向山(569.0m)西山(559.7m)


★ひとこと   「ヒカゲツツジを求めて氷上の向山と瑞穂の西山へ」

水分れ公園から向山連山

★行った日   2010年4月21日(水)  曇後晴   単独
 
★コース

高槻7:16(府道40、府道407、R372、R173、県道300)=弓谷峠分岐(県道300、県道97、県道69、R175)=9:40水分れ公園9:48→登山道出合10:20→岩座展望所10:39→三の山10:47→四の山11:00→11:09松の台展望所11:18→(569.0m)向山11:30→五の山11:50→蛙子展望所12:00→蛙子峰12:05→清水山分岐12:07→野村峠12:15→12:35林道始点12:41→ネットゲート13:04→八幡神社13:18→水分れ公園14:03(R175、県道69、県道97、県道300、R173)=14:55八田P15:06→ピーク15:54→16:19(559.7m)西山16:26→ピーク16:59→車道出合17:15→17:25八田P17:30(R173、R372、府道407、府道40)=高槻18:48

 大阪は日もさしていたのでヒカゲツツジを見に近場の京都・兵庫県境付近の西山(さいやま)(西谷山(さいだんさん)とも云う)を周回するつもりで出かけた。麓まで行ったが、驟雨の中、山は雲の中で何も見えず、このまま帰るのもしゃくなので、ヒガゲツツジで有名な石生(いそう)の向山(むかいやま)へ行くことにした。地図も持たず3年前のあまりあてにならない記憶だけが頼りだ。石生の水分け公園手前に小母さんの許しを得て車をとめた。あとで判った事だが、もう少し手前(西)に立派な駐車場があり、そこから正式な登山道が北へ伸びている。
 いそ部神社から北へ進み、ネットゲートを開閉して杉林の谷筋の踏み跡を上り始めた。どうも間違った道らしいと思いながら、戻るのも面倒なのでそのまま谷筋の急坂を倒木を越えながら30分ほど登りつめると正式登山道に合流した。ピンクのコバノミツバツツジに彩られた山道をたどるが、幾つかのピークや展望所からの見晴しは濃霧のため絶望的だ。それでも花のシーズンなので2、3の団体さんが訪れていた。三の山を過ぎるとヒカゲツツジが姿を見せ、山頂付近ではさながら白い花のトンネルだ。ヒカゲツツジの僕の印象は同じツツジ科のシャクナゲに似た花だ。蛙子(かえるこ)峰の先で譲葉山(ゆずりはやま)方向へ直進したが、その山がどこか判らなかったので、次の分岐で東奥(ひがしおく)の表示に従って右へ下った。後で地図で確認すると譲葉山経由でも距離はあまり変わらない尾根歩きができたようだ。林道を下っていると突然快晴になり、東奥から水分れ公園まで青空の下1時間もかかってやっと帰着した。山頂でもっとゆっくりすれば見晴しも楽しめたはずだ。まだ早かったので、周回は無理としても西山ピストンを念頭に東へ向かった。

     (いそ部神社)           (水分れ公園)          (ネットゲート)

    (倒木の谷筋を登る)        (登山道に合流)          (濃霧の山頂)


   (ピンクに彩られた道)     (ヒカゲツツジのトンネル)  (展望所も表示が見えるだけ)

 (日がさし始めた下りの林道)   (新緑の東奥のため池)         (八幡神社)

 綾部へ向かうR173の八田の旧道分岐点付近の草地に車をとめ、人家の間の細い道から山へ入り込んだ。ネットゲートから杣道を上がると墓地があり、そこで道はおしまいだ。ここは地図を持っていたので、枝尾根をたどれば稜線に出られる筈、ちょっとした藪コギだ。ピンクのツツジの咲く藪枝尾根を進むと稜線の杣道に出合い、以降、多少藪っぽい所もあるが順調に上りつめる。馬の背岩を過ぎるとヒカゲツツジの藪が行く手を遮る岩稜帯だ。苦労して乗り越えると岩棚があり、上の展望岩頭から東北方面の眺めは絶景だ。眺望を楽しんでから次の岩稜をよじ登るが、ヒカゲツツジの枝の邪魔加減はシャクナゲとほぼ同格だ。途中の、白のヒカゲツツジやピンクのコバノミツバツツジ越しに眺める山の景色が絶品だ。西山頂上は樹木に囲まれた小広場なので少し先へ行ってみたが展望のよい所はなかった。下山時にうっかりすると西尾根を下りそうになるが、北尾根のヒカゲツツジの絶壁が下山点なので注意すべきだ。往路の稜線を引き返したが途中で尾根を間違えて目標より西寄りに下ってしまった。藪っぽい山は頻繁に地図をチェックすることが必要だ。すこし迂回して車へ戻り、往路通りに帰阪した。西山については山あそさんのレポを参考にしました。
 天気予報に反して午前中は濃霧の中だったが、向山のヒカゲツツジとコバノミツバツツジは満開の時期を迎え、白く霞む山肌に白とピンクの花が浮かぶ姿は幽玄の世界だ。西山では、多少の藪コギがあったが岩頭からの展望と共に、晴天に映える白とピンクの花越しに眺める景色が素晴らしかった。

   (枝尾根のヤブを進む)     (稜線で杣道に出合う)        (岩稜もある)

  (ヒカゲツツジのヤブと格闘)       (展望岩頭)          (岩稜をよじ登る)

              (展望岩頭から東北の長老ヶ岳方面の眺望)

   (ヒカゲツツジと三峠山)    (コバノミツバツツジと五条山)     (西山三角点)

★道で出会った花

   コバノミツバツツジ(向山)        アセビ(向山)          ミヤマシキミ(向山)

     ?(東奥林道)        ミヤマニガイチゴ?(東奥林道) タチツボスミレ(東奥林道)

   キランソウ(東奥林道)      カキドオシ(東奥林道)     キンポウゲ(東奥林道)

     シャガ(東奥林道)        ヒカゲツツジ(向山)      シハイスミレ(東奥林道)

★ルート断面図
(1)向山

(2)西山

★地  図
(1)向山

(2)西山

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  柏原、村雲

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