大所山(1345.8m)勝負塚山(1245.8m)

 

★ひとこと   「下多古から大所山、勝負塚山を経て上多古へ」

落葉絨毯の大峰奥駈道

★行った日   2008年10月30日(木)  曇後晴  Kさんと2人(Kさんのレポート

★コース
高槻4:11(近畿道、西名阪)=柏原IC(R165、県道、R309、R169、林道)6:11赤い橋(勝負塚山登山口)6:23(林道、R169、林道)=琵琶の滝入口(大所山登山口)駐車場6:45→琵琶の滝展望台7:12→大所山登山口7:26→稜線出合9:01→9:11(1345.8m)大所山9:25→稜線出合9:33→岩稜開始9:55→10:55休憩11:04→P1401 11:16→P1314 11:43→12:03奥駈出合12:12→(1448m)今宿跡12:24→12:58展望尾根13:08→13:59(1245.8m)勝負塚山14:08→水平道出合15:30→浄水場15:50→赤い橋(勝負塚山登山口)15:56(林道、R169、林道)=16:15琵琶の滝入口駐車場16:20(林道、R169、R309、県道、R165)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻19:00

 かねてより下多古から大所山-奥駈道-勝負塚山を経て上多古へ下りたかったがこのコースは車2台が必要だ。きょうはKさんの都合もよく、紅葉狩りも兼ねて2人で挑戦だ。日が短くなってきたので早朝に上多古の赤い橋にKさんの車を置いて下多古の大所山登山口から出発だ。
 登山口から直接大所山へ登る道もあるが、琵琶の滝も見たかったので広場突き当りの正面階段から杉林に入った。途中、往路では気付かなかったが大所山への登山道を右に分け、少し河床をたどってから吊橋を渡り、山肌の急坂を登ると滝展望台の東屋があって琵琶の滝が正面から望める。なかなか気品のある立派な滝だ。先ほどの登山道分岐まで戻り、杉林の急坂をあえぎつつ休みを繰り返しながら登る。支稜線に達すると少しなだらかになるがすぐに急坂になり、汗を滴らせて登ると岩稜が現われ、その左を巻いて支稜線の上に出る。枯死した古株やシャクナゲが密集した稜線を登ると涼しげな広葉樹林帯に出る。稜線出合だ。さわやかな広葉樹林の稜線をなだらかに登ると大所山だ。三角点からの展望はないが少し東北へ下ると樹間から尖った白鬚岳が望め、稜線から見下ろすと紅葉が鮮やかだ。風は全くないがじっとしていると汗が冷えてきて寒さが身にしみて来る。
 先ほどの稜線出合から、落葉絨毯の広い稜線を進むと、稜線が狭くなってきて正面が岩稜で通せんぼだ。岩稜越えルートを示す赤テープもないので正面突破だ。幸い、岩角や木の根が適当に配されていたので乗越えられたが、続く岩稜は少し手ごわいので右(西)側の裾を回りこんで通り過ぎた。しかし場面によっては岩壁の上に出てしまい、元に戻って左下へ下るとテープに出合うこともあった。最も厄介なのは岩稜にシャクナゲ薮が密集した所で、向こうずねにすり傷や切り傷を作ってしまった。岩稜のすぐ右下には林道の五番関トンネルが見え奥駈道が近いことを知らせていた。岩稜帯のテープは色々な方向に付いているため全面的に信用できずルートを2人で探しながら約1キロの岩稜帯を1時間以上かけて何とか突破した。岩稜帯を過ぎると穏やかな広葉樹林の尾根が奥駈出合まで続いている。


 (正面階段が琵琶の滝入口) (過ぎ植林帯をなだらかに登る)      (吊橋を渡る)

   (琵琶の滝展望台の東屋)     (気品のある琵琶の滝)    (大所山へ杉林の急坂を登る)

   (岩稜が現われる)     (シャクナゲをかき分けて進む)      (稜線出合)

  (広葉樹林の稜線を行く)        (大所山頂上)          (山頂付近の紅葉)

    (山頂付近の紅葉)       (なだらかな稜線を進む)    (なだらかな稜線を進む)

(岩稜が現われたので正面突破)   (岩稜の裾を巻く)   (なかなか手ごわいシャクナゲの薮)

(右下に見える五番関トンネル)   (やっと岩稜帯を通過)     (広葉樹林の尾根を進む)

 奥駈道出合には大きな手書き表示板「大所山へ」がある。ここから今宿跡までの大峰奥駈道は広葉樹林の素晴らしい道だ。今宿跡から支稜線に入ってもなだらかな美しい尾根が迷いピークまで続いている。ピーク手前の展望尾根から台高山脈が望めたが、大峰山系は逆光のため判別できなかった。事前に地形図にて迷いピークで右の尾根に入るのを確認していたが、迷いピークからなだらか尾根を直進してしまった。少し行ってから間違いに気付きピークまで戻って右の急坂尾根を下った。朽ちた古株の多い杉林の急坂を下り、シャクナゲや雑木の茂る尾根を登り返すと勝負塚山だ。狭い山頂から山上ヶ岳の宿坊が見える筈だが逆光のためはっきりしなかった。山頂からの下りは急坂の連続だ。左側が杉林、右側が自然林の急坂尾根を過ぎると少しなだらかになった稜線を下り、すぐに北向きに方向を変えて濃密な杉植林帯の斜面をジグザグに延々と下り、水平道に合流する。道が突然崩壊した所を飛び降りたり、橋が流された所を渡された棒を手掛かりに渡ったりして進み、最後に砂利の急坂を滑り降りると浄水場だ。しばらく杉林を歩くとゴールの赤い橋が見えてくる。Kさんの車で下多古まで戻り、すぐ近くの水場で水を汲んでから往路通りに帰阪した。
 下多古の気品ある琵琶の滝、大所山近辺の紅葉、道なき道を行く岩稜越えなど楽しい山旅だった。Kさんのお蔭で2尾根を渡り歩くことができ、気持ちよく疲労した身体と達成感に乾杯!

(奥駈道の大所山への分岐点)    (美しい大峰奥駈道)      (勝負塚山分岐点の今宿跡)

  (ながらかな尾根を進む)   (尾根から大所山を望む)     (台高が望める展望尾根)

                (展望尾根から台高の峰々を望む)

(迷いピークで間違い尾根を下る)(朽ちた古株の急坂を下る)       (杉林を下る)

   (狭い勝負塚山頂上)   (急坂の尾根をどこまでも下る) (急坂の尾根をどこまでも下る)

   (杉林をどこまでも下る)      (やっと浄水場に着く)        (赤い橋にゴール)

★道端の花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  洞川

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