地池高(1398.5m)嘉茂助谷ノ頭(1380.2m)
西谷高(1461m)日出ヶ岳(1694.8m)


★ひとこと   「寒風のなか大台ケ原の嘉茂助谷ノ頭から西谷高へ周回」

地池高の南の尾根から嘉茂助谷ノ頭

★行った日   2010年5月13日(木)  晴時々曇 北風強し   Kさんと2人
 
★コース

高槻4:01(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165)=ふたかみパーク當麻4:57(R165、県道30、R165、R24バイパス、R169、県道255、県道222、R169、県道40)=6:38大台ケ原駐車場6:46→尾鷲辻7:17→7:49堂倉山7:53→8:45(1398.5m)地池高8:58→P1344 9:22→10:31P1275 10:40→嘉茂助分岐11:12→(1380.2m)嘉茂助谷ノ頭11:28→11:35与八郎高11:52→嘉茂助分岐12:03→林道出合12:53→製品事業所14:19→13:49本線登山口13:57→粟谷小屋14:02→土倉古道入口14:19→15:39(1461m)西谷高15:47→P1525 16:27→本線出合16:54→17:17(1694.8m)日出ヶ岳17:22→17:52大台ケ原駐車場17:58(県道40、R169、県道222、県道255、R169、県道35、R24バイバス、R165、県道30、R165)=ふたかみパーク當麻19:54(R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻20:45

 大台ケ原駐車場から右回りで、堂倉山、地池高、嘉茂助谷ノ頭、西谷高、日出ヶ岳周回の計画だ。久しぶりでKさんとふたかみパーク當麻で落ち合い、Kさんの運転で大台ケ原へ向かった。下界は晴天だったが大台ケ原ドライブウエーの片側交互通行個所の赤信号を利用して順光の大峰山脈を撮ろうとしたが標高1500メートル以上は雲の中だ。きょうは5月も半ばなのに寒波襲来、駐車場はガスり1℃の北風が吹きすさび平地の厳冬期の気候だ。それでも、別々の男女各1名の登山者がそれぞれ登山の準備中だ。
 遊歩道に入り、日出ヶ岳への道を左に分け、コメツガの道をなだらかに下り、ヒバリ谷を渡って緩やかに上り道を進むと、出発して約30分で尾鷲辻だ。東屋からミヤコザサの笹原の踏み跡をたどって南下、枯死したトウヒの林立する斜面を下り、踏み跡もなくなって東南へ適当に下ると標高1500メートルを切ったあたりでガスが晴れ出し、正面に堂倉山が姿を現した。堂倉山から地池高までは先週も来ているので、ずんずんと進み、東稜線を下って鞍部のシャクナゲの花園を過ぎ、東稜線を登りかえすと地池高、出発して丁度2時間だ。1週間前よりずいぶん咲きだしたシャクナゲ園は北風の通り道らしく頬が痛くなる寒風が吹きつけ、途中で振り返ると、日出ヶ岳は雲の中だ。山頂はあまり展望はよくないが目的地の嘉茂助谷ノ頭が遙か彼方に端正な三角形の姿を見せていた。山頂から南へ明るい尾根を下ってから丸坊主になった伐採尾根を上りかえして地池谷を巻くように東尾根を進む。P1344周辺は文字通り根こそぎ倒れた大木が積み重なった稜線だ。そのため見晴しはよく、熊野灘が姿を現し始めた。特徴ある嘉茂助谷ノ頭を目標に進むがP1344とP1275の中間辺りの地形が複雑な上に樹林の中のため視界が効かず、うろうろしつつ稜線を探して前進する。P1275手前辺りから唐突に目印テープと踏み跡が出現、以降これをたどる。ちらちら頭を見せる嘉茂助谷ノ頭を目標に進むと、熊野灘が見下ろせる苔絨毯のような尾根の広場が現れる。GPSで確認すると、ここが西へ踏み跡が下っている嘉茂助分岐だ。地形図には東へ点線が下っているが確認できなかった。

  (1℃強風の大台ケ原登山口)  (ガスの晴れない尾鷲辻)   (標高が下がると雲底にでる)

   (満開のコバノミツバツツジ)     (林間の堂倉山頂上)      (山頂から東尾根を下る)

  (鞍部のシャクナゲ群生地)      (地池高三角点)      (山頂から明るい稜線を下る)

 
     (伐採尾根を行く)     (伐採尾根から尖った嘉茂助)   (地池高を振り返る)

(倒木の多いP1344から熊野灘)(P1344から嘉茂助谷の頭)   (ヒメシャラ林を行く)


 (P1275辺りからテープ出現) (だんだん近づく嘉茂助谷ノ頭) (苔絨毯の嘉茂助分岐付近)

 分岐点から明るい尾根をだらだら登り、岩稜をよじ登ると展望のよい与八郎高だ。一旦少し下ってコバイケイソウの畑のような疎林帯を過ぎて岩稜を上ると、地池高から丁度2時間半で嘉茂助谷ノ頭だ。ただ、眺望がいまいちなので与八郎高まで戻って大休止だ。風の当たらない南側に陣取って眺める熊野灘は絶景だ。正面足下の山間に船津川と相賀(あいが)の集落、前面に広がるリアス式海岸などを心行くまで眺め、ピークの北側にはヒカゲツツジの群落があって少し色あせた白花を咲かせ、彼方にこれから向かう大杉林道から西谷高、日出ヶ岳へと連なる尾根を眺めることができた。少し戻って苔絨毯の分岐点からいよいよ劇下りだ。最初は杉林を西へ踏み跡を下るが、すぐに地形図の点線より北側の谷筋に入り込んでしまった。ショウタンの山歩録と同じ谷筋なのでなんとかフリーハンドで下れそうだ、感謝!。源頭付近はなんとなく下れたがだんだん大石の積み重なりが増えて乗越え難くなるが岩石がしっかりしているので安全だ。右からの沢と合流後は、水があれば下れないような涸れ滝を2ヶ所、何とか四つん這いで突破すると左岸に登山道が現れた。なだらかに山腹を下るが崖崩れの崩落個所が多く、沢よりもこちらの方が神経を遣った。沢で崩れた橋の手前にリボンが沢山がぶら下がり、下には大杉林道が見え、急坂ながら杉林なのでここから林道に下った。与八郎高から林道まで1時間かかったが、廃道に近い大杉林道を約1時間テクテク、閉鎖された大杉谷への下り口を過ぎるとやっと本線登山口だ。登山道の石段の上に堂倉避難小屋が見えている。まだ午後2時前だったので、最悪、薮などで難渋した時はここまで戻るつもりで西谷高へ向かった。

 (明るい尾根をなだらかに登る)(一つ手前ピークの与八郎高)       (嘉茂助谷ノ頭)

                (与八郎高から東南の熊野灘を望む)

               (与八郎高から西北の西谷高を通る尾根を望む)

 (苔絨毯から大台林道へ下る)     (涸れ沢に沿って下る)    (涸れ滝の岩場を下る)

   (涸れ滝の難所が続く)       (崩壊した登山道出現)    (崩壊した登山道をたどる)

     (大台林道へ下る)      (堂倉製品事業所の前を通る)      (堂倉谷を渡る)

  (崩壊個所の多い大台林道) (閉鎖されている大杉谷下り口)     (本線登山口)

 いまは無人の粟谷小屋前を通り、閉じ込められた数台の車を見たり、途中の小屋用水力自家発電小屋に感心したりしながら崩壊林道を進む。目標の稜線の取り付き点付近まで行くと、林道本線は全面通行止め、この先の大台辻下の西谷橋や添谷山下の狸峠へ向かう道の迂回路として土倉古道が示されている。しっかりした手掛かりの設けられた迂回路を上り、そのまま北へ水平に向かっているが、稜線を通り越した辺りから目印はないが踏み跡が左側の尾根へ伸びている。ここから薄い稜線の踏み跡をたどり、壊れた古いネットが現れると右から踏み跡が現れ、以降、稜線に懇切丁寧なリボンの絶えることはなかった。しばらく杉主体の樹林尾根を上るが、標高1300メートル付近からシャクナゲが行く手を阻む岩稜やせ尾根が続く。しかし、通りやすいようにリボンが頻繁に導いてくれるのでルート探しは不必要だった。林道から約1時間半で西谷高だが、東西に伸びる尾根は北風をまともに受けるため、寒さに難渋した尾根歩きだった。西谷高から南尾根を進むので風当たりも多少弱くなり、踏み跡もしっかりあり、大杉谷本線合流後は丸太階段の遊歩道を最後の力をふり絞って休み休み登ると、西谷高から1時間半で日出ヶ岳だ。最近、来たばかりなので展望台に上っただけですぐ下山、30分の遊歩道歩きで相変わらず4℃の北風の強い寒い大台ケ原駐車場へたどり着いた。往路とほぼ同経路でふたがみパーク當麻へ送ってもらい、順調に帰阪した。
 寒い北風に吹きまくられたが晴主体の天気に恵まれ、山頂や稜線からの展望、最盛期を迎えたシャクナゲ、芽吹き始めた稜線の広葉樹林などが素晴らしかった。計画時には、嘉茂助分岐から大杉林道への下りと大杉林道からに西谷高への取り付きの2点が心配だったが、幸運にも安全にクリアーできた。11時間に及ぶ長丁場を完歩できたのもKさんのお陰です。

        (粟谷小屋)        (林道通行止めで迂回路へ)  (迂回路の土倉古道入口)

  (歩き易い稜線を行く)        (巨大な根上り杉)     (シャクナゲの岩稜やせ尾根)

   (岩稜やせ尾根が続く)       (樹林の西谷高)     (山頂からさわやか稜線を下る)

     (岩稜尾根もある)         (本線合流付近)        (日出ヶ岳三角点)

                 日出ヶ岳展望台から逆光の大峰山脈を望む)

                  (日出ヶ岳展望台から熊野灘を望む)

  (夕日に輝く嘉茂助谷ノ頭)     (遊歩道を駐車場へ)       (大台ケ原VC)

★道で出会った花

 コバノミツバツツジ(堂倉山)    ツクシシャクナゲ(地池高)     ムシカリ(地池高)

   シハイスミレ(地池高)      ヒカゲツツジ(与八郎高)    ワチガイソウ(下り谷筋)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大台ケ原山、大杉峡谷

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