城ヶ森山(1268.8m)


★ひとこと   「福井から竜神街道で城ヶ森山を経て水ヶ宝形山へ」

城ヶ森山中腹から若藪山、石堂山、水ヶ宝形山を望む

★行った日   2009年4月19日(日)  晴   単独
 
★コース

高槻4:30(近畿高速、阪和道)=有田IC(R480、県道、林道)=7:30下津股谷7:56→8:08福井橋空地8:28→迷走→9:58見晴しポイント10:07→10:58P986 11:05→基幹林道横断11:39→林道出合11:53→12:12(1268.8m)城ヶ森山12:24→基幹林道出合12:50→(1153m)若藪山13:40→電波反射板13:56→14:17(1080.3m)石堂山14:24→林道分岐14:58→15:10(1063.3m)水ヶ宝形山15:17→切開き別れ15:36→沢落ち口16:19(林道、県道)=自転車(3.1km)=16:44福井橋空地17:00(林道、R371、R170)=松原IC(近畿高速)=高槻21:00

 城ヶ森山は護摩壇山の西に位置し、林道が通じているのでピークハントだけなら車で簡単だが、今回は下津股谷川の林道に自転車をデポし、福井から竜神街道を利用して城ヶ森山へ登り、石堂山、水ヶ宝形(みずがほうぎょう)山と周回の計画だ。有田ICからR480と県道で下湯川に向かい、ここから下津股谷川に沿う悪路林道で石堂山から北へ派生している尾根の先端まで行き、側壁切れ目の適切な下山地点の選定だ。水ヶ宝形山の近くの沢落ち口に自転車をデポし、福井集落の福井橋近くの空地に駐車した。
 著名な古道、竜神街道を登ので殆ど調べずに出かけたのが大誤算、福井橋を渡ったが登山口がわからない。初めは尾根を勘違いして橋のたもとの破れ小屋から踏み跡を直登、少し登ったがお隣の和田尾山へ向ってるらしいので退却、途中で出合った林道で五段の滝方向へ向った。行けども行けども中股谷川を隔てた萩の尾の尾根に渡る道が現われないので、仕方なく少し戻って下りやすそうな急坂を木を掴みながら川辺まで下降。飛び石もないので靴のまま何とか水中飛び渡り、対岸の急坂を萩の尾の尾根めざしてよじ登り、幸運にも測量テープのある尾根筋の踏み跡にたどり着いた。着いたのが尾根の末端らしく、やせ尾根をたどって進むと右から来た登山道に合流した。後で調べると、福井橋から林道を道なりに進み、きょう渡った地点を過ぎてしばらく行き、山ノ神から渡渉する道が合流した道らしい。あとは尾根筋を登る一本道で間違いようもなく、途中の展望ポイントで下界を眺めて一服。さらにP986の稜線に出合うまで杉植林帯をジグザグに登る汗を搾り取られる道だ。ここからブナやミズナラなどの落葉樹のなだらかな稜線を進むと突然、基幹林道で稜線が分断されている。一旦、車道に下り、向かい側の階段を上ると再び稜線の道に復帰だ。P1261の斜面を巻くように疎林帯をトラバースすると、間もなく地道林道と合流、しばらく林道を歩くが、上方の気象観測ドームに向って尾根筋を上る。ドームの隣の小高い丘が城ヶ森山三角点所在地だ。建物やまわりの木立のため全方位は見えないが、北側の視界が開け護摩壇山へ続く稜線の林道や南高野の山々が望めた。

       (福井橋)      (中股谷川に沿って林道を進む) (仲股谷川へ急坂を下る)

    (仲股谷川を渡渉)       (萩の尾の尾根へよじ登る)   (尾根に踏み跡現われる)

  (右からきた登山道と合流)  (展望ポイントから福井集落)  (杉林をジグザグに登る)

 
   (P986で稜線出合)   (落葉樹の穏やかな尾根道を行く)   (基幹林道を横断)
 
(右の階段を登って尾根へ出る)(ヤブっぽい落葉樹の道を行く)  (右から林道へ降り立つ)

   (稜線をながらかに登る)     (城ヶ森山三角点)       (城ヶ森山から北を望む)

 山頂から落葉樹のなだらか尾根をよそ見しながら下山中、枯葉絨毯に隠れた木の根に足をとられて見事に前方に転倒、カメラ、水筒、GPSなど散乱、手の平も何かで突き刺してしまった。散乱物を回収し、バンドエイドを貼って下山を再開したが、後で気が付いたがリュックにくくりつけていたお気に入りのウインドブレーカーをその時に紛失したらしい。往路の地道林道まで戻り、これから向う若藪山、石堂山、水ヶ宝形山を眺めながらなだらかに下り、出合った基幹林道を左折、しばらく進んでから尾根道に入る。所々小さなブッシュに覆われているが幅広い切開きが稜線を通り、測量杭が打たれていた。P1138を通過後に急坂を下ってから基幹林道に一旦出合い、再度山道に入る。切開きの落葉樹の森を登りつめると見晴しの全くない若藪山だ。少し先の電波反射板境界を迂回し、反射板巡視林道を下ると基幹林道に出合う。再度、稜線の山道に入るとヤブっぽい石堂山三角点だ。稜線に沿って下ると基幹林道に合流、約30分車道を進むと水ヶ宝形林道分岐点だ。鎖をまたいで地道林道に入り、少し先から右の尾根道に入って登りきると杉林の中の水ヶ宝形山三角点だ。山頂から北へ向う急坂の尾根筋は切開かれ、測量杭とテープがあったので楽に下れた。切開き別れから、切開きはP762の尾根筋をたどっているので、いよいよここから道なき杉林の急坂下りだ。目標の沢筋の左岸に沿って杉林を慎重に下り、計画通りの自転車デポ地点に降り立った。がたがた道をチャリンコで下り福井橋へ帰着、帰りは竜神スカイラインで高野山経由、4時間かかって帰阪した。
 もうすぐ新緑の季節だ、新芽が膨らみ始めた和歌山と竜神温泉を結ぶ竜神街道前半の山歩きだ。城ヶ森山頂上には気象観測ドームがあって三角点は端に追いやられているが、山頂までのブナやミズナラの穏やかな起伏の尾根道が素敵だ。きょうは少しトラブッた山行だったが、これも失敗経験の貯金になりそうだ。

  (稜線からこれから向う山々)     (基幹林道出合)         (基幹林道を西進)

   (若藪山へ稜線を行く)           (若藪山)            (電波反射板)

    (基幹林道へ合流)        (石堂山三角点)     (水ヶ宝形山へ向う林道分岐点)

             (林道分岐点付近から南の日高の山々を望む)

   (水ヶ宝形林道を進む)       (途中で稜線へ入る)      (水ヶ宝形山三角点)

   (切り開きを東へ下る)    (切開き別れから急坂を下る) (林道の沢落ち口へ無事帰還)

 
 
★道で出会った花

   シハイスミレ(P986)     ハルリンドウ?(城ヶ森山)    ミヤマカタバミ(石堂山)

 

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  紀伊清水、護摩壇山

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