江股ノ頭(1269.6m)白倉山(1236m)大熊谷ノ頭(1190m)

 

★ひとこと   「江馬小屋谷から江股ノ頭、白倉山を経て庵の谷へ周回」

江股ノ頭から白倉山(左)と古ヶ丸山(右)を望む

★行った日   2008年11月29日(土)  晴  単独

★コース
高槻4:43(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R166、県道、林道)=7:16庵の谷林道舗装終点7:21(林道、県道、林道)=7:54江馬小屋谷林道終点8:05→猪?用檻9:13→9:29支稜線出合9:34→ナンノ木平10:09→P1225 10:23→10:48(1269.6m)江股ノ頭10:56→P1225 11:20→11:40コル(展望岩)11:48→P1205 12:07→12:46(1236m)白倉山12:53→P1188 13:09→14:01(1190m)大熊谷ノ頭14:09→庵の谷林道出合14:39→庵の谷林道舗装終点15:23(林道、県道、林道)=(自転車4.9km)=16:16江馬小屋谷林道終点16:22(林道、県道、R166)=東吉野温泉高見山の湯(R166、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:43

 台高山脈の池木屋山から東北の迷岳方向へ派生した支稜のほぼ中間地点に江股ノ頭(野江股ノ頭とも言う)、白倉山、大熊谷ノ頭が続いている。今回は江馬小屋谷(えまこやだに)林道終点に車を置いて、支稜線を経て庵の谷林道へ下る計画だ。R166の木梶から加杖坂峠を越えて奥香肌峡へ入り、橋を2っ渡って右岸沿いに進むと庵の谷(いおりのたに?)林道入口だ。急傾斜の舗装林道を谷沿いに進むと舗装の途切れた所に広場があり、これ以上は車高の高い4駆でないと無理なので自転車をデポ。奥香肌峡まで戻って少し先の未舗装の江馬小屋谷林道に入り、林道終点の小広場に駐車した。
 野江股谷を渡ると登山届けボックスがあり、そのすぐ横が江股ノ頭登山口だ。すぐに照葉樹林帯の急坂が続き、その途中で熟練者コースが右へ別れているが、普通コースを登る。大きな岩壁を巻いて沢状の滑り易い急坂を登ると杉植林帯に入り、穏やかなトラバース道となる。途中に猪?捕獲用檻もある杉林の急坂をジグザグに登り切ると雑木林の支稜線だ。多分、ここで先ほど別れた熟練者コースと合流している筈だ。葉を落とした疎林帯の急坂尾根を登り、左から来た尾根を合せてひと登りすると斜めの大木がそびえているナンノ木平だ。その少し先がP1225の稜線出合で、左が白倉山、右が江股ノ頭だ。西方に台高北部の稜線が望め、めざす江股ノ頭はその手前のピークが邪魔になって見えない。景色の良い稜線を西へピークを越えると次のピークが江股ノ頭だ。なだらかな広場に三角点があり、東にはこれから向う石倉山に続く稜線や、白倉山から支稜が古ヶ丸山へと続いている。


(林道終点から野江股谷を渡る) (急坂の照葉樹林帯を登る)   (滑り易い急坂を登る)

 (杉植林帯をジグザグに登る)       (支稜線出合)       (葉を落とした疎林帯を登る)

    (ナンノ木平の巨木)       (P1225江股ノ頭分岐)    (江股ノ頭へ尾根を行く)

             (P1225江股ノ頭分岐付近から西南〜西〜西北を望む)

    (江股ノ頭三角点)     (白倉山へ向って尾根を戻る)   (ヒメシャラやブナ尾根を行く)

                (江股ノ頭から東北〜東〜東南を望む)


 先ほどのP1225のピークまで戻り、白倉山めざして東進する。すぐ先のコルの岩棚から南の展望が開け宮川貯水池の先に仙千代ヶ峰が望めた。この先のやせ尾根の岩稜がきょう唯一ひやりとする所だ。少しブッシュ気味の尾根を登り切ると360度展望抜群の白倉山だ。たどってきた稜線やこれから向う尾根筋を近景として、遠くは大峰や台高の峰々が望めた。稜線にはシロヤシオの老木が多く、はやくも来春の新芽が用意されていた。右手の樹間から迷岳をちらちら眺めながら疎林帯の明るい尾根を進むと大熊谷ノ頭だ。ここで迷岳方面と別れて西北に伸びている尾根筋を下る。杉植林帯に入り、ネットに沿ってしばらく下ると庵の谷林道出合だ。路面はあまり荒れていないが、所々排水のためにかまぼこ状に盛り上がっているため、ホイールベースの短い車高の高い4駆でないと通れない道だ。延々と林道を道なりに下り、庵の谷に出合った所が自転車デポ地だ。庵の谷林道は下りだが、香肌峡沿いの道は上り坂、江馬小屋谷林道は悪路の上り坂のため、効果的に自転車に乗れなかった。帰途、江馬小屋谷林道入口の水場で水を汲み、東吉野温泉高見山の湯で疲れを癒し、往路通りに帰阪した。
 きょうは好天に恵まれ、台高北部の冬枯れた明るい尾根歩きを楽しむことができた。地形図に点線表示もないルートだったが、テープ目印が途切れることなく付いており、所によっては手書き表示もあり、危険な所もなく、ちゃんとした踏み跡もあるので安全なコースだ。ただ、間違い易いピークもあるので地形図とコンパスは必携だ。

 
(展望岩から江股ノ頭を振り返る)(展望岩から谷間の先の仙千代ヶ峰)(きょう唯一の岩稜尾根)
 
 (ブッシュをかき分けて登る)      (白倉山頂上)        (シロヤシオの春の準備)

            (白倉山から西〜北〜東〜南〜西の台高北部の大展望)

(疎林尾根を大熊谷の頭へ向う)  (美しいヒメシャラ尾根)        (大熊谷ノ頭)

(大熊谷ノ頭からなだらかに下る)(尾根に杉植林帯が現われる) (北方に倶留尊や三峰山塊)

   (ネットに沿って下る)         (庵の谷林道出合)         (地道林道を下る)

     (庵の谷林道入口)        (江馬小屋谷林道入口)    (江馬小屋谷林道終点)

★道端の花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  七日市、宮川貯水池

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