七洞岳(778.3m)獅子ヶ岳(733.3m)姫越山(502.9m)


★ひとこと   「新藤越林道から七洞岳-獅子ヶ岳縦走後熊野灘を見渡す姫越山」

縦走路から七洞岳を望む

★行った日   2010年1月30日(土)  晴   単独
 
★コース

高槻5:00(名神、新名神、伊勢道)=勢和多気IC(R42、県道38、痲加江小萩林道)=7:48小萩登山口でチャリンコデポ7:53(痲加江小萩林道、新藤越林道)=8:15一之瀬西登山口8:22→稜線出合8:48→9:06(778.3m)七洞岳9:17→展望岩9:29→山の神分岐9:34→一之瀬登山口分岐9:47→山の神東コース分岐9:58→P731 10:34→小萩西登山口分岐10:41→展望岩11:05→展望岩11:13→11:21(733.3m)獅子ヶ岳11:32→獅子岩→日の出の森分岐11:41→小萩登山口11:52(痲加江小萩林道、新藤越林道)=自転車(5.2km)=一之瀬登山口12:38(新藤越林道、)=藤越峠12:58(県道151、県道46、県道38、R42、県道68、R260)=錦日の出公園13:55→展望台14:27→尾根道分岐15:04→15:17(502.9m)姫越山15:28→尾根道分岐15:37→展望台16:01→日の出公園16:22(R260、県道68)=気勢大内山IC(気勢道、伊勢道、新名神、名神)=高槻18:58

 志摩半島のつけ根にある山塊が度会(わたらい)山地だ。この山地の2つの主峰、七洞岳(ななほらだけ)と獅子ヶ岳を縦走し、次に山地の西南端にある姫越山(ひめごやま)へも訪れる予定だ。勢和多気ICからR42、県道38を進み、痲加江から注連指(しめさす)に向かう林道に入り、途中の獅子ヶ岳の表示に従って左折して痲加江小萩林道を進む。早朝の集落は真っ白に霜に覆われ−3度Cだったが、林道の峠付近の獅子ヶ岳日の出の森登山口では逆に3度Cと逆転していたのが興味深かった。獅子ヶ岳山頂南面の林道の小萩登山口にチャリンコをデポ、小萩へ向かう舗装林道から地道悪路の新藤越林道に入り、悪路を最徐行でやっと一之瀬西登山口にたどり着き、広いところに駐車した。車で走った感じでは、かなりの上り坂や悪路が多いためチャリンコ利用は歩くよりちょっとましな程度だ。当初は、一之瀬西登山口を知らなかったので藤越峠から稜線をたどるつもりだった。藤越峠から歩くよりも大幅な時間短縮となったので姫越山登山を追加した。
 一之瀬西登山口の小さな表示通りに杉林に入ると意外に整備されたちゃんとした登山道があり、要所に道標があり、さらに黄色の注意書きが下山するまで続いていた。30分ほど植林帯を登ると稜線に出合い、左から来た藤越峠からの道と合流して稜線を北上する。時々岩稜も現れる尾根をしばらく登ると展望の雄大な七洞岳山頂だ。あまり遠望はきかなかったが、東にはかすかに高見山から三峰山、局ヶ岳へと続く山々、西にはこれから向かう獅子ヶ岳へ続く稜線が望めた。ねじれた幹が特徴のアセビの茂る尾根道を少し下ると「のぞき岩」と称する展望岩が南面に張り出し、山々の彼方に熊野灘が望めた。野原コースの山の神を左に分け、一之瀬登山口への道を右に分け、ピークの手前では山の神東コースを左に分け、登りきるとP731だ。

  (痲加江小萩林道へ入る) (獅子ヶ岳の日の出の森登山口) (小萩登山口で自転車をデポ)

(地道悪路の新藤越林を進む)  (一之瀬西登山口から登る)  (杉林の整備された道を登る)

      (稜線出合)          (岩稜もある稜線を登る)   (展望の雄大な七洞岳三角点)

 
            (七洞岳山頂から北の鈴鹿山脈方面を望む)

 (七洞岳山頂の丁寧な表示)    (アセビの稜線を行く)     (展望岩から雄大な景観)

   (展望岩から獅子ヶ岳)   (分岐点にはこまめに表示がある)(小原東コースは手書表示)

 リョウブ林を抜け、冬枯れの樹間から景色を垣間見ながら進み、七洞岳から約2時間の清々しい稜線歩きで獅子ヶ岳山頂だ。少し手前の展望岩から今歩いてきた稜線が絶景だ。居合わせた登山者と挨拶を交わし、山頂を少し下ると獅子岩と称する絶景の一枚岩だ。南の視界が開け、山肌をぬう林道や、小萩登山口の広場が陽光に光っていた。日の出の森を左に分け、明るい疎林帯の道をしばらく下ると舗装林道に飛び出す。小萩登山口だ。ここからチャリンコを押して林道を上ってから快調に下ると痲加江小萩林道と別れ、地道悪路の新藤越林道だ。上り坂を少し行った所が小萩西登山口だ。石ころの林道を上り下りしながら一之瀬登山口を過ぎて急坂を上るとやっと一之瀬西登山口の駐車場所だ。車で最徐行して藤越峠を経て、七洞岳登山口の表示を見ながら、姫越山へ向かった。

    (リョウブの林を行く)    (稜線から遠くなった七洞岳)   (清清しい稜線を行く)

           (獅子ヶ岳手前の展望岩から歩いてきた稜線を望む)

   (展望岩から北を望む)      (獅子ヶ岳三角点)       (山頂から稜線を下る)

             (獅子ヶ岳山頂からはるか南の熊野灘を望む)


  (展望岩の獅子岩を下る)    (日の出の森分岐)      (明るいリョウブの森を下る)

 (小萩登山口からチャリンコ)     (小萩西登山口)       (延々と続く地道悪路林道)

    (一之瀬登山口)       (一之瀬西登山口から車)    (林道終点でやっと県道)


 R42から別れてR260で錦へ向かい、一昔前は錦峠越えが難所のくねくね道だったが新トンネルで快調に走り、ちょっと迷ったが、日の出公園の墓地前の駐車場にとめた。この山には「姫塚伝説」があり、説明板には「源平時代、木曽義仲の娘が山中で飢えと渇きで歩けなくなり、おつきの老武士が水汲みに行って帰ってきた時には姫は亡くなっていた。悲嘆した老武士は自害した」とあり、姫塚と爺塚が残っている。
 公園から川沿いに姫越山を正面に見て進むと、白い欄干の階段が正面に現れる。ここが姫越山北登山口だ。ウバメガシがしつこく茂るしっかりした登山道を登り、途中、展望台から錦湾の眺めを楽しみながら登り続ける。尾根に近づくと水平道となり、右から来た尾根道と合わせ直進、爺塚、姫塚のそばを通って直進すると姫後山頂上だ。南が切り開かれ真っ青な熊野灘が足下に広がっていた。山頂からは芦原へ下る道もあり、途中の尾根道から南登山口へ下るルートもあって、冬の陽だまりを楽しむにはもってこいの山だ。来た道で下山し、帰りは紀勢大内山ICから順調に帰阪した。高速がなかった頃は大台町からR166経由で3時間半かかったが2時間半で帰ることができた。
 七洞岳から獅子ヶ岳に至る稜線歩きは、その展望や稜線を飾る疎林帯がとっても美しく、林道を利用すると標高差も少なく、道標も完備しているので誰でも楽しめるルートだ。また、間近から熊野灘を見渡したいばかりに姫越山へ寄ったが、期待通りに錦湾の輝きや山頂からの目にしみる熊野灘の青さが素晴らしかった。

(日の出公園から川に沿って歩く)  (正面の階段を上る)   (階段の途中にある登山口表示)

 (妙姫大明神と甚六明神の祠)     (夕日に光る錦湾)    (延々と続くウバメガシトンネル)

    (展望台から錦湾)       (平坦な尾根道を行く)   (南が明るい姫越山三角点)

                 (姫越山頂上から真っ青な熊野灘を望む)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図
(1)七洞岳〜獅子ヶ岳

(2)姫越山

★地  図
(1)七洞岳〜獅子ヶ岳

(2)姫越山

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  脇出、錦

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