ベンケイ(761.6m)仙ヶ岳(951m)宮指路岳(946.0m)能登ヶ峰(759.7m)


★ひとこと   「黒滝から仙ヶ岳を経て能登ヶ峰へ展望稜線を周回」

展望ピークから御所平へ続く稜線

★行った日   2010年4月25日(日)  快晴   単独
 
★コース

高槻5:12(名神、新名神)=甲賀土山IC(R1、県道507)=6:50惣王神社7:05→8:18(761.6m)ベンケイ8:24→舟石8:40→9:17展望ピーク9:24→御所平9:36→(832m)ヨコネ10:03→御所谷・割谷分岐10:11→10:45(951m)仙ヶ岳10:54→小社峠11:09→12:06(946.0m)宮指路岳12:14→小岐須峠12:26→林道出合12:32→林道別れ12:55→13:06稜線出合13:11→14:02林道下り?鞍部14:09→鹿の楽園14:42→15:02(759.7m)能登ヶ峰15:08→稜線別れ15:39→能登ヶ峰登山口15:58→16:02惣王神社16:12(県道187、R1)=甲賀土山IC(新名神、名神)=高槻18:30

 快晴の予報を聞いて天空の散歩道を行く鈴鹿南部の尾根歩きだ。黒滝からベンケイを経て鈴鹿縦走路を北上、宮指路岳から西側の稜線へ渡って、鹿の楽園を南下して元へ戻る計画だ。R1から未だ開通しない鈴鹿スカイラインへ向かい、猪鼻を右折して黒滝の惣王神社横の空地に車をとめた。
 惣王神社境内の小さな標識に従って杉林の急坂を上る。尾根端に上がると笹原のネットに沿って、南の甲賀の山々を眺めつつ進み、樹林に入る。樹間から能登ヶ峰をちらちら見ながら稜線を上りピークを越えて、植林帯主体の尾根を登り返すとベンケイ三角点だ。山頂からアセビの尾根を下ってから杉林の急坂を上り返すと縦走路との出合いのピーク舟石だ。尾根の東側に舟石と称する展望抜群の露岩があり、足下に新名神の高架橋が見え、山の彼方に亀山市街や遠く伊勢湾も眺望できた。紫がかったダイセンミツバツツジ?の咲く展望のよい東側が切れ落ちた稜線を北上、上ってきた尾根の北側の小太郎谷の源頭に当たるなだらかなアセビの点在する美しい草原の鞍部を過ぎると杉林の急坂だ。薄暗い密集したアセビ林を抜けると草原の展望ピークだ。360度の景観を堪能して90度方向を東北に変えて御所平に向かって展望稜線をなだらかに上る。

  (惣王神社境内が登り口)  (ネット沿いに植林帯を登る)    (稜線から甲賀の山々)

   (樹林帯の稜線を行く)    (木々の中のベンケイ三角点)    (アセビの尾根を進む)


              (舟石の露岩から東の伊勢湾方面をを望む)

    (舟石展望所)          (展望稜線を行く)    (谷筋の草地の彼方にベンケイ)

  (薄暗いアセビの森を登る)   (展望ピークを振り返る)    (コバイケイソウの尾根を上る)

             (これから歩く稜線がぐるっと見渡せる展望ピーク)

 コバイケイソウの茂り始めた疎林帯を過ぎると御所平だ。特徴のある鎌ヶ岳を正面に見ながら草原の稜線を進む。一通過点のヨコネを過ぎ、方向を東に変えて急下降すると御所谷・割谷分岐の鞍部だ。左の割谷へ下る沢筋がさわやかだ。稜線を急登するが所々で薄桃色のアケボノツツジ?と純白のタムシバが点在し、振り返ると御所平が俯瞰でき、なかなか壮観だ。仙ヶ岳頂上は狭く、数人で満員なので少し下った笹原の斜面で鈴鹿中央部を眺めながら至福のひとときだ。急坂を下った鞍部の小社峠で小岐須を右に分け、上り坂になると岩稜が現れ始める。これから犬返しの険と云われる砂岩の岩稜をアップダウンしながら越え、急坂を上ると宮指路岳だ。稜線の西側にテラスのような岩棚があり、上ってきた尾根筋や下りの稜線が俯瞰でき、透き通った快晴のもと270度の大展望だ。

 (御所平の草原尾根を行く)     (御所平の草原尾根を行く)   (仙ヶ岳の稜線から御所平)

   (草原の中のヨコネ)     (御所谷分岐の割谷への下り道) (仙ヶ岳から歩いてきた稜線)

             (仙ヶ岳から西南の鈴鹿山脈南方向を望む)

             (仙ヶ岳から西南の鈴鹿山脈北方向を望む)

     (仙ヶ岳山頂)          (仙ヶ岳を振り返る)      (そろそろ岩稜が始まる)

    (犬返しの険)             (犬返しの険)         (宮指路岳三角点)

                  (宮指路岳露岩からの大展望)

 山頂から広葉樹林の尾根道をちょっと下ると小岐須峠だ。小岐須への道を右に分け、左へ道なき美しい沢筋を5分ほど下ると出合う林道を道なりに左へ下る。舗装された立派な林道を下るとゲートがあり、それ以降は地道となり田村川に沿って黒滝まで続いている。ゲート付近の砂防堰堤の上流側に下って、流れを飛び石伝いに渡渉し、対岸の広葉樹林の谷筋を10分ほど上ると稜線の鞍部だ。ここからは1年前に能登ヶ峰からサクラグチへ周回したときに通っているので安心だ。やせ尾根もある杉林主体の稜線を、ネットに沿ったりアップダウンしながらしばらく南下、P758を巻いて下った所が広葉樹の広い鞍部だ。この付近に田村川沿いの林道から上がってくる道がある筈だ。稜線を進むとこのルートのハイライトの鹿の楽園の始まりだ。ピンクのツツジの花が逆光に映え、アセビの大木が点在する草原を周りの峰々を眺めつつアップダウンしながら進む。最後に杉林に入ると能登ヶ峰三角点だ。山頂から何も考えずに東南稜を直進してしまい、踏み跡がなくなってあわてて引き返し、テープの沢山ついている登山道を下った。P591の手前で表示通りに稜線と別れて南へ下り、途中、黒滝集落を眺めながら進み、最後に杉林を抜けると能登ヶ峰登山口の駐車場だ。ここから惣王神社は田村川の橋を渡ってすぐだ。帰りは笹路(そそろ)集落からR1に出て往路通りに順調に帰阪した。
 めったにないような快晴と透明な空気に恵まれ、目論見通りの稜線の大展望を楽しむことができた。特に、360度遮るもののない広々とした御所平、アセビの大木が点在する女性的な曲線美の鹿の楽園が素晴らしかった。なお、自己満足の領域だが、きょうで油日岳の余野から霊仙山の柏原まで残す所は五僧手前の1キロほどを余して鈴鹿山脈一気通貫だ。

   (小岐須峠から左へ)       (さわやか谷筋を下る)     (出合った林道を左へ)

  (砂防堰堤近くのゲート)     (砂防堰堤上流側を渡渉)        (沢筋を上る)

 (やせ尾根もある稜線を南下)   (林道下り点?の鞍部)     (鹿の楽園から御所平)

  (ピンクの花の稜線を行く)     (アセビの大木林を行く)    (鹿の楽園の広い草原を行く)

              (鹿の楽園から広々とした大展望)

 (樹林の中の能登ヶ峰三角点)   (下り道から黒滝集落)       (能登ヶ峰登山口)

★道で出会った花

     キランソウ(舟石)      ダイセンミツバツツジ?(舟石)    アブラチャン(ヨコネ)

   アケボノツツジ?(仙ヶ岳)     ミヤマシキミ(仙ヶ岳)       タムシバ(犬返し)

  ショウジョウバカマ(犬返し)    タチツボスミレ(林道)       シハイスミレ(鹿の楽園)

    アセビ(鹿の楽園)      ナガバモミジイチゴ(能登ヶ峰)     ?(能登ヶ峰)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  土山、伊船

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