林道をトンネル方向へちょっと戻ると荒谷山の小さい表示がある。道路わきから枝尾根を登り、最初のピークで右へ下る。T峰を過ぎると笹薮の道が始まるが明確なトレースがあるのであまり支障はない。U峰に近づくと左の樹間から坂本ダムやコブシ嶺から南へ伸びる稜線が望める。U峰を過ぎると笹薮の急坂を下るが、鞍部からV峰への笹薮の上りはトレースがなくなり、上り易そうな所を選んで両手で笹を掴んで身体を引き上げる。時々お目にかかる赤テープは勝手な所についているので全く当てにならない。V峰の少し手前に岩頭があり、梢越しに東の台高山脈の下に坂本ダム湖がちょっと俯瞰できる。
(小さい表示の荒谷山登り口) (薮っぽい枝稜線を登る) (最初のピークでライトターン)
(大木の尾根もある)
(T峰) (薮っぽい道が始まる)
(U峰近くから見える坂本ダム) (U峰) (U峰から薮の急坂を下る)
(踏み跡もないV峰への藪コギ)
(V峰手前の展望岩稜) (コブシ嶺の先のP1297)
V峰からすぐ前方に荒谷山ピークが見えているが藪コギ難所はこれからだ。V峰から山頂まで堂々巡りもあって1時間もかかってしまった。藪コギの合間の尾根筋にはシロヤシオの白い花やシャクナゲの残り花、満開のアカヤシオのピンクの花などが目を楽しませてくれた。シャクナゲ樹林を上りきるとようやく山頂だ。荒谷山三角点は樹林の中の小広場にあり苦労した割には愛想なしだ。山頂手前の岩稜ピークがちょっと東の視界が開け休憩の適地だ。三角点から、戻る方向の北尾根のとっかかりから南尾根の方向に明確な踏み跡が付いているので迷ってしまったが、下山時は急坂の北尾根を注意して下ることだ。GPSは細かいルートまで教えてくれないので、笹薮では右往左往しながらやっと登山口へ帰り着いた。やっぱり藪コギには往きにテープ印を付けておくのが安心だ。実に、往路3時間、復路2時間かかり、疲れ果ててしまった。初めの計画通り小橡から登っていれば途中挫折の恐れありだ。帰りは、橡谷西ノ谷林道を北回りで小橡へ下り、水分神社からの登り口を確認して、河合から往路通りに帰阪した。
林道や休憩所とともに登山道が整備され、又剣山は誰でも簡単に登れる展望の山だ。荒谷山は標高差や距離には関係なく、翌日は腕の筋肉痛になるような一筋縄ではいかない山だ。初めて登るときは余裕のある計画が必要だ。ちゃんとした踏み跡や信頼すべきテープもない藪コギも適宜ある山好き向きの山だ。
(近くて遠い荒谷山ピーク) (道なき急坂の笹薮コギで消耗) (山頂手前の岩稜)
(岩稜から見えるコブシ嶺(左))
(満開のシロヤシオ) (やせ尾根を行く)
(山頂手前の岩稜から東のコブシ嶺から南へ続く稜線を望む)
(シャクナゲ尾根を進む)
(アカヤシオ咲く尾根を進む) (荒谷山三角点)