烏ノ塒屋山(659.3m)竜門岳(904.3m)熊ヶ岳(904m)
経ヶ塚山(889m)音羽山(851.7m)


★ひとこと   「大宇陀側から烏ノ塒屋山を経て音羽山まで周回」

本郷から熊ヶ岳(左)と経ヶ塚山(右)

★行った日   2010年1月27日(水)  晴   単独
 
★コース

高槻6:02(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、R24、R165、R166、林道)=本郷でチャリンコデポ7:58(林道、R370)=栗原旧道空地8:15→墓地8:23→9:05(659.3m)烏ノ塒屋山9:12→鉄塔→烏ノ塒屋山9:53→10:43鉄塔10:50→P673三角点11:00→縦走路出合12:01→12:06(904.3m)竜門岳12:12→縦走路出合12:15→三津峠12:36→細峠分岐12:57→大峠13:20→P859三角点13:31→(904m)熊ヶ岳13:48→14:17(889m)経ヶ塚山14:27→(851.7m)音羽山14:41→NTT道路別れ15:02→林道始点15:11→本郷(自転車デポ)15:35=自転車(6.7km)=16:11栗原旧道空地16:18(R370、R166、R165、R24、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:30

 吉野と大宇陀を分ける尾根が竜門岳から東へ伸び、その突端に烏ノ塒屋山(からすのとややま)が鎮座し、その特異な山名と三角錐の山容から登ってみたい山の一つだった。栗野から烏ノ塒屋山を経て竜門岳に至り、稜線を北上して音羽山から本郷へ下る計画だ。R370の大宇陀高校の先を右折して本郷の音羽山からの下山経路(本当は少し違ったが)に自転車をデポ、R370を南下、栗野の簡易郵便局のある旧道に入って、空地に車をとめさせて貰った。少し南の恋の谷からも登れるそうだがちょっと藪っぽいらしい(確証なし)ので楽な方を選んだ。
 旧道から西へ上る車道を進み、終点の数軒の民家の横の細道から山に入り、ちょっと進むと墓地のある所で右から来た道と合流、杉植林帯のしっかりした道を進む。少し藪っぽい箇所や枝道もあるが、尾根を外さない様に墓地から40分も登ると烏ノ塒屋山だ。赤い山名板の目立つ雑然とした山頂だ。ここで失敗、何も考えずに南尾根の踏み跡をたどり、すぐに猛烈な藪に突入、イバラや棘のある小木と格闘しながら古い金網に沿って下った。台高方面が俯瞰できる鉄塔まで下って誤りに気付いて山頂へ舞い戻った。ここでやっと道標に気付き北西尾根を下り始めたが、倒木やトゲトゲの木を避けながら進む。先ほどの藪よりずっとましな稜線で、要所にテープがあるので安心して進める。山頂から鉄塔88まで約1時間だが、ここ以降は巡視路もあって格段に歩き易い道となる。稜線から時折、倶留尊山方面が垣間見えるが殆どが杉林のブラインド歩行だ。P673の三角点を過ぎ、竜門岳の西南尾根に合流すると、右下に変電所が見え、その向こうに熊ヶ岳が端正な姿を見せている。合流点のすぐ先で変電所方面から上って来た道と合流し、杉林の急坂を登ると縦走路出合だ。5分くらい先が三角点と祠のある竜門岳山頂だ。展望はない。先程の縦走路出合から少し下ると数本の鉄塔の建つ見晴台があり、これから向かう稜線が熊ヶ岳へ向かって伸び、西には金剛山、大和葛城山、二上山が望めた。ここから下りきった最低鞍部が十字路の三津峠で、左は三津、右は宮奥、直進が熊ヶ岳だ。

   (栗原の旧道入口)       (山裾を民家方向へ進む)  (杉植林帯の尾根道を行く)

(雑然とした烏ノ塒屋山三角点)     (山頂に立つ道標)      (物凄い藪の南尾根を下る)

 (鉄塔で間違いに気付き戻る)   (藪や倒木の続く尾根を行く) (鉄塔88から少し歩き易くなる)

 
 (木の間から倶留尊山方面)     (歩き易い尾根道)      (稜線から望む熊ヶ岳)

     (縦走路出合)         (竜門岳の三角点と祠)      (杉林の急坂を下る)

 (鉄塔の建つ尾根から熊ヶ岳) (鉄塔から金剛山や大和葛城山)  (十字路の三津峠)

 ここから笹で覆われた道となるが明確な踏み跡が続いているので問題ない。細峠分岐で竜在峠方面を左に分け、1キロほど進むと大峠だ。旧道らしく峠の地蔵が祀られ石碑も建っている。すぐ先の三角点と反射板を過ぎて端正な竜門岳を振り返りつつ稜線を上り切ると尾根上の小空間の熊ヶ岳だ。ここも展望はない。山頂から一旦下って登り返すと経ヶ塚山だ。きょうの5山の中で唯一広葉樹の山頂で、笹原の中の小空間には立派な灯篭の建つ明るい山頂だが視界はない。山頂から直進すると本郷に下りられそうだが、左を回ってから下って登り返すと音羽山だ。杉林の中の三角点の手前を左に下ると音羽観音だが、本郷は直進だ。気持ちのよい笹原林床の杉疎林帯を下り、前方にNTT施設が見える所の手前を右に下るとNTT巡視路に合流する。300メートルほど下り、左に急カーブする所から下りの山道に入る。しばらく下り、谷筋との合流点から沢沿いに左へ下る。多分、この谷筋を上流へたどると経ヶ塚山の直進路に合流するはずだ。谷筋をどこまでも下り、途中から林道になり本郷の集落を通って、チャリンコデポ地点に戻った。途中、少し歩く所もあるが快調に下り坂をとばして栗野へ戻った。
 終日、好天に恵まれ、多少藪っぽい所もあったが歴史伝説の豊富な大宇陀の山を歩くことができた。特に、烏ノ塒屋山から鉄塔88の間は倒木やちょっとした藪こぎもあるが、その他は目印テープもあって安全に歩けるルートだ。

   (笹藪っぽい稜線を行く)       (細峠分岐)         (祠のある大峠の十字路)

    (竜門岳を振り返る)    (気持ちのよい笹の稜線を行く) (尾根上の小空間が熊ヶ岳)

    (熊ヶ岳を振り返る)     (立派な灯篭の建つ経ヶ塚山) (木立の中の音羽山三角点)

           (経ヶ塚山へ登る稜線から東の高見山方面を望む)


  (笹原林床の杉林を下る)    (NTT巡視路へ合流)     (NTT巡視路から山道へ)

    (本郷へ林道を下る)       (山間の本郷集落)      (本郷から望む竜門岳)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  古市場

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