ヨコネ西峰(764m)三国岳(911m)焼尾山(922m)


★ひとこと   「権現谷林道からヨコネ、三国岳、焼尾山を経て鞍掛峠へ」

焼尾山付近から三国岳を望む(左は霊仙山)

★行った日   2009年11月26日(木)  晴   単独
 
★コース

高槻5:10(名神)=彦根IC(R307、R306)=鞍掛トンネル西口7:00(R306)=7:12権現谷林道入口付近7:22→支尾根取り付き点8:15→9:00(764m)ヨコネ西峰9:10→9:52(759.9m)ヨコネ9:59→(750m)ヨコネ東峰10:25→11:17P676の次の崖上ピーク11:26→P803 11:50→時山分岐11:59→鉄塔12:08→(815.0m)三国岳三角点→12:33(894m)三国岳12:41→(911m)三国岳最高点12:49→三国岳分岐13:35→13:41(922m)焼尾山13:48→三国岳分岐13:54→鉄塔13:59→鞍掛峠14:07→トンネル西口登山口14:20=自転車(5.7km)=14:46権現谷林道入口付近14:53(R306、R307)=八日市IC(名神)=高槻17:00

 近畿地方全体がお日様マークの天気予報に誘われて、間もなく冬季閉鎖に入る鞍掛峠北側の鈴鹿山脈稜線探訪だ。権現谷林道からヨコネを経て鈴鹿の主稜線に至り、三国岳経由で鞍掛峠へ下る計画だ。多賀大社からR306を東進、大君ヶ畑(おじがはた)集落を過ぎ、権現谷林道を左に分けてしばらく直進すると鞍掛トンネルだ。トンネル手前の西口登山口駐車場にチャリンコをデポして権現谷林道入口まで引き返し、林道を少し入った拡幅部に駐車だ。
 チャリンコではとても無理な勾配の林道を五僧方面へ山腹をぬってさかのぼる。振り返れば左下の朝日に輝く紅葉終末期の前谷の彼方に御池岳の山並みが朝靄に霞んでいた。林道がヨコネの支稜線を越える辺りで取付き点を探し、少し手前の上りやすそうな所から小さな木を手掛かりに急坂を登り始めた。すぐに到達した支稜線には自然林の中に踏み跡らしき道があり、薮コギもなく、時には右にたどってきた林道や霞んだ御池岳を眺めながら快適な尾根筋をなだらかに登る。最後に北へ向って急坂の稜線を四つ足で登りきるとヨコネ西峰だ。西峰は100メートル位東西に伸びた細長い樹林の稜線で展望はきかないが、ここがヨコネ3峰中最高点だ。山頂から東へ樹木を頼りに急な稜線を下る。しばらく、ちょっと険しい岩稜帯が続くが、松と岩の配置が美しく、所々の岩の上からは北方に鍋尻山、霊仙山やソノドが、東にこれから進むヨコネや東峰が望めた。小うるさい石楠花尾根を過ぎ、葉を落とした樹林をなだらかに登ると視界のないヨコネ三角点だ。

 (紅葉の終わった林道を行く)      (支尾根取付き点)     (小木を掴んで急坂を登る)
 
   (自然林の稜線を進む)  (稜線右下に先程の林道が見える)(急坂の稜線を登れば西峰)

   (視界のない西峰山頂)    (山頂から急な稜線を下る)   (稜線から見える霊仙やソノド)

 (美しい岩稜を越えて進む)     (岩稜から霊仙山を望む)    (岩稜を上ったり下ったり)

  (岩稜から見える鍋尻山)      (これから進む稜線)     (うるさい石楠花尾根もある)

 (ヨコネ山頂付近は自然林)       (ヨコネ三角点)       (東峰へ伸びる展望稜線)
 
 ヨコネからテープも頻繁に現われ明確な踏み跡をたどる。山頂から東峰に向って伸びる下りの稜線から展望が開け、これから進む県境の主稜線全体が展望できる。急な展望稜線を下り、今度は、木々は切り開かれているがアセビの幼木が足手まといになる稜線を上ると県境主稜線との出合いの東峰だ。山頂から東南へ切り開かれた主稜線が伸び、少し霞んでいたが、正面にこれから向う紅葉に彩られた稜線が重なって連なり、西方には烏帽子岳の彼方に養老山地が望めた。しばらく気持ちのよい自然林の疎林尾根道が続き、青空に映える中華鍋を伏せたような鍋尻山や高原台地のような霊仙山が綺麗だ。P803を過ぎて次の鞍部で時山からの道を合わせ、少し進むと右手に戻る方向に好展望の鉄塔が建っている。ここで今日唯一の登山者と会い挨拶を交わす。尾根道から山腹をトラバースする道となり、三国岳を正面に見つつなだらかに登る。山頂の少し手前に明確な道はないが烏帽子岳に向う尾根筋と思われるテープが林の中についていた。この辺りの樹木の切れた稜線からの北を望む展望はきょう一だ。少し先が滋賀県、岐阜県、三重県の3県境、三国岳ピークで西方が切り開かれている。三国岳最高点はすぐ先の林の中だ。なお、三国岳三角点は見過ごしたらしい。

            (東峰手前の展望稜線からこれから向う稜線全体を望む)

   (主稜線出合いの東峰)      (切り開きの稜線を下る)    (稜線から見える烏帽子岳)

 (休憩適所のピークで一休み)   (自然林の疎林帯を行く)   (P803から振り返ると霊仙山)

 (どこまでも続く自然林尾根)    (時山からの道と合流)     (樹間から望む烏帽子岳)


                   (鉄塔から時山方面を展望)

   (自然林の稜線を進む)           (三国岳)           (三国岳最高点)

 三国岳山頂から自然林の尾根を下り、樹間から東方にいなべ市方向を俯瞰しつつ上り返すと焼尾山分岐だ。ここから焼尾山に至る殆ど水平の尾根道から北にたどってきた稜線が展望できる。焼尾山頂上は南に少し展望があるだけだが、山頂からちょっと東に行くと大展望の露岩がある。藤原岳手前の2本鉄塔の建つ頭陀ヶ平が目の前だ。先程の分岐点まで戻り、南へ樹林帯を下り、鉄塔の右下をかすめて、更に下ると石地蔵の祠がある鞍掛峠だ。直進は御池岳、左はトンネル東口登山口、右は大君ヶ畑と表示にあり、右に下る。杉林中をしばらく下ると水場もあるトンネル西口登山口駐車場だ。ここで軽トラの廃棄物回収作業中の職員と立ち話、気軽に捨てられたゴミを回収中とのこと、登山道でも時々見かけるが慎むべきだ。チャリンコをゲットして、交通量は少ないが恐ろしいほど急勾配の国道を快調に飛ばし、ペダルを一度も踏むことなく権現谷林道に到着した。帰途はR307で八日市IC経由順調に帰阪した。
 ぽかぽか陽気の最高の秋晴れの下、鈴鹿北部の爽やかな尾根歩きができた。特に、西峰からヨコネに至る美しい庭園のような岩稜尾根、焼尾山周辺の鈴鹿山脈北部の大展望などが印象的だった。

                   (三国岳手前付近からの大展望)
   

 (左に焼尾山を見つつ進む)     (なだらか道で焼尾山へ)        (焼尾山頂上)

                (焼尾山付近から歩いて来た稜線全体を望む)
   

 (2本の鉄塔の建つ頭陀ヶ平)     (三国岳分岐まで戻る)        (樹林帯を下る)

       (鞍掛峠)           (トンネル西口登山口)     (権現谷林道入口へ戻る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  篠立

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