久しぶりで懐かしい京都北山歩きだ。園部から美山町をめざし、周山街道を横切って佐々里峠方向へ走り、茅葺の里を過ぎた所で八ヶ峰方向へ分岐し、八幡宮にチャリンコをデポ、少し戻って茅葺の里の大きな駐車場に駐車した。朝早くから、寒い季節になると恒例の丹波霧のたなびく茅葺を狙う沢山のカメラマンが訪れていた。
駐車場から農道に入り神社の横のゲートを通って北谷林道を進む。ここで道を間違え、左の作業小屋の横から倒木の間を尾根に取り付きかけたが、計画より一つ手前の尾根だったので退却だ。すぐ先の猪血谷と津ノ本谷との間の支尾根に取付き、初めは薮っぽかったがすぐに歩き易い踏み跡が現われる。灌木の急坂を30分ほど登ると少しなだらかなブナや松の自然林の尾根となり、右の樹間から隣の尾根が見えている。なだらかな公園のような爽やかな尾根を進み、最後に狭くなった尾根を登ると白尾山三角点だ。山頂の一部が切り開かれ、西方に長老ヶ岳、東方には武奈ヶ岳が望めた。
(朝靄の茅葺の里)
(林道ゲート)
(支尾根取付き)
(歩き易い灌木の尾根を上る)
(ブナや松の自然林の尾根)
(隣の稜線のP677)
(なだらかな自然林を上る)
(静かな公園のような尾根)
(白尾山三角点)
(山頂から西に長老ヶ岳)
(山頂から東に武奈ヶ岳)
(北へなだらかに尾根を下る)
山頂から南の大内へ下る道が別れているが、鉢ヶ峰は北方へ続くなだらかな尾根をたどる。P705を過ぎて急坂を下ると津ノ本谷川へ下る道や周山街道側へ下る道を分ける鞍部だ。鞍部から東へなだらかに登り、P692で東南尾根ではなく北向きの尾根を進む。白尾山から鉢ヶ峰の間はテープ印があるので迷うことはない。所々で鮮やかな紅葉もある自然林の尾根を登りつめると鉢ヶ峰だ。樹林の中の三角点だ。山頂から西へ主稜線が続いているが東北の尾根を下る。ここからテープがなくなるので地図と首っ引きで稜線をたどる。この辺りの左の樹間から意外にはっきりと青葉山が望めた。きょうのルートの最北端であるP727に達すると少し先に小さな三ヶ谷山の矢印があり、鋭角に曲がって東南の尾根を下る。高圧線鉄塔を過ぎて登り返すと自然林の中の三ヶ谷山三角点だ。ヌタ場もある樹林を進み、隣の尾根越しに白尾山のピークを眺めながら明るい尾根道を下ると薮っぽいP641だ。ずっと続いているが所々で消えている踏み跡をたどってP521を過ぎて支稜の端まで来ると、突然踏み跡がなくなり杉植林帯の急坂だ。下に人家が見えているので安心して急坂をずり落ちるように下ると幸運にも杣道に出合った。畑の周りは金網で囲われているので、ネットの出口を探すのが大変だと考えていたが杣道のお蔭ですぐに出られた。予定通りの場所だったので、すぐ八幡宮が見つかり、チャリンコで快調に車へ帰り着いた。沢山の人々が訪れている茅葺の里を後にし、渋滞が予想される9号線を避けて県道経由で亀岡へでて順調に帰阪した。
晴天に恵まれ、爽やかな北山の風情を楽しむことができた。この季節は色付き始めた木々が美しく、正規の登山道は少なかったが全く薮コギもない広葉樹主体の美しい静かな尾根道周回コースだった。
(津ノ本谷川分岐点)
(松の多いP692)
(爽やかな紅葉尾根を行く)
(展望のない鉢ヶ峰三角点)
(疎林帯尾根を行く)
(紅葉尾根の彼方の青葉山)
(ブナや雑木のP727)
(紅葉に包まれた高圧線鉄塔)
(自然林の三ヶ谷山三角点)
(ヌタ場もある尾根筋)
(明るい尾根筋を下る) (隣尾根のP677越しの白尾山)
(薮気味のP641)
(紅葉尾根を下る) (律儀に掲げられた表示P521)
(杉植林帯の急坂をずり下る)
(金網ゲートを出る)
(白尾山方向へ県道を戻る)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 口坂本、久坂、島、中
Homeへ