小野村割岳(931.7m)天狗岳(928m)


★ひとこと   「下之町から芦生杉の尾根伝いに天狗岳を経て久多峠」

天狗岳近くの巨木の稜線

★行った日   2009年4月28日(火)  曇時々晴一時時雨   単独
 
★コース

高槻4:33(R171、府道、R477、府道)=フカンド谷分岐6:25(自転車デポ)=6:38下之町空地6:52→7:38鉄柵ゲート7:46→林道分岐8:18→林道終点8:32→8:47(931.7m)小野村割岳8:57→R951下9:25→9:53R927下10:03→P921 10:30→11:07(928m)天狗岳11:17→P921 11:53→12:20P927 12:26→P897 13:12→13:34(853.5m)フカンド山13:44→久多峠14:16→フカンド谷分岐14:35=自転車(5.1km)=15:03下之町空地15:13(府道、R477、府道、R171)=高槻17:35

 きょうは久しぶりの懐かしい北山だ。広河原の下之町からワサ谷沿いに北上し、小野村割岳(おのむらわりだけ)から芦生杉の尾根伝いに天狗岳(峠)を経て久多峠へ下る計画だ。早朝なので京都市内を抜けて鞍馬街道で広河原の能見まで2時間弱で到着、フカンド谷出合に自転車をデポし、下之町の空地に駐車した。
 お盆の火祭りに灯される松上げの灯籠木(とろぎ)を川向こうに眺めながら、朝霧に閉ざされた下之町を出発。一軒屋を過ぎると鎖ゲートがあって地道林道となり、ワサ谷に沿ってどこまでも進む。昨夜来の雨で泥んこ道だ。鉄柵ゲートでスパッツを着け、勾配がきつくなってきた林道を進むと特徴ある芦生杉が現われてくる。この辺りの豪雪地帯を物語る道端の残雪や、谷筋にかかる滝を眺めつつ急勾配の林道を上る。林道二又で左の道をとり、しばらく上ると林道終点だ。谷筋を少し進んでから、左のフィックスロープ付きのイワカガミが群落を作っている急な支稜を登る。支稜の上に出ると芦生杉が現われ、なだらかな上り坂を進むとあっけないほど直ぐに小野村割岳だ。おなじみの赤いポストのある山頂はあまり視界は良くなく、樹間から南が少し見える程度だ。山頂から西へ伸びる稜線を行くと佐々里峠だが、天狗岳は東の稜線だ。大きなアップダウンのないブナ林に巨大な芦生杉が点々と出現する快適尾根を進む。カヤンド谷やコウンド谷へ下る時はP951から南の尾根をへ下るが、天狗岳はピークを巻いて東北へ伸びる尾根に入る。30分ほど進みP927のピーク西下を巻いて北尾根を進む。

   (松上げの灯籠木)      (ワサ谷の最奥の一軒屋)  (鎖ゲートから地道林道を行く)

  (ワサ谷に沿って林道を行く)       (鉄柵ゲート)       (林道に姿を見せた芦生杉)

  (まだ残雪のある林道を行く)      (林道そばの小さな滝)      (急勾配の林道を上る)

     (林道終点)         (しばらく沢に沿って進む)    (急勾配の稜線を上る)

 
  (ぼつぼつ巨木が現われる)    (小野村割岳三角点)     (山頂から東の稜線を下る)

  (ブナと巨木の快適尾根)       (次々現れる芦生杉)      (快適尾根の散歩道)

    (P951手前の表示)      (P951の巻道を行く)        (精悍な芦生杉)

 巨木が点在するブナやミズナラ林に白いムシカリの花咲く稜線を北上、P921から鞍部を過ぎて三国岳へ続く稜線を右に見送ると、うろが黒焦げの大木と石楠花が現われる。その直ぐ先が天狗岳だ。頂上付近にプレートなどは見かけなかったが西の斜面一帯にブナの美林が広がっていた。下山はP927まで往路を戻り、P951からカヤンド谷、フカンド谷を経て下山するのは昨夜来の雨で谷筋は歩きにくいと考え、フカンド山を経て久多峠へ向う尾根筋で下山することにした。数日前から寒気が入ってきており、午後になると黒雲が湧き出し雷鳴がとどろき霰降る北山時雨の襲来だ。霰や雨の過ぎ去るのを待ちながら色々な芦生杉を楽しみつつP897のピークを過ぎ、東南へ下るとフカンド山三角点だ。山頂から東尾根へ入らないように注意して南尾根を下る。この辺りから新緑に包まれた稜線となり、左下方に見え隠れする久多の集落を眺めつつ尾根を下ると久多峠へ飛び出す。フカンド谷出合まで車道を下り、チャリンコをゲットして下之町へ帰り着いた。復路も往路通りだが京都市内が渋滞し3時間かかって帰阪した。
 きょうは北山時雨の襲来する生憎の天気だったが、このコースは時々樹間から武奈ヶ岳が遠望できる程度で、各ピークからの眺望も期待できないのであまり苦にならなかった。生命感あふれる芦生杉とブナ林とのコンビネーションが素晴らしく、あまり歩かれていない自然度いっぱいのコースだった。

  (ブナとミズナラの尾根を行く)      (P921ピーク)      (ブナと芦生杉の尾根を行く)

 (うろが真っ黒焦げの巨木)     (天狗岳頂上のブナ林)      (天狗岳下を彩る石楠花)

     (天狗岳下の巨木)      (P927の分岐点ピーク)   (ヤブっぽい広い尾根を行く)

  (スズタケ疎林の芦生杉)     (芦生杉のバリエーション)    (雪のための根曲がりブナ)

(樹林の中のフカンド山三角点)  (芦生杉もこれで終わり)      (急坂の尾根を下る)

  (稜線から見える久多の集落)    (下りてきた久多峠)        (フカンド谷分岐)

 
★道で出会った花

    イカリソウ(下之町)    ナガバモミジイチゴ(下之町)   ミヤマキケマン(下之町)

   ネコノメソウ(ワサ谷)       カンスゲ(ワサ谷)       ヤマエンゴサク(ワサ谷)

 タチツボスミレ(小野村割岳)   ムシカリ(小野村割岳)       イワカガミ(P951)

    シャクナゲ(天狗岳)      エンレイソウ(P921)       タムシバ(P921)

   シハイスミレ(P927)      ?ツツジ(フカンド山)     ミヤマカタバミ(フカンド谷)

 

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  久多

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