ここからが一番しんどく、ふーふー云いながら木の幹の助けを借りつつ急坂を上るが、振り返ると梢越しに能郷白山やその右の屏風岳と真っ白な白山が垣間見えている。笹薮の急坂から開放されるとテープが沢山ぶら下がった稜線出合だ。タムシバの咲く稜線を少し南下すると雷倉三角点だ。山頂広場は藪に囲まれているが、少し南の稜線端は切り開かれて西から東にかけて展望が開けている。山頂から花房山へ続く西南稜は劇薮で残雪期にしか通れそうにないが、タンポに続く東南稜には踏み跡があるので、下で追い抜いていった青年はここを下った可能性大だ。展望はなかなか雄大で、北方には稜線に少し隠れて見難い能郷白山、ちゃんと見える屏風山、白山、東方には舟伏山、高賀三山、南方には伊吹山、養老山、西方には花房山、蕎麦粒山(そむぎやま)、など懐かしい山々が並んでいる。薮山を予想したが、季節的にまだ草木が繁茂する前なのでそれほどではなく、リボンもしっかり付いていたので往路3時間、復路2時間だった。意外に早く下山できたので、気になっている展望の山、貝月山(かいづきやま)へ向かった。
(林道跡から高賀三山(高賀山、瓢ヶ岳、今淵ヶ岳)方面を望む)
(ちょっとした薮の急坂が続く) (平らな稜線を南下すると山頂) (雷倉三角点)