焼杉山(717.6m)翠黛山(577m)金毘羅山(572.8m)瓢箪崩山(532.4m)


★ひとこと   「古知谷から焼杉山を経て稜線をたどり三宅八幡へ」

金毘羅山から瓢箪崩山を望む

★行った日   2009年12月29日(火)  曇後晴   単独
 
★コース

JR高槻駅6:38(JR)=JR京都駅7:06(地下鉄)=国際会館7:40(京都バス)=古知谷バス停8:10→鉄塔8:23→鉄塔8:40→鉄塔8:54→大原分岐9:26→9:33(717.6m)焼杉山9:41→寂光院分岐10:08→10:32(577m)翠黛山10:41→(572.8m)金毘羅山11:11→11:15ハングル石碑前11:22→ロッククライミングガーデン11:34→琴平神宮社11:47→江文峠12:00→箕裏ヶ岳分岐12:32→岩倉長谷町分岐12:41→戸寺分岐13:00→寒谷峠13:07→13:17(532.4m)瓢箪崩山13:24→巻道合流13:27→岩倉花園町分岐13:43→P461 13:53→P346 14:08→14:36尾根端14:45→登山口14:57→15:05三宅八幡駅15:12(叡電)=出町柳15:29(京阪)=四条15:49(阪急)=阪急高槻駅16:12

 今年最後の山は大原の古知谷(こちだに)から焼杉山を経て三宅八幡へ続く稜線歩きだ。地元の団体で命名された大原10名山(皆子山、峰床山、水井山、大尾山、天ヶ岳、焼杉山、翠黛山(すいたいざん)、金毘羅山、瓢箪崩山(ひょうたんくずれやま))のうち4山を通過する予定だ。地下鉄終点の国際会館から小出石(こでいし)行きの京都バスに乗って約30分で阿弥陀寺のある古知谷だ。
 まだ阿弥陀寺の正門は閉まっているが扉の隙間を通り、中国風の山門を過ぎると右手に焼杉山の表示がある。しばらく谷に沿って杉植林帯を登り、最初の鉄塔付近の自然林を過ぎると切り開かれた展望のよい稜線登りとなる。振り返ると登るにつれて展望が広がり、南には比叡山、北には少し白っぽい蓬莱山や琵琶湖が望めた。3本目の鉄塔まで急坂が続き、それ以降は視界のない樹林の稜線を一旦下ってから、稜線を登りつめる。急坂を過ぎて大原への道を左に分けると直ぐに焼杉山三角点の小広場だ。木の間から蓬莱山の丸い姿を眺めながら自然林の稜線をなだらかに下り、杉植林帯に入ると鞍部の十字路だ。左は寂光院、右は天ヶ岳に向うが、しばらく直進すると頂上というよりも平らな樹林の中の小空間が翠黛山だ。曰く因縁のありそうな山名だが山頂の説明文によれば平家物語に登場するらしい。ちょっとばかり険しくなった岩稜含みの稜線を進むと金毘羅山分岐だ。5分ほど西南尾根をたどると金毘羅山三角点だが、林間なので途中のハングルの石碑の建つ岩頭が見晴しのよい休憩の適所だ。これから向う瓢箪崩山や、京都市街が逆光に輝いていた。瓢箪崩山というちょっとユーモラスな山名は瓢箪を横にしてちょっと崩した所からきているそうだが、眺める方向が違うのか、美的感覚の不足からかそれらしく見えなかった。先程の分岐点からちょっと下るとロックガーデンへの分岐があり、左へ数分下ると足下に大原が広がる岩頭の展望所だ。きょうは誰も居なかったが岩肌にはクライミングの痕跡が多数残されている。

  (阿弥陀寺の中国風山門)       (焼杉山登り口)     (谷に沿って杉植林帯を登る)
 
(第1鉄塔を過ぎると自然林尾根)(第2鉄塔へ見晴し尾根を登る)(第3鉄塔から琵琶湖も遠望)

   (樹林の稜線を登る)     (樹林の中の焼杉山三角点)   (樹間から望む蓬莱山)

  (松林をなだらかに下る)     (峠の十字路を直進)      (見晴しのない翠黛山頂上)

   (岩稜尾根を登る)      (樹林の中の金毘羅山三角点)  (金毘羅山ロックガーデン)

                 (金毘羅山から京都市街を望む)

 元へ戻り、江文峠めざして下る。琴平神宮社を過ぎて石段の多い参道を下り、ヤブツバキ林を下って杉林に入ると江文峠だ。峠から瓢箪崩山の表示通りに急坂を登るとすぐになだらかな尾根道になる。自然林の多い稜線を進み、箕裏ヶ岳分岐点で左へ直角に下り、岩倉長谷町への道を右に見送り直進する。鞍部の戸寺分岐を過ぎてなだらかに登ると、左は大原、右は岩倉の寒谷峠だ。峠から直進は巻道、急登の尾根筋を10分も登れば山頂だが、比叡山方面が一筋見えるだけでブラインドだ。山頂を辞して少し下ると先程の巻道と合流し南下する。次の鞍部で、岩倉花園町へ下る道を右に分けて尾根を直進する。6年前に来たときは、ここから岩倉へ下ったが林道と住宅街歩きに辟易した覚えがあるので三宅八幡へ下ることにした。ここからは踏み跡が落ち葉に埋もれ、広い雑木林の尾根筋では律儀に付いている赤テープを探しながら進んだ。P461を過ぎた辺りから広々とした雑木疎林帯となり、見晴しのよい快適な稜線歩きだ。P346を過ぎると尾根端まで松茸山らしく、道に沿って張られたテープが道案内だがシーズンは入山禁止だ。左下から聞こえる車や電車の音を聞きながら稜線を下り、尾根端から以前のエリアマップの点線通りに三宅八幡へ直線的に下ろうとしたが、イバラの薮コギが多そうだ。仕方なく山道通りに西へ迂回して住宅街(上高野大明神町)に下り、道なりに南下すると三宅八幡バス停だ。三宅橋で高野川を渡り、すぐに来た叡電で出町柳から京阪、阪急を乗り継いで明るい内に帰宅した。
 朝は雲の垂れ込めたうっとうしい天気だったが昼前から快晴となり、今年最後の北山が楽しめた。特に、この辺りの山々は里山の風情が手軽に味わえる聖域だ。大昔、小学校の遠足で行った三宅八幡は草深いど田舎の印象が残っているが、比叡山の姿以外は昔日の面影はなく岩倉は見渡す限り近代的な町並みだ。

   (ヤブツバキの道を下る)       (江文峠)              (江文峠の登り口)

 (爽やかな自然林尾根を行く) (落葉絨毯の岩倉長谷町分岐)      (雑木林を行く)

    (十字路の寒谷峠)       (瓢箪崩山三角点の小広場)(テープをたどって雑木林を行く)

  (西側が開けた展望尾根)       (京都市街を望む)        (広い尾根を進む)

(松茸山名残のテープに沿う道)    (住宅地が登山口)      (三宅橋から見た比叡山)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図
(1)古知谷〜箕裏ヶ岳分岐                (2)箕裏ヶ岳分岐〜三宅八幡
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  京都東北部、大原

Homeへ