湖北の人気の山、赤坂山から黒河峠を経て乗鞍岳へ縦走の計画だ。涼しいうちに登るべく早朝に出発し、湖西道路を快調に走り、R161の国境に自転車をデポ、マキノ高原まで戻って、登山開始だ。
芝生の中の道を道標に従って進み、調子ヶ滝へ向かう道を左に分けて丸太階段を上り、雑木林のなだらかな稜線を1時間ばかり進むと武奈ノ木平の休憩所だ。ここから石畳もある沢沿いの道を上り、ブナも現われた支稜線を登りきって、草原に出ると粟柄越だ。左から来た寒風からの道を合わせて少し進むと、美浜町へ下る道が左へ別れている。石仏もある粟柄越は近江の製糸業を支えた若狭の少女が通ったとされる江若を結ぶ古道だ。峠からダラダラ坂の草原を少し上ると360度の展望が開けた赤坂山三角点だ。見通しはあまり良くなかったが、東には高圧鉄塔や中継アンテナが並ぶ乗鞍岳が間近に望めた。山頂から急坂を下って登り返すと砂岩の岩稜が露出した明王ノ禿だ。ここから乗鞍岳を眺めながら下る道端にはサラサドウダンやベニドウダンが盛りを迎えていた。見晴しのよいアザラシ岩を過ぎて山腹を下りると林道と出合い、またすぐに山道に入り、少し下ると数台の車がとまっている黒河峠だ。
(マキノ高原から赤坂山へ) (雑木林の丸太階段を上る) (マキノを振り返る)
(武奈ノ木平の休憩所) (石畳の道を行く) (しばらく沢に沿って上る)
(ブナが現われる) (粟柄越の十字路) (粟柄越えの石仏)
(寒風を振り返る)
(赤坂山三角点) (明王ノ禿への上り)
(赤坂山頂上から360度、北〜東〜南〜西〜北を望む)
(明王ノ禿) (サラサドウダンと明王ノ禿) (湿地帯の木道を行く)
(アザラシ岩から乗鞍岳) (アザラシ岩) (黒河峠の乗鞍岳登り口)
道標に従って急坂を上ると立派なブナ林がしばらく続く。平原状の稜線では何度か鉄塔下を通り、標高差200メートルの急坂を上ってしばらく進むと葦原岳分岐だ。この辺りは美浜原発などの高圧線の通り道らしい。左へ水平道を少し行くと鉄塔があり、そこが葦原岳らしいが表示はない。分岐まで戻って広い稜線をアップダウンしながら進むが、この辺りの林は積雪のせいか根元が曲がった樹林だ。しばらく進むと眼前に中継アンテナTの建つ草原に飛び出す。前方のもう一つの中継所Uを越えて樹林を上ると乗鞍岳だ。小さな作業小屋の横の小広場に三角点があり、東に少し見通しがあるだけだ。山頂から北へ延びるダケカンバのような曲がりくねった木の生えた尾根筋を約30分なだらかに下り、道標に従って東へ支稜を下る。約30分も下るとスキー場上端のリフト降り場近くの愛発登山口だ。ゲレンデを真っ直ぐ下ると国境バス停だ。デポしたチャリンコをゲットし、R161を下るが頻繁に通る大型トラックが恐ろしいので、約1キロの上り坂があるが在原経由の県道でマキノ高原へ帰着、往路と同じ経路で帰阪した。
赤坂山の展望もよいがシーズンを迎えたサラサドウダンやベニドウダンが美しく、また、黒河峠からの稜線では新緑ブナ林が素晴らしかった。
(見事なブナ林を行く) (多くの鉄塔が建つ登山道) (解体中の鉄塔もある)
(高島トレールの表示テープ) (準高原尾根を進む)
(雪で曲がった樹林を行く)
(中継所Tアンテナ施設)
(中継所Uから赤坂山) (葦原岳山頂)
(中継所Uから西方の赤坂山方面を望む)
(乗鞍岳から東方の金糞岳方面を望む)
(ブナ尾根をなだらかに下る) (リフト終点の愛発登山口) (国境バス停へゲレンデを下る)
★道で出会った花
ヤマボウシ(武奈ノ木平) キスミレ(粟柄越) ツボスミレ(粟柄越)
ムラサキサギゴケ(粟柄越) サラサドウダン(粟柄越) チゴユリ(明王ノ禿)
ベニドウダン(粟柄越) コアジサイ(粟柄越) ?(アザラシ岩)
ニガナ(黒河峠) ガマズミ(黒河峠) ?(鉄塔T)
ムシカリ(鉄塔V) ナナカマド(鉄塔V) ヒメシャガ(粟柄越)
ミツバツチグリ(中継所T) レンゲツツジ(中継所U) タニウツギ(乗鞍岳)
?(在原) オトギリソウ(在原) カタバミ(在原)
★ルート断面図
★地 図
(1)マキノ高原〜黒河峠
(2)黒河峠〜国境バス停
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 海津、駄口
Homeへ