粟鹿山(962.3m)雲頂山(876.4m)


★ひとこと   「東南稜から粟鹿山、けい坂から雲頂山を経て粟鹿峠」

粟鹿山稜線の仏岩から雲頂山(右)

★行った日   2010年5月22日(土)  晴後曇   単独
 
★コース

高槻5:58(府道6、府道46、府道407、R372、舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=青垣IC(R427県道276)=8:10大稗8:18→林道終点8:37→9:08支稜線出合9:16→10:00P814 10:07→10:47(962.3m)粟鹿山11:00→11:49けい坂11:54→馬の背ピーク13:03→13:10(876.4m)雲頂山13:17→馬の背ピーク13:23→展望鉄塔13:27→馬の背ピーク13:34→巡視路分岐13:38→鉄塔13:56→鉄塔14:07→林道出合14:14→大稗分岐14:45→粟鹿峠14:58→15:23大稗15:30(県道276、R427)=青垣IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道、R372、府道407、府道46)=高槻17:55

 与布土(よふど)からの登山道がダム工事のため通行止めなので、きょうは東播磨の粟鹿山(あわがやま)へ青垣側から登るつもりだ。大稗(おおびえ)から仏岩を経て粟鹿山に至り、西南稜から雲頂山を経て林道へ下る計画だ。青垣ICから県道276を西進すると終点が大稗集落だ。集落から正面に仏岩一帯の展望稜線が望める。
 P814から南へ伸びている尾根上の鉄塔をめざして出発だ。集落はずれの橋のたもとに北へ向かう巡視路マークに従って谷川左岸沿いに北へ直進し、ネットの扉を開閉して杉林の林道に入る。この林道が心細くなってきたので西側の並行する林道に移動し道なりに進むと、ほどなく林道終点だ。そのまま谷に沿って杣道を進むと巡視路マークがあり、プラ階段をジグザグに上る。枝尾根上に出て、そのまま広葉樹の枝尾根を進むとP814から伸びる稜線出合だ。東側が杉植林帯で西側が自然林の稜線を登ると古いネットが現れ、所々で東側の視界が開け、黄砂であまり遠くは見えないが五台山が薄く望めた。最後に急坂の広葉樹疎林帯を上りきるとP814だ。粟鹿山に続く稜線の南側がススキ原で見晴しがよく、すぐ西隣のピークの下に岩が散在している。仏岩と云うそうだ。粟鹿山の次に向かう予定の雲頂山に向かって稜線が伸びているがかなり遠そうだ。

(仏岩稜線を正面に大稗を出発) (巡視路マーク通りに北へ)  (ネット扉を開閉して杉林へ)

(一本西側の林道へ移って進む)  (林道終点から杣道へ)    (巡視路通りに急坂を上る)

 (枝尾根の広葉樹林を進む)    (広葉樹の急坂を上る)   (P814へ向かう稜線を行く)


  (古いネットに沿って上る) (右側が開けた疎林帯尾根を登る) (主稜線出合のP814)

          (P814から黄砂に霞んだ登ってきた東南方向を望む)
   

 (ススキ原の展望稜線を行く)   (稜線左下方にある仏岩)    (ススキ原を振り返る)


             (ススキ原の稜線から南の千ヶ峰方面を望む)
 

 ちょっと歩き難いススキ原を稜線に沿って上り、粟鹿山のアンテナのかんざしを正面に眺めながら進む。灌木帯になると踏み跡が現れ歩き易くなる。鞍部を越えて新緑の下を登り、今は通行止めだが与布土からの道を合わせるとすぐにトイレ横の舗装林道に飛び出す。ここできょう初めて、粟鹿の当勝(まさかつ)神社から登られた2人連れと挨拶を交わす。山頂から蘇武岳や東床尾山が見えるはずだがきょうは黄砂のため和田山市街が見える程度だ。先ほどの与布土分岐点まで戻り、美しい広葉樹の稜線を南へ下る。与布土分岐を知らない間に通り過ぎ、立ち枯れた木が林立する見晴しのよい笹原稜線を下る。木の根元の笹原の窪みに生まれたばかりのつぶらな瞳のバンビがうずくまっていたのが印象的だった。母親の帰りを待ちわびている様だ。杉林に入るとすぐに鞍部のけい坂だ。左は大稗、右は与布土の交差点だ。しばらく杉林の尾根を直進、下りに入ると地形がちょっと複雑になる。沢に沿って灌木帯を西北に進み、稜線を越える所で左へ登るとP721だ。ここから南へ稜線をひたすら進み、巡視路を左に分けた少し先が馬の瀬ピークだ。ここも左は巡視路、右が雲頂山、直進は展望鉄塔へ行く巡視路の十字路の切り開きだ。

 (粟鹿山へ薮っぽい笹原を行く)   (灌木の稜線を登る)    (与布土通行止め標識で合流)

             (粟鹿山頂上から西北の和田山方面を望む)

    (粟鹿山三角点)        (公衆トイレ横から下山)   (与布土へ下らず尾根直進)

 (展望のよい笹原稜線を下る)  (草むらでうずくまるバンビ)   (自然林の尾根を下る)

 (与布土、大稗分岐のけい坂)    (粟鹿山を振り返る)       (杉林の稜線を登る)

  (美しい谷筋に沿って進む)   (複雑地形の疎林帯を行く)   (雑木林の尾根を進む)

 雲頂山は展望も乏しい平凡なピークだ。展望鉄塔広場からは西方向の段ヶ峰が望めた。馬の背ピークに三度戻り、ここから巡視路を下ろうとしたが、帰りの林道歩きが遠くなりそうなので、もう少し戻った所の山あそさんと同じ巡視路を利用して下った。プラ階段とテープがあるので迷うことはなく、連続した急坂に膝頭ががくがくする頃に林道に降り立った。林道を北上、大稗分岐と思われる谷筋に入ろうとしたが倒木の巣しか見えなかったので、けい坂分岐まで行ったが先ほどの谷筋しかないので、少し戻って沢を飛び石で渡って谷筋に入り込んだ。意外にちゃんとした道があって順調に進み、途中の倒木帯で道を失ったが谷の石を乗越えてどうにか粟鹿峠にたどり着いた。振り返ると山腹に立派な道が続いていたので逆に行く場合は正しい道を行ける筈だ。峠から杉植林帯の立派なU溝の道を30分も歩けば大稗集落だ。集落で逢った小母さんに今頃山に入るとヒルが付くよと冷かされてしまったが、天敵に食われることもなく何とか車にたどり着いた。帰りも往路と同じく宝塚の渋滞個所も通らずに順調に帰阪した。
 5年ぶりの訪問だが、登山口も以前と異なるので新鮮な山歩きができた。特に、P814の仏岩周辺の展望稜線、粟鹿山から馬の背ピークまで続く新緑の稜線が素晴らしかった。境界杭やプラ階段のある道だが、薮っぽいわかり難い所もあるので地図必携だ。ルートおよび峠などの名称は兵庫県の山ではいつもお世話になる山あそさんの「雲頂山」を参考にしました。

  (切り開かれた馬の瀬ピーク)     (雲頂山三角点)         (展望鉄塔)

    (展望鉄塔から段ヶ峰)    (巡視路分岐から急坂を下る)    (広葉樹林を下る)

  (間伐材放置の尾根を下る)   (鉄塔を過ぎると林道はすぐ)       (林道出合)

 (荒れ果てた山肌の下を行く)    (崩壊した大稗分岐点)       (沢筋を進む)

    (荒れた所もある)         (大稗集落出口)        (粟鹿山方向を振り返る)

★道で出会った花

   ムラサキサギゴケ(大稗)      ノジスミレ(P814)       ツボスミレ(P814)

     ヒメハギ(粟鹿山)       キンポウゲ(粟鹿山)       ジシバリ(粟鹿山)

     ガクウツギ(林道)        ミゾホウズキ(林道)     コモチマンネングサ(林道)

★ルート断面図
(1)雷倉

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  大名草(おなざ)、矢名瀬

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