コサグラ(948.4m)コウベェ矢塚(1094.6m) ★ひとこと 「大豆生からコサグラ、コウベェ矢塚を経て明神平へ」 ★行った日 2009年12月7日(月) 曇(山頂では霧氷風) 単独
★コース
高槻4:13(近畿高速、西名阪)=柏原IC(P165、県道30、P309、P169)=6:10大台ケ原ドライブウエー入口6:15(P169、県道262、県道16、県道220)=7:10やはた温泉7:18→大豆生バス停→伐採地8:20→稜線出合→8:57(948.4m)コサグラ(小佐倉)9:05→P963→P974→10:44(1094.6m)コウベェ(紅梅)矢塚10:52→三度小屋辻11:36→台高縦走路出合11:56→(1290.8m)伊勢辻山12:02→小池12:22→馬駈ヶ辻12:32→(1418.7m)国見山13:00→(1414m)水無山13:23→13:34明神平13:45→林道始点14:27→林道ゲート(登山届)14:37→登山者駐車場14:46→15:15七滝八壺15:23→15:58やはた温泉16:32(県道220、県道16、R166、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:02 大台ケ原駐車場から堂倉山を経てコブシ嶺、あわよくば地池高ピストンの予定で、日の出とともに登ろうと朝早く出発したがR169の新伯母峰トンネル手前の分岐点から通行止でがっくり。ドライブウエーは12月から冬季閉鎖なので仕方なく色々考えた末、大豆生(まめお)からコサグラを経てコウベェ矢塚へ向うことにしてUターンだ。1時間弱かけて大豆生着、近くに空地がないのでやはた温泉のパーキングに置かせてもらった。 幸い、地形図を持っていたが、初めての山の難儀な点は取っ掛かり個所だ。ネット情報のかすかな記憶を思い出しながら、やはた温泉から県道を少し戻って大豆生のバス停を右折、大豆生大橋を渡り、直ぐに左折して人家の横の狭い路地を入ると山道が続いていた。帰ってから再確認した「ショウタンの散歩録」に大感謝!。急坂をしばらく登ると支稜に上がり、なだらかな道となるが直ぐに急なネット沿いの道になる。どこからか現われた木馬道(きんまみち)跡と思われる溝状の窪地に沿って植林帯をしばらく登ると右側が開けた伐採地に出る。振り返ると麦谷集落の右上にジョウブツ山が望めた。支稜の溝地に沿って少し登り、TV共聴アンテナ残骸を過ぎると稜線出合だ。左へなだらかに杉林を登ると、林間の小空間に伐採された間伐材とともにコサグラ(小佐倉)三角点がある。山頂と思われない何もないただの平らな杉林だ。山頂を後にして、アップダウンを繰り返しつつ高度を上げ植林帯を東へ進むが、間伐材が放置されているので歩き難い尾根だ。しばらく進むと広葉樹林帯と植林帯が交互に現われ、P963を南へ下ってから東へ尾根道を進む。P974付近の広い尾根を進み、急坂を登ると広葉樹林中の開けた空間にコウベェ矢塚の三角点がある。漢字では紅梅矢塚と書くらしく、静かなたたずまいの山頂だ。しばらく植林帯尾根を下ると杉谷から来たと思われる林道に出合い、そのまま林道を登る。林道が下り坂に入る手前から右の尾根を目指して林に分け入り、そのまま尾根筋を進むと和佐羅滝から来た道と合流する三度小屋辻だ。ここから明確な道となり、ネットに沿ってしばらく登ると台高縦走路合流点の伊勢辻だ。標高1200メートルを越えると、木々に霧氷が付き始め、峰々を隠している雲の底に達したようだ。 (四郷川沿いの温泉を振り返る)(橋を渡り正面の尾根を登る)(橋を渡って左折し路地に入る)
(なだらかな尾根を行く)
(伐採地斜面と木馬道跡(左)) (伐採地からジョウブツ山(右))
(三度小屋辻の三さ路) (ネットに沿って登る) (台高縦走路出合(伊勢辻)) 霧氷の花が咲き始めた稜線をなだらかに登ると展望抜群の伊勢辻山の筈だが今日は真っ白だ。和佐羅滝へ戻ることも考えたが、まだ12時なので霧氷見物をしながら明神平へ下ることにした。展望稜線を下り、赤ゾレ山をパスして迂回路を直進、霧氷を映す小池を過ぎて、千秋林道方面分岐点の馬駈ヶ辻、荒涼とした馬駈ヶ場を過ぎて、寒いけど成長著しい霧氷を見ながら急坂を登ると、本日最高点の国見岳三角点広場だ。地面が白いのは雪ではなく、霧氷が強風で吹き飛ばされてできた粉霧氷原だ。まだ冬支度して来なかったので寒さに震えつつ、水無山を越えて細長い霜柱で覆われた急坂を下ると明神平だ。すぐそばのあしび山荘も白く霞んで見える強風の休憩ベンチでひと休みだが、近くのバケツの水は氷の塊だ。早々に下山開始、白く化粧した美しい樹林帯をジグザグに下り、標高1200メートルを過ぎると急に薄化粧となる。谷筋まで下ると霧氷は皆無だが、斜面を見上げると白く縁どられた境界線から上が美しい。明神谷の横断路が崩壊しているが仮設路があるので問題ない。明神滝の横を下り、何度か渡渉を繰り返し、倒壊寸前の小屋を過ぎると工事用林道始点だ。急な林道を少し下ると登山届ボックスのある林道終点だ。さらに下った広場が駐車場のあるゲートがあり一般車はここまでだ。きょうは突発的な林道歩きのためチャリンコの用意もなく、ここから約5キロの林道歩きでやっとやはた温泉だ。温泉で冷えた身体を温め、元気を回復して帰阪した。 あまり事前の用意もなく初めての山を訪れたが、大きく迷うこともなく珍しい名前の山を周回できた。特に、寒波襲来に遭遇し、いつもは山々の景観を楽しむ伊勢辻山から明神平に至る稜線で、今冬初めての霧氷を楽しむことができた。大豆生からコサグラを経て三度小屋辻に至る稜線はテープ目印が所々にあるが明確な道はなく、迷い易い所もあるので地形図と首っ引きで歩く必要がある。 (霧氷が付き始めた稜線を進む) (伊勢辻山) (好展望地点もきょうは駄目) (霧氷の花が咲いた池) (荒涼とした馬駈ヶ場) (寒々とした稜線を行く) (霧氷が成長しつつある国見岳)(昨夜来の寒波で成長した霧氷)(風の強い尾根を水無山へ) (寒い明神平) (樹林帯をジグザグに下る) (霧氷は千米以下で少なくなる) ★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
(参考地図)
・山と高原地図 大台ケ原・高見・倶留尊山 ・2万5千分の1地形図 大豆生(まめお)
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