コブシ嶺(1410.8m)地池高(1398.5m)日出ヶ岳(1694.8m)


★ひとこと   「尾鷲辻から南と東の稜線でコブシ嶺と地池高ピストン」

展望抜群のコブシ嶺

★行った日   2010年5月5日(水祝)  晴   単独
 
★コース

高槻4:39(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、R169、県道40)=7:25大台ケ原駐車場7:42→尾鷲辻8:12→8:46堂倉山8:53→P1362 9:36→10:16地倉山10:24→雷峠10:32→10:39(1410.8m)コブシ嶺10:48→雷峠10:55→地倉山11:03→12:19堂倉山12:28→13:16(1398.5m)地池高13:27→堂倉山14:19→遊歩道出合14:58→15:34(1694.8m)日出ヶ岳15:39→16:10大台ケ原駐車場16:23(県道40、R169、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:27

 日出ヶ岳から南へ伸びる台高山脈のコブシ嶺と途中の堂倉山から東へ伸びる稜線の地池高がきょうの目的地だ。ネットで調べると途中の幅広尾根で迷う可能性もあったので余裕を見て早朝出発だ。連休最終日だがいつもより車が少なく快調に走って3時間弱で沢山の車がとまっている大台ケ原駐車場に到着した。
 ビジターセンター横の遊歩道に入り、尾鷲辻に向かう道を進む。笹原林床のコメツガやトウヒ林の石畳の道を30分ほど歩くと尾鷲辻の休憩所だ。いつもはここから大蛇ぐらへ遊歩道をたどるが、きょうは休憩所裏の踏み跡を南へなだらかに下る。古道らしい針葉樹林のミヤコザサの道がだんだん荒れてきて大岩付近で消失、東南に進路をとって歩き易い道なき斜面を下って、なだらかに樹林を上り返すと尾鷲辻から30分位で堂倉山だ。ここまで倒木が目立ち、以前のうっそうとした大台ケ原の印象とは程遠く、太陽光が地面に照りつけ、所々に残る苔の塊も乾燥した海綿のようになってミヤコザサに埋もれていた。堂倉山は何の表示物もなく、なだらかな林間の小空間で、近くの無線中継局が目印だ。山頂から南へなだらかに少し下るとテープの沢山ついた古道の巻道との合流点だ。ここから稜線の西側の山腹に伸びているコバノミツバツツジに彩られた古道をしばらくたどると山抜けで道は遮断されている。稜線へ上り、これ以降は景色のよい稜線をたどるが歩きにくいところはなく快適な散歩道だ。幅広い疎林帯のP1362を過ぎると前方に地倉山手前の展望稜線が見えタムシバが散在しているのが綺麗だ。

  (大台ケ原VC横登山道入口)     (右の尾鷲辻へ)     (笹原林床の針葉樹林を行く)

     (尾鷲辻の休憩所)     (休憩所裏から踏み跡を南下)   (古道らしい道をたどる)

  (道がなくなり適当に進む)   (林の中の小広場の堂倉山)   (すぐ横に建つ中継局)


   (巻道の古道に合流)     (ピンクの花咲く古道を行く)   (水平道がしばらく続く)

 (山抜けのため稜線に上がる)    (見晴し稜線を行く)    (すがすがしいP1362付近)

 草地の展望稜線から左手に通ってきた尾根筋が見え、その彼方に地池高がちょっと頭を出していたが、熊野灘は黄砂のため霞の彼方だ。展望稜線からシャクナゲの疎林帯を抜けると地倉山だ。この辺りは平でだだっ広く方向を間違え易い所だ。南へ進むと尾根は狭くなり、雷峠を過ぎて小山を越えると禿尾根のコブシ嶺だ。大展望の山頂だが西に横たわる筈の大峰山脈は全く見えず、又剣(またつるぎ)山を主峰とする竜口(りゅうご)尾根が大台ケ原から南へ長々と伸びていた。竜口尾根の南端に荒々しそうな荒谷山が盛り上がっているが、登りたい山の一つだ。後で調べると相当な藪山らしい。次に堂倉山へ戻り、地池高へ向かった。

 (地倉山手前の展望稜線へ)    (展望稜線を行く)      (稜線から大台ケ原を振り返る)

   (黄砂のため熊野灘などの遠望は駄目だが展望稜線からたどってきた尾根筋を望む)

   (シャクナゲ林を抜ける)        (地倉山付近)             (雷峠)

                  (コブシ嶺から竜口尾根を望む)

  (好展望のコブシ嶺三角点)    (大台ケ原へ向かって戻る)    (再び堂倉山へ戻る)

 堂倉山から東尾根を下る。東尾根の急な下り尾根の木の間からこれから向かう地池高とその先のぜひ行ってみたい加茂助谷ノ頭が望めた。先の鞍部には気の早い株が咲き始めたシャクナゲの群生地があり、そこから正木嶺と少し頭をのぞかせた日出ヶ岳が望めた。少し上り返すとヒメシャラやちょっとした岩稜の稜線をなだらかに上る。ピークが地池高三角点だ。あまり展望がよくないが、木々の間から加茂助谷ノ頭へ続く稜線が望めた。堂倉山まで来た道を戻り、県境尾根の境界杭をたどって尾鷲辻をめざした。ミヤコザサの原っぱが現れると尾鷲辻が近いと思ったら、さらに正木嶺に近い遊歩道に合流した。ちょっとでも戻るのはしゃくなので時間もあるので日出ヶ岳に寄ることにした。記憶に新しい木道で正木嶺を越え、鞍部から上り返すと日出ヶ岳展望台だ。黄砂のため展望は全く駄目だ。早々に山頂を辞して、遊歩道のぶらぶら歩きで大台ケ原駐車場へ帰り着いた。帰りも渋滞もなく順調に往路通りに帰阪した。
 山頂で15度もあって5月としては暑すぎる晴天のもと、念願の2峰を訪問できた。清々しい稜線歩き、爽快なこぶし嶺など、僕の大台ケ原のイメージからは程遠い明るい山行だった。テープも要所にあり、藪を予想したが歩き易い稜線ばかりでいい意味で拍子抜けだ。年のせいか帽子を家に忘れ、大台ケ原らしくなく日陰が少なかったので前頭部が日焼けでひりひりだ。

   (堂倉山から東尾根を下る) (稜線から地池高と加茂助谷ノ頭)  (群生地の咲き出した株)

  (ヒメシャラの尾根を行く)  (地池高から先の尾根が見える)    (地池高三角点)

 (稜線から正木嶺、日出ヶ岳)     (三度目の堂倉山)      (境界稜線を上る)

 

 

 

 

    (ミヤコザサが現れる)       (遊歩道に合流)        (正木嶺の木道を上る)

   (正木嶺から地池高)    (シロヤシオの木道を下る)      (日出ヶ岳三角点)

   (展望台を後に下る)       (正木嶺を見つつ下る)   (遊歩道を大台ケ原VCへ)

★道で出会った花

 コバノミツバツツジ(P1362)     ムシカリ(P1362)        タムシバ(地倉山)

    タムシバ(地倉山)       ツクシシャクナゲ(地倉山)   ミヤマシキミ(地倉山)

     アセビ(コブシ嶺)       シハイスミレ(P1362)    ツクシシャクナゲ(地池高)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大台ケ原山、大杉峡谷、河合

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