涅槃岳(1375.9m)地蔵岳(1464m) ★ひとこと 「花瀬から奥守岳、地蔵岳、涅槃岳を経て滝川辻へ」 ★行った日 2009年12月2日(水) 晴 Kさんと2人(Kさんのレポート)
★コース
高槻4:34(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165)=二上パーク當麻5:30(R165、県道30、県道261、R168、林道)=7:35林道不動滝前7:46→教団修道場分岐8:20→9:03赤井谷渡渉9:14→支稜出合10:20→10:57(1480m)奥守岳11:13→嫁越峠11:31→(1464m)地蔵岳11:57→12:27般若岳12:38→滝川辻12:53→剣光門13:12→13:36(1375.9m)涅槃岳13:48→剣光門14:05→滝川辻14:25→P1111 14:51→迷いピーク15:11→鞍部15:28→教団修道場分岐15:55→16:20林道不動滝前16:26(林道、R168、県道261、県道30、R165)=二上パーク當麻(R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:42 十津川の花瀬から奥駈へ登るルートは以前からの懸案だ。計画では嫁越峠へ沢沿いに登るつもりだったので渇水期を待ち、また、いるかどうか分らなかったが蛭のいない時期を待ってのびのびになっていた。いよいよ適期到来、Kさんと2人で実行だ。煌々と輝く満月に照らされて自宅を出発、二上山の麓の道の駅からKさんのMTフロアシフト4WDでR168に向った。以前よりだいぶ改良されているがまだまだ曲がりくねった細い道の多い十津川街道を快調に南下、風屋ダムから笹の滝へ向う林道に入り、笹の滝を過ぎてほんみち教団入口手前の不動滝前の林道に2、3台分のスペースがあるので駐車。 林道側の鳥獣禁猟区の赤い標識から左に下る小道があり、横に釈迦ヶ岳の小さい表示がある。小道を下って緑の立派な鉄橋を渡り、ビルの非常階段のような鉄梯子を上る。大岩の下を通り抜けて休憩ベンチの横の落葉に埋もれた石段を上りきると水平道に合流だ。ほぼ水平の遊歩道を右へしばらく進むと教団の建物群が現われる。教団修道場は直進して鉄橋を渡るが、ここで作業服姿の若い青年達に会い、嫁越峠は橋を渡らずに沢の右岸を進む旨教えてもらう。右岸を進むが、石畳あり、小沢に立派な鉄橋あり、の整備された遊歩道が続く。しばらく進むと、ようやく山道らしくなって美しい谷筋の広葉樹林を貫く道となる。教団から2キロほど進むと赤井谷渡渉点だ。渇水期のため容易に飛び石伝いに渡れ、対岸で一服だ。ここから道なき道かと思いきや、付近の雑木で作った丸太階段が落葉に埋もれて切れ切れに続いている。やがて道は嫁越峠には向かわず、沢から離れて奥守岳から派生している支稜に向って斜面を登る。折角、よい道があるので嫁越峠への直登はあきらめることにした。やがて支稜に達すると広いなだらかなブナ、リョウブやコメツガの稜線となる。左へ回り込むように支稜をトラバースすると奥駈道に合流してすぐに奥守岳山頂だ。 (林道から遊歩道を下る) (立派な鉄橋を渡る) (対岸の鉄階段を上る) (美しい谷筋を進む) (赤井谷を飛び石で渡る) (丸太階段のある道を行く) (自然林の整備された道を登る) (なだらかな斜面を登る) (右の樹間に嫁越峠が見える)
(爽やかな広い支稜を登る)
(左前方に見える釈迦ヶ岳)
(急坂をトラバースすると奥駈道)
空はくっきりと晴れ渡り、東に大台ケ原がなだらかな姿を見せ、手前には孔雀尾根の先に小峠山が盛り上がっていた。奥守岳から地蔵岳を前面に見て丸い草原のような稜線を南下すると鞍部が嫁越峠だ。標識には花瀬へは悪路とあるが道があるのかどうかは定かでない。稜線の急坂を登り、天狗の稽古場と称する広い草原を過ぎてなだらかに登りきると地蔵岳だ。南に奥駈道の尾根が続き、涅槃(ねはん)岳や行仙岳、玉置山などが連なっている。涅槃岳を正面に見ながら明るい稜線を下ると般若(はんにゃ)岳の表示があり、左上の岩塊が般若岳頂上だ。南は切り立った崖なので、また元へ戻って爽やか稜線を下ると滝川辻だ。まだ時刻が早いのでここから涅槃岳ピストンだ。 (地蔵岳手前の天狗の稽古場) (地蔵岳頂上) (般若岳へ向って下る) 滝川辻から更に稜線を下ると最低鞍部が剣光門(乾光門の表示もある)だ。疲れが貯まってきてフーフー言いながら登りきるとやっと涅槃岳だ。西には伯母子岳や護摩壇山が連なり、北には釈迦ヶ岳が頭を出している。滝川辻まで戻り、西へ伸びる支稜を花瀬めざして下る。広い気持ちのよい美林の尾根が続き、所々に赤ペンキマークがあるので安心だ。高度が下がるに従って針葉樹が混ざってくる。間違いやすそうなP1111では左の尾根を下るが、その少し先の複雑に稜線が別れている迷いピーク付近でペンキマークを見失い、少しうろうろした。幸い、尾根では便利なGPSが利くため鞍部めがけて下ることができた。鞍部で遊歩道に出合い、右へどこまでも下ると教団施設の中へ出た。施設の人に道順を尋ねて、暗くなる前に駐車場所へたどり着いた。帰りも澄みきった夜空に煌々と輝く満月に見守られて帰阪した。なお、この辺りはほんみち教の私有地のため、掲示によれば(07463-5-7654)へ事前連絡が必要だ。 往復ともお月見をしながら、快晴に恵まれてKさんのお蔭で絶好の展望とともに初冬の奥駈道を爽やかに歩くことができた。特に、花瀬から奥駈道までは難路を予想したが、教団のお蔭で整備された道があるので誰でも安心して登ることができる。滝川辻から花瀬までの下りは少し注意が必要だ。 (滝川辻から涅槃岳へ向う) (鞍部の剣光門) (剣光門から護摩壇山方面) (涅槃岳頂上) (釈迦ヶ岳を見つつ尾根を戻る) (早くも夕日斜光の滝川辻) (滝川辻から美林の支稜を下る) (ツガ?の大木尾根を下る) (間違い易いP1111付近) (迷いピーク付近) (鞍部で遊歩道に出合う) (遊歩道を下る) ★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈 ・2万5千分の1地形図 釈迦ヶ岳、風屋、池原
|