銀杏峰(1440.7m)部子山(1464.4m)


★ひとこと   「いこいの森から銀杏峰を周回後部子山へお手軽登山」

銀杏峰の銀鉱山道から部子山を望む
   
★行った日   2009年7月5日(日)  晴一時曇   単独
 
★コース

高槻4:19(名神、北陸道)=福井IC(R158、県道)=7:43宝慶寺いこいの森7:50→小葉谷登山口8:44→林道出合9:01→9:39ブナの木平9:46→極楽平10:39→10:54(1440.7m)銀杏峰11:10→展望広場11:16→前山11:43→仁王の松12:08→羽衣の松12:19→林道登山口12:24→12:40宝慶寺いこいの森12:50(県道、R158、R476、県道、東部農道)=林道終点14:27→鳥居→林道終点14:42→14:53(1464.4m)部子山15:04→15:13林道終点15:20(東部農道、県道、R476、R417)=渓流温泉冠荘(R417、県道)=武生IC(北陸道、名神)=高槻20:50

 福井県大野市は経ヶ岳、荒島岳など著名な山々に取り囲まれた盆地だ。梅雨の晴れ間に訪れるのはその一角をなす難読山名の銀杏峰(げなんぽ)と部子山(へこさん)だ。大野から県道を南下、宝慶寺(ほうきょうじ)いこいの森の駐車場に車をとめ、銀鉱山道から銀杏峰を経て名松新道で周回の計画だ。天候は晴れだが湿度が高く、折角の展望の山なのに眺望は期待できないようだ。
 駐車場から小葉谷登山口へ続く舗装林道を進む。2、3年前には、途中の大堰堤の下が登山口だったそうだが今は閉鎖されており、そのまま進むと小1時間で小葉谷登山口だ。小さな鳥居をくぐって尾根の急坂を上ると、先程の林道に再び出合う。左へ林道を下った所に登り口があり、そのすぐ上に鉱山跡の石積みが残っている。石積みの先から登ってきた林道の彼方に浄法寺山が望めた。ここから急坂の続く尾根道だ。所々に咲くササユリに慰められながら上ると、登山口から約1時間で標高1100メートルのブナの木平だ。視界はないが小休止後、更に小1時間時折姿を見せる部子山の反射板を眺めながら汗を搾り取ると極楽平だ。草深い小灌木帯の道となり、コバイケイソウやアザミなどを楽しみつつ進む。1ヵ月早ければ、カタクリやサンカヨウなどの高山植物が見られたはずだ。平原状の丘が祠のある銀杏峰三角点広場だ。西に近くの部子山は見えるが、南の冠山や能郷白山、東北の白山、経ヶ岳、荒島岳は想像するだけだ。極楽平から尾根伝いに部子山へ向う稜線は、無雪期は劇ヤブで到底無理だが、残雪期は絶好の展望コースらしい。展望はいまいちだったが土曜日とあって山頂は十人位の登山者で賑わっていた。
 山頂から名松新道でなだらかな灌木帯を少し下ると伐採された展望広場があり、晴れていれば素晴らしい所だ。ブナやカエデの稜線を下ると前山だ。大野市街が霞んで見えていたが、本当は大野の彼方に白山が望めるはずだ。ここから急坂の尾根を下り、貫禄のある仁王の松や羽衣の松を過ぎると林道登山口だ。林道を左へ行くと往路の林道と合流するが、右へ少し進むといこいの森の標識があって樹林帯に入る。途中、見事な大木の赤松の林立する尾根を下るといこいの森へ降り立つ。下りは名実ともに名松ルートだ。次に部子山へ向うべく県道を大野方面へ下った。

  (銀杏峰登山道説明図)   (小葉谷登山口へ林道を進む) (大堰堤前の数年前の登山口)

(部子山を見ながら林道を進む)    (小葉谷登山口)         (急坂を登る)

 
  (林道出合の登山道標識)     (銀鉱山跡の石積み)    (銀鉱山跡から浄法寺山)

    (急坂を汗して上る)        (ブナの木平)       (1300米からなだらかになる)

  (小灌木の草原を進む)      (銀杏峰頂上手前を上る)     (銀杏峰三角点広場)

   (名松コースを下る)       (刈り払われた展望広場)   (展望広場から部子山)


       (前山)           (前山から大野市方面)      (貫禄十分な仁王の松)

     (林道登山口)        (立派な赤松の尾根を下る)     (いこいの森登山口)

 ナビ任せにしたためR158からR476と大回りして池田町の水海川沿いの県道に入ったが、宝慶寺から山越えで池田町へ出られる可能性があるが確証はない。県道沿いに部子山へ向う東部農道の大きな表示板があり、ここを左折する。全長14キロだが終点から4、5キロ手前まで完全舗装の立派な林道だ。銀杏峰の小葉谷登山口から続いていると思われる林道(大野へ出られないとの表示あり)を左に分ける地点から地道の悪路だ。本当は能楽の里牧場から尾根伝いに山頂まで歩くほうがよいが、きょうは見晴が悪かったため林道終点まで最徐行だ。林道終点から左の薮っぽい遊歩道を少し進むと鳥居の建つ部子神社跡だ。順路は能楽の里牧場から尾根道をたどるとこの鳥居をくぐることになる。林道終点まで戻り、右の遊歩道を15分ほど進むと小さな祠のある展望の山、部子山三角点だ。南には越美国境の山、右から冠山、能郷白山、姥ヶ岳、平家岳、東北にはお隣の銀杏峰は見えているが、荒島岳、経ヶ岳、赤兎山、白山などの山並みや遠くの御嶽山や乗鞍岳を想像するばかりだ。登山者に会うことはなかったが、能楽の里牧場の稜線ではラジコン愛好家が楽しむ姿があった。来た道を下り、池田町の渓流温泉冠荘で汗を流し、往路通りに帰阪した。
 銀杏峰、部子山ともに山頂部はなだらかな小灌木帯で、季節に応じた高山植物が咲き乱れるところだ。両山とも山頂付近の稜線からの展望が素晴らしく、晴れていれば越美国境の山々や白山、日本海までも望めそうなので、秋晴れの日に再度訪れたいものだ。

(部子山への東部農道説明図)       (林道終点)             (鳥居)


  (部子山頂上へ向かう道)     (夏草で薮っぽい道もある)    (部子山頂上はもうすぐ)

    (部子山三角点)         (山頂から銀杏峰)       (山頂から戻りの下り道)

★道で出会った花

    クルマバナ(林道)        オカトラノオ(林道)        ヤマアジサイ(林道)

   オオカサモチ(林道)        イワガラミ(林道)       トリアシショウマ?(林道)

    タチフウロ(林道)         ニガナ(林道)       クルマバツクバネソウ(林道)

  ヨツバヒヨドリ(林道出合)   アサノハカエデ?(鉱山跡)     コアジサイ(鉱山跡)

    ?(ブナの木平)        シライトソウ(ブナの木平)   ヤマボウシ(ブナの木平)

  ツクバネソウ(ブナの木平)クルマバツクバネソウ(ブナの木平) ヤマツツジ(ブナの木平)

   ササユリ(ブナの木平)    ユキザサ(極楽平)         ヤグルマソウ(極楽平)

   モリアザミ?(極楽平)       ミズキ(極楽平)        コバイケイソウ(極楽平)

    サンカヨウ(極楽平)       タチフウロ(極楽平)        アマドコロ(極楽平)

  ミヤマバイケイソウ(極楽平)  オトギリソウ(展望広場)   ミヤマカラマツソウ(展望広場)

   ギンリョウソウ(前山)      カニコウモリ(前山)       イブキトラノオ(部子山)

   ニッコウキスゲ(部子山)    シモツケソウ(部子山)     オオバギボウシ(部子山)

★ルート断面図
(1)銀杏峰

(2)部子山

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  宝慶寺

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