氷ノ山(1509.8m)三ノ丸(1464m)


★ひとこと   「若桜から仙谷コースで登り三ノ丸を経て下山」

三ノ丸から笹原平原の氷ノ山を望む
   
★行った日   2009年9月2日(水)  晴後曇   単独
 
★コース

高槻4:58(中国道)=山崎IC(R29、R482)=8:30仙谷登山口8:43→自然探勝路分岐9:06→10:00支稜端10:06→仙谷口10:27→コシキ岩10:35→10:54(1509.8m)氷ノ山11:12→11:52(1464m)三ノ丸12:03→坂ノ谷分岐12:06→リフト降り場12:34→車道出合13:01→13:19仙谷登山口13:31(R482、R29、R9)=鳥取砂丘(R9)=よふど温泉(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道、中国道)=高槻20:15

 近畿南部は午後から天気が崩れるらしいので近畿北部の氷ノ山がきょうの目的地だ。まだ登ったことのない鳥取県側の春米(つくよね)から仙谷(せんたに)コースで上り、三ノ丸を経て下山の計画だ。彼岸が近づくと日の出が遅くなり、まだ薄暗いうちに大阪を出発、うっかりして山崎ICを通り過ぎ、佐用ICでUターン、30分遅れで通いなれたR29に入る。いつもはもっと早く通るのでスイスイだったが、7時半頃のR29は一宮辺りまで上下線とも通勤渋滞だ。あとは順調に若桜(わかさ)からR482で春米に向かい、仙谷登山口付近に駐車した。
 廃屋のような一軒屋の横から入り、すぐ先の堰堤の手前を斜めに上って杉林に入り、少し進むとスキー場ゲレンデにでて、標識通りに緩やかに上る。沢に沿ってしばらく進むと自然探勝路を右に分けて、一度、沢を渡ってカツラの大木もあるブナ林の支尾根の裾を巻いて北側の沢に沿って何度か渡渉しながら進む。標識がこまめに付いているので薮っぽい所でも迷うことはない。登山口には仙谷コースは崩落などのため通行危険との表示があったが、補修済みなのか、危険な箇所はなかったが、短い鎖場もある沢の石ころ道を上るので降雨時は通らないほうがよい。沢筋から別れて急坂を上ると支稜端に着き、木立の間から春米のスキー場が望めた。しばらく急なブナ林の支稜を上ると、稜線出合の仙谷口だ。この近くにコシキ岩があり、岩の近くまで登ってみたが、展望はよいが垂直の岩壁が恐ろしいので近寄らなかった。仙谷口から展望も開け、鉢伏山が見える丸太階段が山腹に続いている。なだらかに登りつめると三角屋根の小屋の建つ一等三角点の氷ノ山頂上だ。全方位の見晴しが得られ、東方は霞んでいたが、西方には大山が薄く望めた。

      (仙谷登山口)      (スキー場の標識通りに進む)      (杉林に入る)

    (植林帯を進む)         (自然探勝路分岐)       (谷筋を何度か渡渉)

 
   (カツラの大木もある)    (ブナ林をなだらかに進む)   (だんだん険しくなる谷道)

     (谷をつめる)        (ちょっとした鎖場もある)       (支稜端に着く)


   (ブナの急坂を上る)       (仙谷口で稜線に合流)     (こしき岩下まで行ってみる)

   (なだらかな階段を上る)      (山頂直下の道)           (氷ノ山頂上)

                 (氷ノ山から西北の扇ノ山を望む)

 氷ノ山から三ノ丸にかけて笹原の高原が続く緑の絨毯だが、登山道を行くとチシマザサの回廊だ。なだらかに笹の回廊を下り、途中の樹林帯を抜けて笹原を上り返すと三角屋根の避難小屋の建つ三ノ丸だ。山頂は展望台もある小広場だ。ここから鳥取県側へ下る道標がないので少し迷うが、坂ノ谷の標識に従って下るとすぐに鳥取県若桜町の分岐表示がある。少し先の休憩所を過ぎ、しばらく笹原を下ると急な樹林帯が続く。突然、開けたゲレンデの上端のリフト降り場に着き、ゲレンデを俯瞰しつつゲレンデ横の急な階段を下る。この下り階段の辺りで往路で分岐した自然探勝路が別れているはずだが、ススキが茂っているので分岐点がわからず、そのまま下った。下のゲレンデを下ると車道に出合い、その車道をたどって仙谷登山口へ戻った。まだ時間が早かったのでR482で兵庫県側へでて、近くの鉢伏周辺の山へ登ろうとしたが県境で崩落のため通行止だ。仕方なく山はあきらめて、鳥取砂丘を久しぶりに訪れ、和田山のよふど温泉で汗を流して帰阪した。
 兵庫県最高峰の氷ノ山は展望抜群の山だ。この季節の山頂平原はチシマザサが生い茂る緑の絨毯だ。鳥取県側から登る仙谷コースは草花の豊富な沢をつめる興味深いコースだ。


 (三ノ丸へ笹原の回廊を下る)(展望のないチシマ笹の中を進む)   (杉老木もある)

   (先が三ノ丸頂上)         (三ノ丸の展望台)       (三ノ丸頂上の小広場)

           (三ノ丸頂上から360度の景観、北〜東〜南〜西〜北)

   (三ノ丸の避難小屋)         (坂ノ谷分岐)          (三ノ丸の休憩所)


   (笹原の道を下る)            (樹林に入る)       (一番上のリフト降り場)

 (スキー場の急な階段を下る)  (更に次のゲレンデを下る)        (車道出合)

★道で出会った花

    ツリフネソウ(仙谷)       キンミズヒキ(仙谷)          ?(仙谷)

       ?(仙谷)          ヌスビトハギ?(仙谷)      ミヤマイラクサ(仙谷)

     ミズヒキ(仙谷)          シシウド(仙谷)        テンニンソウ(仙谷)

   ミヤマトリカブト(仙谷)     キバナアキギリ(仙谷)    ニシノヤマタイミンガサ(仙谷)

    カニコウモリ(仙谷)        キツリフネ(仙谷)         ヤマゼリ(仙谷)

    シラヒゲソウ(仙谷)       メタカラコウ(仙谷)          ソバナ(仙谷)

     ニガクサ(仙谷)       アキノキリンソウ(仙谷)    トモエシオガマ(仙谷口)

      ニガナ(仙谷口)      ヨツバヒヨドリ(氷ノ山頂上)  ツルリンドウ(氷ノ山頂上)

   ミゾソバ(氷ノ山頂上)        カタバミ(ゲレンデ)      ゲンノショウコ(車道)

   ゲンノショウコ(車道)       カワミドリ?(車道)        アキノノゲシ?(車道)

     ヤマハギ(車道)         マツヨイグサ(車道)      ハマゴウ(鳥取砂丘)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  若桜、氷ノ山

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