三草山(564.1m)堂床山(584.4m)滝王山(570m)


★ひとこと   「能勢の棚田の背後に並ぶ三草、堂床、滝王の三山周遊」

慈眼寺付近から三草山を望む

★行った日   2010年3月27日(土)  晴   単独
 
★コース

高槻6:41(府道、県道)=慈眼寺P 7:56→遊歩道入口8:15→ゼフィルスの森8:27→8:45(564.1m)三草山8:58→サイノカミ峠9:11→裏山林道開設記念碑9:48→10:27林道終点10:37→(571m)丸山10:53→11:10(584.4m)堂床山11:23→林道出合11:48→廃屋11:51→宮峠12:12→三角点(長谷)12:19→12:34滝王山12:41→宮峠12:57→八坂神社13:04→慈眼寺13:43(県道、府道)=高槻14:50

 予報は晴だが季節外れの寒波が来て寒そうなので近場の能勢の里山だ。高槻と同じ北摂なので1時間余で行けるのが有難い。大阪から篠山方面へ抜けるメインルートのR173の栗栖(くるす)を左折して長谷方面へ進むと慈眼寺(じげんじ)はすぐだ。道路沿いの寺の駐車場にとめさせてもらった。
 寺の下を道なりに進み、大阪環状歩道の標柱に従って三草山へ向かう道を棚田に沿ってなだらかに上る。振り返ると薄氷の張った棚田の彼方にひときわ盛り上がった剣尾山が望めた。林道からゼフィルスの森へ入る遊歩道が別れている。掲示によればゼフィルスとは蝶の名称で、生育環境保護の森だそうだ。しばらく登ると、MBオフリミットの頑丈なゲートがあって雑木林の疎林帯に入り、尾根道をなだらかに進み、最後に丸太階段を上がると公園のような広場の三草山頂上だ。低山なのであまり遠くは望めないが、東北方向を除いてほぼ270度の視界があり、妙見山から大船山まで北摂の山々が望める。山頂から雑木尾根を進んでから杉林の中の丸太階段を下るとサイノカミ(才の神)峠だ。沢山の道が交わっているが、右は能勢の長谷、左は猪名川の槻並(つくなみ)、直進はこれから堂床山に向かう裏山林道だ。初めは車も通れそうだが段々荒れてきて谷のようになったぬかるみ道だ。笹薮の中に建つ裏山林道開設記念碑の所で野所長谷林道と出合い、槻並方向へ少し下ってから右折して大谷林道に入る。丸太の並んだ砂防堰堤のそばを蛇行しながら上り、右手に樹間から滝王山を眺めながら地道を上りつめると広場のある林道終点だ。廃棄された車の残骸の横の山道を下り、沢を渡って正面の沢筋の左岸に沿って杉林に入ると杣道が現れる。記念碑以降には一切の表示がないので地形図が頼りだ。稜線に達すると立派な尾根道があり、これを北へなだらかに上ると丸山だ。山頂は尾根上にある林間の一通過点だ。

   (慈眼寺の下を出発)   (大阪環状歩道標識通りに行く)    (棚田の横を上る)

   (振り返ると剣尾山(右))  (ゼフィルスの森へ遊歩道に入る)(ゼフィルスの森の歩道ゲート)


 (明るい雑木林の横を上る)     (三草山頂上広場)      (山頂から雑木林を進む)

               (山頂から大阪湾方面、東〜南〜西南を望む)

               (山頂から北摂の山々、西南〜西〜北を望む)

 (古い道標あるサイノカミ峠)  (植林帯の裏山林道を進む)  (車も通れない林道を行く)

   (裏山林道開設記念碑)     (野所長谷林道を下る)    (大谷林道から見える滝王山)

(林道終点の廃棄車横を下る)  (沢を渡って枝尾根を登る)  (広い稜線をなだらかに上る)

 林道跡のような広い尾根道を北上し、仁頂寺に下る道を左に分けると急坂だ。植林プラケースが卒塔婆のように林立し、ロープ場もある急坂を、小木を掴みながらよじ登ると堂床山三角点のある小広場だ。少し木々が切り払われて西方の視界が開け、反射板の建つ丸山やその彼方に六甲山、少し右には尖った大船山が望めた。山頂から北へなだらかにちょっと下ってから、直進の尾根道は変電所へ向かうので、右の東南稜を下る。しばらく尾根道を下り、稜線の巡視路から別れて左へ道なりに下ると林道に出合う。往路の記念碑へ続く林道を下ると右手に廃屋があり、ここから杉林の山道を西に向かう。なだらかに樹林帯を上りつめると宮峠だ。峠から杉林の稜線を南へ進み、林間の三角点(長谷)を過ぎて更に進むと巨岩に覆われた視界の全くない滝王山だ。山頂の大岩には祠が鎮座している。峠まで戻り、八坂神社の石段下を通って西へ下ると長谷の山里に出る。山裾から眺める三草山は三角錐をなし、能勢の妙見山を背景に棚田が広がるさまは秀逸だ。長谷の棚田風景を眺めながら散策、往路と出合うと慈眼寺はすぐだ。往路通りに帰阪した。
 日本棚田百景にも選ばれている長谷の棚田、整備された雑木林の三草山周辺、は道標も整備された美しい山里だ。丸山や堂床山方面は低山だが地図必携だ。サイノカミ峠や記念碑までは無理すれば車で入れそうだがいずれも駐車場所はないので、麓に車を置いて棚田を眺めつつアプローチするのがよい。

  (樹林の中の丸山頂上)     (林道跡のような稜線を行く)  (ロープ場もある急坂を上る)

     (堂床山三角点)        (堂床山から大船山)       (堂床山から丸山)

 (変電所分岐から東南尾根へ)     (広い尾根筋を下る)     (林道の廃屋付近を通る)

 (杉植林帯の杣道を西へ進む)     (4差路の宮峠)          (三角点(長谷))

    (巨岩の多い滝王山)       (宮峠から西へ下る)       (林間の八坂神社)

              (棚田を眺めながら長谷の集落を歩く)

 (長谷から格好のよい三草山)      (長谷の棚田風景)     (往路の分岐点へ戻る)

★道で出会った花

   ヒメオドリコソウ(神山)    ショウジョウバカマ(ゼフィルス) コバノミツバツツジ(裏山林道)

    クロモジ(大谷林道)     ミヤマトサミズキ?(大谷林道)   ヤブツバキ(大谷林道)

   セイヨウタンポポ?(長谷)     タチツボスミレ(長谷)     オオイヌノフグリ(長谷)

       ウメ(長谷)            ツクシ(長谷)        ダンコウバイ?(長谷)

     XXサクラ(長谷)         フキノトウ(長谷)            ツゲ(長谷)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図  妙見山、木津

Homeへ