梅雨も末期になって連日降り続いているが、きょうはあまりパットしない天気ながら中休みを利用して伊吹山へ出かけた。6年ぶりの正面登山道で夏の花を求めて耐暑登山だ。すでに数台駐車している三之宮神社横の登山口駐車場にとめて出発だ。
登山口の表示のある階段を上り、薄暗い杉植林帯の滑り易い道を20分も進むとやっと林を抜けて1合目の草原だ。強い日差しを浴びて汗を拭きつつ登るしんどい坂道だ。スキーリフトに沿って草原を上りながら振り返ると1合目の小屋群や麓の田園地帯が綺麗だ。2合目を過ぎると樹林に入ったり出たりしながら高度を上げ、ユウスゲの群生地が現われると3合目だ。なだらかな草原がしばらく続き、リフトの終点から小灌木帯を抜けると5合目の休憩施設だ。ここから高山植物が多くなり、メタカラコウやシシウドが道端を飾る急斜面をジグザグに上る道が続く。時折、ガスが薄くなると今まで登ってきた緑の斜面が絶景だ。小さな祠のある8合目を過ぎると石灰岩の露出した道が多くなり、それにつれて草花も多く、シモツケソウやイブキジャコウソウも現われてくる。9合目からお花畑を行くなだらかな道となり、ミヤコアザミやハクサンフウロが一面に咲いていた。多くの観光客で賑わっている山頂はガスに閉ざされ展望は全くきかなかったので、早々に下山した。きょうは蒸し暑かったので3リットルのお茶を消費し、水を浴びたように汗をかきぐしょ濡れだ。帰途、薬草の湯でさっぱりし、久しぶりに琵琶湖を眺めるべく、米原から湖周道路経由、堅田大橋を渡って湖西道路で順調に帰阪した。
山行時に名神から眺めるずんぐりした伊吹山でその日の天候を予想しているが、きょうは8合目以上は終日ガスがとれず山頂からの展望は得られなかった。しかし、標高に応じて色々な高山植物に彩られた正面登山道を楽しむことができた。
(登山口駐車場広場) (登山口)
(杉植林帯を上る)
(1合目過ぎから見下ろす)
(3合目手前から本峰を望む) (3合目のユースゲ群生地)
(3合目のながらか草原を上る)(5合目から高山植物が多くなる) (花のジグザグ道を上る)
(8合目から振り返る)
(休憩適所の8合目の祠) (9合目付近から一瞬の俯瞰)
(石灰岩の花の登山道)
(9合目からお花畑をたどる) (観光客で満杯の山頂広場)
(山頂の一等三角点)
(7合目辺りを下る) (やっと下りて来た1合目)
(8合目辺りから一瞬の晴れ間に緑の斜面を俯瞰)
★道で出会った花
アラゲハンゴンソウ(1合目) イタドリ(2合目) キンミズヒキ(2合目)
ハクサンフウロ(2合目) ハルシオン(2合目) ユウスゲ(3合目)
タイツリオウギ(3合目) ミズネコノオ?(5合目) クサフジ(5合目)
メタカラコウ(5合目) シシウド(5合目) ヒルガオ(5合目)
クルマバナ(6合目) キリンソウ(6合目) オオバギボウシ(7合目)
キツネノボタン?(7合目) ホタルブクロ(7合目) カワラナデシコ(8合目)
イブキトラノオ(8合目) クサボタン(8合目) クルマバナ(8合目)
?(8合目) シモツケソウ(8合目) ヤブテマリ?(8合目)
ミヤマコアザミ(山頂) コウゾリナ(山頂) ウツボグサ(山頂)
イブキタンポポ(山頂) ハクサンハタザオ(山頂)
イブキジャコウソウ(山頂)
キンバイソウ(山頂) キバナノレンリソウ(山頂) カラマツソウ(山頂)
キバナカワラマツバ(山頂) ホソバノキリンソウ(山頂) アカソ(奥一帯)(山頂)
ハクサンハタザオ?(8合目) ヤマゼリ(3合目) オカトラノオ(3合目)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 関ヶ原
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