九斗山(670.9m)

 

★ひとこと   「余部の甌穴公園からブナ林の九斗三山周回」

轟尾根ビューポイントから余部鉄橋

★行った日   2008年11月5日(水)  晴  単独

★コース
高槻5:14(中国道、舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=和田山IC(R9、R312、R178)=9:08市午の轟尾根登山口9:15=9:28市午の尾滝尾根登山口9:37→出べそ10:23→北尾根出合10:49→11:04(628m)蓮台山11:15→P629 11:30→西のコル11:43→11:56(650m)カサハ九斗山12:05→12:35(670.9m)九斗山12:43→12:56濃於美山12:59→轟尾根登山口13:43(林道)=自転車=14:12尾滝尾根登山口14:25(県道)=但馬御火浦灯台(県道、R9)=よふど温泉極楽湯(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道、中国道)=高槻20:30

 岩礁海岸の但馬御火浦(みほのうら)近くの建てかえ中の余部(あまるべ)鉄橋を囲むように周回できるのが蓮台(れんだい)山、カサハ九斗(くと)山、九斗山から成る九斗三山(くとさんざん)巡りだ。蓮台山の北尾根から東へ派生している尾滝尾根の登山口から登って、九斗山の東の濃於美(のうみ)山から北に派生している轟(とどろき)尾根の登山口に向って、左回りに周回する計画だ。豊岡からR178で香美町(町村合併前の香住町)の市午(いちご)集落の手前から左折して林道に入り、建設中の道路の下を抜けて南下すると山の生き神様の石碑が建つ轟尾根の登山口にチャリンコをデポ。R178へ戻って市午橋を渡り、甌穴(おうけつ)公園めざして途中から地道になった林道を進み、甌穴公園の広い駐車場をパスして2、300メートル直進し、尾滝尾根登山口の林道わきに駐車した。
 登山口から急坂の連続だ。椿などの照葉樹林帯を抜けると美しい雑木林になり、補助ロープに助けられて滑り易い急坂に汗を搾り取られながら登りつめると尾滝尾根上の出べそだ。近くのビューポイントから黒々とした逆光の九斗山が見えていた。この辺りからブナが増え始め笹原林床の青々としたブナ林を登ると北尾根と出合う。途中の熊岩(おおかみいわ)と称する大岩を越えて北尾根をなだらかに登ると蓮台山だ。杉林と雑木林に囲まれた小空間で展望は全くない。途中、広い尾根の薮っぽい所があるがテープ印が着実に付いているので迷う事はない。
 主稜線を少し進むとP629の展望ポイントだ。今回のコースでは山々の眺望はあまり良くいが、唯一西南の展望が開け蘇武岳、氷ノ山、扇ノ山など但馬の山々が展望できた。両側が切れ落ちたナイフエッジの稜線を過ぎ、ブナ稜線を登り返すとカサハ九斗山だ。樹間から余部鉄橋がかすかに見えている。山頂から甌穴公園に下る中央尾根が別れているが難路らしい。少し色付いた稜線を登り返すと三角点のある九斗山だ。山頂からは余部鉄橋のある集落がはっきり望め、また、船越峠への道が右へ別れている。薮っぽくなった稜線をテープを頼りに下ると濃於美(のうみ)山だ。ここから轟尾根を北へ下る。途中、余部鉄橋のビューポイントがあるが、殆どが視界のない樹林を下る道だ。最後に滑り易い補助ロープ付き急坂を下ると生き神様の石碑の建つ轟尾根登山口だ。デポしておいたチャリンコで林道を下り、市午橋を渡って甌穴公園に向って地道林道をチャリンコを押してさかのぼり、尾滝尾根登山口へ帰り着いた。帰途、甌穴公園で天然記念物の大きな深い甌穴を見物、更に、眺望を期待して御火浦海岸沿いの県道で浜坂をめざしたが灯台以降は道路崩壊で通行止。香住まで戻りかすみ矢田川温泉へ行ったが水曜定休日で駄目、村岡を経て和田山でよふど極楽湯でやっと汗を流して帰阪した。余談ながらカニは明日が解禁日だ。
 コンクリート製になる前の余部鉄橋の美しい鉄骨造りの橋脚が見納めだ。特に、稜線から眺めた山から山へ渡る赤い橋とその背景の青い海とのコントラストが素晴らしかった。低標高のブナ林も興味深かったが、整った雑木林も美しかった。また、帰途通った御火浦海岸もじっくり訪れたい所だ。


    (尾滝尾根登山口)      (照葉樹林の急坂を登る)   (雑木林の急坂を登る)

   (尾滝尾根の上に出る)     (ビューポイントから九斗山)    (笹原林床のブナ林を登る)

 (熊岩(おおかみ岩と表示)岩)       (蓮台山頂上)         (P629展望所)

                (P629展望所から東南〜南〜西南を望む)

   (稜線からカサハ九斗山)      (カサハ九斗山頂上)    (稜線から蓮台山を振り返る)

  (ブナの紅葉尾根を行く)      (九斗山三角点)         (九斗山から余部鉄橋)

    (濃於美山頂上)         (轟尾根登山口)          (甌穴公園の甌穴)

★道端の花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  余部

Homeへ