏は暑いので朝涼しいうちに登り始め、このところ天気がよくてもどこかで雷雨があるので、昼過ぎには下山する計画だ。昨年12月に高見山を通った時に見た北尾根が美しかったので今回歩くことにした。榛原から曽爾山地へ向う際に通るR369の弁才天トンネルの手前を左折、県道を東吉野方面へ進む。下山予定地点の差杉(さいすぎ)峠へ続く林道にチャリンコをデポし、平野のたかすみ温泉の大きな駐車場に車をとめさせてもらった。
 たかすみの里から県道を少し南下すると左に赤い橋が見える。橋を渡った左が高見山登山口だ。杉植林帯を丸太階段もある整備された山道をなだらかに登る。最後の水場の沢を渡り、少し進むと登山口から約1時間で傍らに避難小屋がある立派な高見杉だ。やや急になった道を登り続け、尾根にあがるとR166バス停から登る杉谷道と合流する。幹の捩れたようなアセビの林立する尾根道を登り、国見岩、息子岩、揺(ゆるぎ)岩などの岩塊を過ぎ、真っ白で何も見えない笛吹岩の次が高見山避難小屋だ。その先に山頂の祠と三角点があるが見晴らしゼロだ。きょうは下界は晴だが標高1000メートル以上は雲の中だ。昨年12月の夕日に照らされた北尾根を想い出しながら展望台の山座配置図を眺めた。


  (平野の登山口へ向う赤い橋)     (高見山登山口)         (杉植林帯を登る)

   (高見杉と避難小屋)       (杉谷道との合流点)     (色々な名称の岩が現れる)

   (霧の山頂近くの笹原)         (高見山頂)            (三峰山分岐)

            (2007年12月6日高見山頂から北尾根を望む)

 山頂から稜線伝いに羊歯の生い茂った道を下ったが、霧雨混じりのため下半身ずぶ濡れだ。大ガレの上を過ぎしばらく進むと三峰山分岐ピークだ。三峰山はここから東の尾根に入るが、差杉(さいすぎ)峠は桃俣の標識通りに北の尾根筋を進む。しばらく下ると鞍部で桃俣を右に分け、直進して登ったピークが視界のない天狗山だ。この辺りからしばらく美しいブナ尾根が続く。全く表示のない展望ゼロの船峯山を過ぎてしばらく下ると伐採尾根が現われる。稜線の西面が綺麗に切り払われ、西側の展望が抜群だ。振り返ると平野から登ってきたなだらかな稜線の先に高見山が望めるが相変わらず雲をかぶったままだ。西方から高見山を眺めるとピラミダルな鋭い三角推の鋭鋒だが、北から見るとなだらかな山容だ。雑木林の尾根道を登りつめると樹木に囲まれた黒石山三角点だ。この先から鹿害防御ネットに沿って進む。所々で木々の間から東方の倶留尊山などがちらちら望めた。笹薮を下った鞍部が差杉峠だが笹薮に覆われ、空間は殆どない。古い石柱が昔の峠道の名残らしい。ちょっと見では滝野へ下る道が1メートル位の笹に埋もれて判らなかったが、笹の下から覗くと笹の生えていない地面があり、10メートルほど薮コギすると笹のない杉林にでて明確な道が現われる。昔の峠越えの道らしく広い道の面影を残している道だ。杉植林帯を30分も下ると林道に出合うが、出合点が薮っぽいので、逆に峠へ登る場合は林道の右の笹に埋もれた古い手書き標識を見落とさないことだ。林道をしばらく下るとわがチャリンコ愛車と面会だ。朝は県道から林道へ入って最初の林道分岐点にデポしたが、デポ地点から数百メートル直進すると大きな空地があるのでここが駐車の適地だ。チャリンコで県道を快調に下ってたかすみ温泉に帰り着いた。温泉で汗を流し、午後になると雲もとれ、R166から高見山を撮ってから順調に帰阪した。
 台高山脈北端の霧氷で名高い高見山は360度の展望でも有名だがきょうはその片鱗さえもなかった。山頂からたどる北尾根はあまり歩かれてないので静かな稜線歩きが楽しめるコースだ。踏み跡程度の道だがテープが律儀に付いているでピークで方位を確認すれば迷うことはない。

      (天狗山頂上)          (ブナ尾根を行く)         (雑木尾根を行く)

     (伐採尾根)              (伐採谷)        (見晴らしのよい伐採尾根)

                 (伐採尾根から南〜西〜西北を望む)

     (黒石山三角点)         (金網に沿って進む)   (差杉峠手前から倶留尊山方面)

    (差杉峠石柱)          (差杉峠の薮コギ)        (杉植林帯を下る)

★道端の花

  ミヤマママコナ(北尾根)     ヤマホトトギス(北尾根)    フシグロセンノウ(差杉谷)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  高見山

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