★ひとこと 「桑谷山から芦生杉点在尾根で大悲山を経て三本杉へ」
大悲山の三本杉
★行った日 2008年12月24日(水) 晴後曇 単独
★コース
高槻7:00(R171、府道、R477、府道)=9:20桑谷林道入口付近9:29→桑谷山登り口9:52→10:30南鉄塔10:41→北鉄塔11:50→東峰11:11→11:25(924.9m)桑谷山11:32→東峰11:46→北鉄塔11:56→12:01南鉄塔12:10→(741m)大悲山12:51→P2
13:02→P665 13:18→林道出合13:32→三本杉分岐13:38→13:51三本杉14:01→三本杉分岐14:10→14:38桑谷林道入口付近14:41(府道、R477、府道、R171)=高槻17:07
桑谷山は低標高ながら京都の標高ベスト10に入り、麓の峰定寺(ぶじょうじ)の経典が埋められたという伝説から経塚山とも呼ばれる双耳峰だ。かつて道はなかったが桑谷山と大悲山の間に美浜原発の高圧線が建設されて登り易くなったそうだ。京都市内の堀川通を北上、上賀茂から鞍馬街道に入り、鞍馬から花背の里を経て更に北上すると大悲山口だ。ここを右折して峰定寺方向へ少し進むと桑谷林道入口だ。近くの空地に車をとめる。
コンクリートの橋を渡って谷沿いに地道林道を20分ほど進むとトチノキの大木がある。ここに巡視路の火の用心マークと桑谷山の表示があって、支稜線に道が伸びている。所々にプラ階段もある杉林の急坂を休み休み登ると、稜線上に芦生杉が次々現れる。芦生の森や鍋谷山などこの辺り一帯に芦生杉が広く分布しているようだ。高圧線下の切り開きをジグザグに登ると、つい1ヶ月前に訪れた庄部谷山近くの変電所から続いている高圧線鉄塔の建つ台地だ。鉄塔から桟敷ヶ岳や雲取山など京都北山の山々や、有名な丹波霧の雲海に閉ざされた丹波方面が望めた。すぐ上の北側の高圧鉄塔を過ぎると、昨夜降った数センチの道端の雪が下半身を濡らし始めた。急坂を登ると植林保護のネットがあり、そばのピークが何の表示もない東峰だ。そのまま北へ直進すると久多峠だが桑谷山は倒木の多いネットに沿って西へ下る。北側のネット越しに小野村割岳の山並を眺めながら登り返すと、樹林にかこまれて視界のない西峰の桑谷山三角点だ。そのまま東へ下ると能見へ下れそうだが薮っぽい感じだ。武奈ヶ岳を正面左に見ながら東峰に戻り、往路通りに日当たりの良い南鉄塔へ。
(桑谷林道入口から出発) (林道から桑谷山登り口へ) (芦生杉の尾根を登る)
(尾根に点在する芦生杉) (明るい樹林尾根を進む)
(高圧線の下は好展望)
(南鉄塔から北鉄塔へ登る) (好展望の南鉄塔)
(雲海に覆われた丹波方面)
(海抜800米以上は積雪の道) (何もない東峰) (東西からネットに沿って下る)
(桑谷山三角点) (尾根から見える武奈ヶ岳)
(南鉄塔へ戻る)
(南鉄塔からから東南〜南〜西を望む)
鉄塔から南へ稜線を外さないようにして南下だ。当初はテープが付いていたが、この稜線全体には踏み跡もなく殆どテープ印も見かけなかった。この稜線にはツガ、モミに加えて半分枯れた芦生杉の古木が点々と残っていたのが印象的だ。P1のピークでは南の尾根を少し直進してしまったが、東の尾根を下るのが正解だ。ピークの少し下った所の大悲山は稜線上の小さな突起で表示もなく見過ごしやすい。更に稜線を進み、大杉と石柱があるピークがP2だ。ここから直進せずに南へ伸びる笹原の稜線を下る。モンスターのような古木の残る明るい笹原をしばらく下ると杉林のP665の小ピークだ。ここから転げ落ちそうな杉林の急坂を滑り下ると林道に出合う。林道を少し下って三本杉分岐から15分も進むと三本杉だ。林道終点には祠があって高い三本の大杉が柵に囲まれている。あとは林道で峰定寺のそばを通って桑谷林道入口へ帰り着いた。なお、林道は峰定寺から先一般車通行止だ。帰りも往路通りに鞍馬街道で京都市内へでて帰阪した。
大悲山口から桑谷山までは北山らしい落ち着いた雰囲気があり、芦生杉の群落や鉄塔からの展望も素晴らしかった。特に、大悲山周辺のテープも踏み跡もない古木が点在する静寂な稜線が特徴的だった。
(歩き易い稜線を進む) (尾根に点在する芦生杉)
(針葉樹林帯を行く)
(石柱と大杉のP2)
(明るい切り開きの尾根を下る) (林立する枯れた芦生杉)
(明るい尾根を下る) (最後に杉林の急坂を下る) (林道出合)
(林道の三本杉分岐) (三本杉)
(高い三本杉を振り返る)
(三本杉分岐へ戻る) (峰定寺山門)
(桑谷林道へ戻る)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 花背、久多
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