大鯛山(1145m)白鬚岳(1378.2m)


★ひとこと   「北股林道から大鯛山を経て寒風吹く白鬚岳へ」

白鬚岳へ向う稜線の霧氷林

★行った日   2009年12月17日(木)  曇一時雪時雨   Kさんと2人
 
★コース

高槻4:44(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、R169)=6:42白川渡6:53(県道258、大鯛林道)=中奥登山口(大鯛林道、県道258、R169、県道224、北股林道)=8:30北股林道拡幅部8:40→取付き点9:00→10:24P959 10:35→11:13(1145m)大鯛山11:21→12:16休憩12:30→13:00(1378.2m)白鬚岳13:15→高尾14:32→大鯛林道始点15:10→15:43中奥登山口15:48(大鯛林道、県道258、R169、県道224、北股林道)=16:40北股林道拡幅部16:45(北股林道、県道224、R169、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:58

 台高の赤倉山から西南に伸びる支稜線の先端に位置するのが大鯛山と白鬚岳だ。今回は北股林道から大鯛山、白鬚岳を経て中奥へ下る計画だ。Kさんと白川渡で待ち合わせして中奥川に沿って僕の先導で登山口へ向ったが、勘違いして大鯛林道分岐を見過ごして赤倉谷出合まで行ってしまった。慌てて引き返して大鯛林道に入り中奥登山口で僕の車をデポ。Kさんの車でうんざりするほど遠回りして、大鯛山から東南へ伸びる支稜線と北股林道との出合点近くの拡幅部に駐車した。
 取付き点をうろうろ探したが、なだらかな斜面がないので小さな谷の北の小木の生えた急斜面を無理やり登り始めた。四つん這いでしばらく登り、古いロープが放置された所を過ぎると正面は岩壁の屏風だ。左へ巻くように進むと何とか乗越えられるルートがあり、支稜線の踏み跡に合流できた。しばらく歩き易い急な稜線を上り、始めは薄化粧だが徐々に深くなる積雪に足をとられながら取り付き点から2時間も登りつめると大鯛山頂上だ。山頂から北の登尾へ稜線が招くように伸びている。白鬚岳は左が植林帯で右が自然林の西南へ伸びる稜線を下る。一旦下って上りになるが、この辺りから風の通り道となり、厚手の手袋でも手が痛く、風に触れる頬も切れるように痛くなり、氷点下の風の威力を実感した。ブナやヒメシャラなど周りの木々に付いた霧氷がキラキラと輝く様は素晴らしい限りだ。積雪10センチ位なのでアイゼンを付ける事もなく稜線を登り終えると白鬚岳山頂だ。山頂では風も弱くなり先程の寒さはウソの様に解消した。頂上からの見晴しは悪く、南の大台ケ原の稜線や北のジョウブツ山が雪雲に霞んで望める程度だ。

   (林道からの取付き点)       (四つん這いで登る)     (正面の岩壁を左へ巻く)
 
 (支稜線の踏み跡をたどる)  (薄化粧した急な植林帯を登る) (滑る急坂をあえぎつつ登る)

  (林間の大鯛山頂上)     (植林帯と自然林の境を下る) (霧氷の付く所は非常に寒い)

   (美しい霧氷の花園)        (雪の稜線を進む)        (白鬚岳三角点)


 山頂から10メートルほど稜線を戻った所からテープ目印に従って北へ急坂を下る。雪の下に縦向けの木の根や枝があると必ず滑って尻餅をつく始末だ。見通しのきかないモノトーンの世界なので、幅広い稜線ではテープを探しながら着実に下った。しばらく下ると、上り下りの続くヤセ尾根となり、P1286の少し先の倒木帯から北へ急坂を下る。この辺りの稜線から神之谷や東谷ルートで通る小白鬚の稜線が望める。高尾を過ぎると杉林の急坂を下る一本道の稜線下りだ。平地まで下ると左折し、灌木疎林帯の急坂をジグザグに下る。雪があると滑り易いので要注意だ。小さな谷を越えると大鯛林道始点だ。陥没や落石のためここまで車でくることは不可能だ。山頂から林道始点まで意外にトリッキーな道が続き、エリアマップでは1時間20分の所2時間もかかってしまった。林道始点から登尾のピークやジョウブツ山などを眺めながら30分ほど下ると浄水施設のある中奥登山口だ。僕の車で延々と遠回りして北股林道の取り付き地点へ帰り着いた。途中で異音がしたが余り気にかけずにKさんと別れて帰り始めたが、遂に入の波温泉近くのトンネル出口付近でパンクだ。鋭い石がタイヤに突き刺さっていたので寒い風の吹く薄暗い中でタイヤ交換開始、親切にも川上村コミュニティーバスの回送中の運転手の方に照らしてもらいつつ手際よく手伝って頂き無事終了、本当に感謝・感激一杯です。
 Kさんのお蔭で車2台で白鬚尾根を最短距離で横断できた。寒波襲来の冷たい風の吹く見晴しのよくない白鬚岳尾根だったが、ブナやヒメシャラなどの木々の霧氷の衣をまとった雪景色が抜群だ。寒い季節の山歩きは、日照時間が短く、予想以上に時間がかかる上に消耗も激しいので、雪のない季節の半分くらいの実行計画にすべきことを痛感した。

 (雪雲に閉ざされた大台方面)    (滑りながら急坂を下る)    (注意しつつヤセ尾根を下る)

 (倒木の下をくぐって下る)      (稜線から望む小白鬚)    (植林帯と自然林の間を下る)

    (高尾ピーク付近)         (杉植林帯を下る)          (間伐された林)

  (急坂をジグザグに下る)        (大鯛林道始点)          (車は無理な林道)

(林道からジョウブツ山の稜線)   (林道から登尾のピーク)         (中奥登山口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊
・2万5千分の1地形図  大和柏木

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