★コース
高槻5:30(名神)=彦根IC(R306、県道)=7:23権現谷白谷出合手前空地7:32→ピーク8:18→9:05(722m)リョウシ9:18→10:01(829.9m)コザト10:12→白谷林道出合10:42→権現谷白谷出合11:22→権現谷白谷出合手前空地11:25(林道)=11:35河内駐車場所11:41→権現谷の橋11:47→支稜先端12:05→12:25稜線不明瞭地点12:31→12:58鞍部広場13:03→13:25(838.3m)鍋尻山13:35→鞍部広場13:50→稜線不明瞭地点14:06→支稜先端14:19→権現谷の橋14:29→14:37河内駐車場所14:42(県道、R306)=彦根IC(名神)=高槻16.32
この1週間晴天続きなので早春の残り花を期待して石灰岩の山、コザトと鍋尻山だ。彦根ICから霊仙山登山口へ進む道をたどり、途中の河内風穴から五僧へ向う権現谷沿いの林道に入って白谷出合の空地に駐車する。白谷出合で五僧から尾根伝いに霊仙山へ向う単独行の男性と会って挨拶を交わす。
白谷出合の橋の手前からガレ場の急坂の登り易そうな所を小さい木を手掛かりに匍匐前進だ。支稜線の上に出ると歩き易くなり、疎林帯の尾根を進む。石灰岩の岩稜を飛び石渡りに進むが、この辺りは、花の終わった丸い花心のみ残るフクジュソウ、頼りなげなミスミソウの残り花、蕾をつけたヤマシャクヤクなどがあちこちに見られた。最初のピークから樹間のリョウシを目標に一旦下ってから登り返す。リョウシへ登る中程から東南の視界が開け、近くのコザト、遠くの三国岳や御池岳が眺められた。福寿草を踏まないように稜線を登りきるとリョウシ山頂だ。ピークの展望は良くないが、北方に支谷をへだてて霊仙山の西南稜が視界をふさぐように横たわっていた。山頂の地形が平のため次に進む尾根がわかり難いが、ピークから少し北に行ってから杉林の東南稜をなだらかに下る。踏み跡もテープ印もなく視界もないので迷い所だ。ここからは花もなく、間伐中の杉林の尾根を登り、東北に方向を変えた灌木の稜線を対面の山肌に点々と咲くサクラを眺めながら登ると林間のコザト三角点だ。薮を少し東へ移動すると東の展望が開け、ソノドが優美な姿を見せていた。山頂から急な杉林の東南稜を30分ほど滑り下ると白谷林道に降り立つ。下方の稜線で間伐中なので残材のため歩き難い。白谷林道を40分ほど草木を眺めつつ下ると権現谷出合だ。白谷林道は権現谷出合から一般車通行止だ。次の鍋尻山へ登るべく河内へ権現谷を下って鍋尻山登山口近くの広場に駐車した。
(登り易すそうな所に取り付く) (ザレ場の急坂を登る) (歩き易い支稜線をたどる)
(生い茂る福寿草群生地) (石灰岩の尾根が続く) (正面にリョウシが見えるピーク)
(リョウシへ続く稜線から南の御池岳方面を望む)
(福寿草の稜線を登る) (疎林に囲まれたリョウシ) (リョウシから霊仙山)
(間伐中の杉林の稜線を登る) (落葉樹の稜線を行く) (点々と山肌を飾る桜)
(コザトから東方のソノド方面を望む)
(コザト三角点は森の中) (急坂の稜線を下る) (白谷林道を権現谷へ戻る)
歩道橋で権現谷を渡り、左岸の一軒屋の裏から登山道がある。杉林の急坂を登るが所々石の階段のあるしっかりした道だ。支稜線の先から芽吹き始めた落葉樹の疎林帯の尾根道となり、石灰岩の道だが殆どスミレ以外の花はなく花期の端境期かもしれない。途中で年配の夫婦連れに会い鍋尻山へ行くには迷い道もあるので遅すぎるとの注意を受けた。傾斜がなだらかになると杉林になるが、尾根が広くなって踏み跡も判然としないのでとにかく山頂方向へ登って行った。杉林を抜けるとブナの美林斜面となり、視界もきくので稜線めがけて登って鞍部の広場に到着した(ルート図の西側のトレース)。石灰岩の疎林帯を少し上ると東側が開けた平地にでて、霊仙山から三国岳までの山波が展望できた。この辺りから午前中に登ったコザトが格好よく眺められた。疎林の急坂を山並みを振り返りつつ登りきると展望のない鍋尻山三角点だ。昨年5月に保月から登った際には正反対の南側から登ったので随分景色が違う感じだ。下山時、鞍部の広場からP696の山裾を巻くように下り尾根を少し行き過ぎてから正しいルートに戻った(ルート図の東側のトレース)。後は往きと同じルートで下山し、交通量の多い千円高速の名神も渋滞する程ではなく意外に早く帰阪できた。
好天続きの春霞たなびく初夏のような一日だった。双方とも整備された登山道はなく薮はないが自然のままの道を楽しむルートだ。特に、リョウシまでの花の多い石灰岩の稜線、山頂斜面に美しいブナ林のある展望のよい鍋尻山が特筆ものだ。
(河内で権現谷を渡る) (一軒屋の裏から急坂を登る) (明るい支稜線先端)
(落葉樹の稜線を登る)
(迷い易い杉林に入る)
(ブナの斜面を山頂方向へ登る)
(鞍部の草原) (石灰岩の疎林帯を登る) (東の視界が開けた広場)
(広場から東方の山々を望む)
(頂上直下の急坂) (あまり展望のよくない鍋尻山) (ブナ林を下る)