野登山(851.6m)仙ヶ岳(961m)宮指路岳(946.0m)入道ヶ岳(906.1m)


★ひとこと   「小岐須渓谷から仙鶏尾根、鈴鹿縦走路、イワクラ尾根周回」

小岐須から入道ヶ岳を望む
   
★行った日   2009年10月18日(日)  晴     単独
          
★コース
高槻5:18(名神、新名神、東名阪)=鈴鹿IC(R362、県道560、林道)=7:00小岐須渓谷山の家7:08→稜線出合8:10→国見広場8:45→(851.6m)野登山8:53→9:07野登寺9:14→9:29仙鶏尾根入口9:39→小岐須分岐10:14→仙の石10:50→10:53展望岩頭休憩11:06→白谷コース分岐11:11→(961m)仙ヶ岳11:19→小岐須分岐11:37→(946.0m)宮指路岳12:40→12:45展望岩頭休憩12:50→小岐須峠12:58→P903 13:07→13:46イワクラ尾根分岐13:53→P874 14:18→椿大神社奥宮14:59→14:18(906.1m)入道ヶ岳15:07→二本松避難小屋15:41→椿大神社分岐15:44→滝谷出合15:49→16:24小岐須渓谷山の家16:30(林道、県道560)=鈴鹿IC(東名阪、新名神、名神)=18:10

 紅葉見物を兼ねて鈴鹿南部の展望尾根周回の計画だ。小岐須渓谷を出発点とし、一の谷から野登山(ののぼりやま)、仙鶏(せんけい)尾根で仙ヶ岳、縦走路で宮指路(くしろ)岳、イワクラ尾根で入道ヶ岳を経て二本松尾根で戻るつもりだ。新名神ができたので鈴鹿ICを経て小岐須渓谷まで1時間半強で到着、小岐須渓谷山の家の駐車場に一番乗りだ。
 駐車場の奥から表示に従って林に入り、小岐須渓谷を鉄橋で渡って植林帯を上る。一の谷に出合って深い谷の側壁を鎖を伝って通り過ぎ、浅くなった谷を渡渉しながらさかのぼり、最後に急坂を木の根を持って這い上がると稜線出合だ。北にこれから向う入道ヶ岳がずんぐりした姿を見せている。稜線を左に下れば上野だが、野登山は右へ上る。岩稜もある雑木林の急な尾根を登り、左前方に中継アンテナが見えるちょっとした薮を過ぎると一面のススキの原っぱの国見広場だ。名前は国見広場だがススキに覆われて展望は駄目。林道に出合ってからアンテナ施設の小道に入り、全然見晴しのない国見石の横を通り過ぎてしばらく下ると野登寺(やとうじ)参道だ。見事な杉古木の並んだ狭い参道を進み、石段を上ると野登寺本堂だ。山の上に立派な本堂を建てたものだ。参道から広い道を下ると広場があり、ここまで車で来れるようだ。車道をそのまま下ると三叉路があり、右へ舗装林道を上ると仙鶏尾根の表示があって小道が左へ分岐している。野登山三角点から稜線をたどっても、この道の反対側からくることができる。分岐点から仙ヶ岳の仙の石のピークがすぐそばに見えている。野登山は昔、鶏足(けいそく)山と言っていたので、仙ヶ岳とを結ぶ尾根を仙鶏尾根と言うそうだ。分岐点から薄暗い杉林の急坂を下り、小岐須への道を右に分け岩場の多いロープ場もあるやせ尾根を上りつめると見晴抜群の仙の石ピークだ。

 (小岐須渓谷山の家駐車場)   (小岐須渓谷を鉄橋で渡る)       (一の谷を上る)

  (稜線出合から北の眺め)      (急な稜線を上る)        (ススキ原の国見平)

 
    (野登山三角点)       (巨大杉並木の野登寺参道)     (野登寺本堂)

  (林道の仙鶏尾根入口)    (仙鶏尾根入口から仙ヶ岳)   (やせ尾根が多い仙鶏尾根)


   (急坂を上りつめる)    (仙の石から野登山を振り返る) (仙の石からこれから進む稜線)

 振り返るとアンテナを頂いた野登山が見え、前方にはこれから向う紅葉の始まった稜線が続いている。仙の石の右前方の尾根に入った所に眺望のよい休憩適所の岩頭がある。ピークから一旦下って、鞍部で石谷コースを左に分け、上り返すと狭い空地しかない仙ヶ岳頂上だ。山頂は数人で満員なのですぐに好展望の縦走路を下る。次の鞍部の小社(こやしろ)峠で小岐須を右に分け、凹凸の砂岩地帯の続く、犬返しの険と呼ばれる危険地帯に入る。鈴鹿南部の眺望を眺めつつ滑らないように慎重に足元に注意してやせ尾根の上り下りを繰り返す。最後に岩場の急坂を登ると宮指路岳だ。三角点は展望がないが、近くの岩場が絶好の展望台だ。山頂で小岐須への道を右に分け、縦走路の稜線を直進する。

                 (仙の石から西南の伊賀方面を望む)

                (仙の石から北方の鈴鹿南部を望む)

    (小さな山頂の仙ヶ岳)   (好展望の縦走路を北へ下る)    (岩稜が現われる)

  (紅葉の縦走尾根を振り返る)    (犬返しの険を行く)     (砂地を滑らないように進む)

  (急坂を上ると宮指路岳)       (宮指路岳山頂)       (山頂近くの展望岩場)


 次の鞍部の小岐須峠で小岐須を右に分け、比較的なだらかなアップダウンの続く稜線をひたすら北上するとイワクラ尾根分岐ピークだ。直進すると宮妻峡へ下る水沢峠だが、入道ヶ岳は厳しいやせ尾根の続くイワクラ尾根を進む。奇岩の点在する切れ落ちた箇所もある岩稜を越えるが、P874付近には仏岩や重ね岩が鎮座し、北には鎌ヶ岳から雲母峰に続く稜線が見守っているようだ。一旦やせ尾根を下って急な稜線を上り返すとアセビの老木の茂るなだらかな道になる。椿大神社奥宮を過ぎて草原のような笹原を少し下り、アセビの小群落をなだらかに上り返すと開けた草原の入道ヶ岳だ。きょうは季節外れの黄砂のため霞んでいるが360度の大展望だ。山頂の景観を楽しんでからいよいよ二本松尾根の下りだ。見事なアセビの老木林の続く尾根を下り、二本松避難小屋を過ぎると、椿大神社へ下る道を左に分け、なだらかな山腹のトラバース道となる。間もなく滝谷に出合い、歩き難い谷沿いの道となる。木々の茂る谷底で、時間も日暮れ近いため薄暗く、荒れ果てた谷筋をしばしば右岸へ左岸へと渡渉するのに遠くの目印が見え難く、間違ったルートで倒木や小瀑布で立ち往生することもあった。荒れた谷筋を下るので初めての時は明るい内に下るのがベターだ。意外に手間取った滝谷を脱して殆ど満車状態の駐車場に無事帰りついた。休日高速割引で大山崎近辺が少し渋滞したが往路通りに順調に帰阪した。
 4年半前とほぼ同じ経路だが、季節も異なり新鮮な感じで歩けた。今回の周回コースは稜線のいたる所で展望に恵まれ南鈴鹿の景観が楽しめた。仙ヶ岳周辺の紅葉、野登寺の大木杉並木、入道ヶ岳のアセビの老木林、犬返しの険周辺での景色などが特に印象的だった。
 
 (紅葉の近い尾根道を進む)     (イワクラ尾根分岐)     (やせ尾根の急坂を下る)
 
   (奇岩の点在する稜線)    (重ね岩の向うは雲母峰)       (岩稜尾根を越える)

         (P874(仏岩)付近から北の鎌ヶ岳から雲母峰に続く稜線を望む)

  (最後の急坂を上る)      (あせびの老木の多い山頂域)  (奥宮から入道ヶ岳頂上)

 
    (椿大神社奥宮)      (草原の入道ヶ岳三角点)     (二本松尾根を下る)

           (季節外れの黄砂に霞む入道ヶ岳の360度の景観)

 (老木あせびの回廊を下る)      (二本松避難小屋)       (入道ヶ岳登山口)

★道で出会った花

    クルマバナ?(一の谷)    アキノキリンソウ(仙の石)    オヤマリンドウ(仙ヶ岳)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  伊船

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