荒谷山(1267.2m)又剣山(1377.2m)


★ひとこと   「展望の又剣山と急坂の笹薮コギで疲れ果てた荒谷山」

又剣山稜線から荒谷山を望む

★行った日   2010年5月28日(金)  晴   単独
 
★コース

高槻4:03(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、R169)=河合6:13(サンギリ林道、橡谷西ノ谷林道)=6:37又剣山登り口7:03→稜線出合7:14→7:35(1377.2m)又剣山7:45→稜線出合8:00→又剣山登り口8:07(橡谷西ノ谷林道)=荒谷山登り口8:35→T峰9:00→9:29U峰9:34→V峰10:22→11:27(1267.2m)荒谷山11:56→V峰12:49→U峰13:15→13:21T峰13:43→14:04荒谷山登り口14:11(橡谷西ノ谷林道)=水分神社13:43(県道226、R169、R309、県道30)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:33

 きょうは竜口(りゅうご)尾根の南端にそびえる以前から気になっていた荒谷山だ。当初の計画では荒谷山登り口にチャリンコをデポして小橡(ことち)の水分神社からゼイロ山を経て登る計画だった。チャリンコデポのために橡谷西ノ谷林道に新設された休憩所まで車で行ったが、季節外れの弱いながら冬型の気圧配置による澄み切った大峰山脈に感激。再度ここまで登ってくるのが億劫になったのと、朝の透明度がよい間に又剣山(またつるぎやま)での展望を楽しむことにして、チャリンコ登山を断念。そのまま休憩所付近に車をとめて予定外の山歩きの開始だ。
 林道横に真新しい休憩所が新しくできており、そこから眺める大峰山脈は一級品だ。休憩所の少し先に又剣山登り口の短い梯子が法面にかかっている。稜線まで広葉樹林帯の山腹を斜めに上る道を進み、時々見える大峰山脈や木々の間から垣間見える荒谷山を眺めつつ稜線を登る。盛りを過ぎたシロヤシオの花びらが地面に散らばり、真っ盛りの朱色のヤマツツジ(オンツツジ?)が鮮やかだ。北風の強い又剣山からは、西方の大峰山脈とともに北方の大台ケ原へ続く竜口(りゅうご)尾根が招いているようだ。早々に下山して荒谷山登り口に向かった。

              (展望休憩所から西南の大峰山脈の眺望)

              (展望休憩所から北の大峰山脈の眺望)


 (林道わきに新設の休憩所)     (又剣山登り口)       (稜線へなだらかに登る)

    (展望稜線を進む)     (振り返ると木の間に荒谷山)  (ヤマツツジ咲く稜線を行く)

              (又剣山から北の大台ケ原方面の眺望)

     (又剣山三角点)      (山頂から伸びる竜口尾根)       (登り口へ戻る)

 林道をトンネル方向へちょっと戻ると荒谷山の小さい表示がある。道路わきから枝尾根を登り、最初のピークで右へ下る。T峰を過ぎると笹薮の道が始まるが明確なトレースがあるのであまり支障はない。U峰に近づくと左の樹間から坂本ダムやコブシ嶺から南へ伸びる稜線が望める。U峰を過ぎると笹薮の急坂を下るが、鞍部からV峰への笹薮の上りはトレースがなくなり、上り易そうな所を選んで両手で笹を掴んで身体を引き上げる。時々お目にかかる赤テープは勝手な所についているので全く当てにならない。V峰の少し手前に岩頭があり、梢越しに東の台高山脈の下に坂本ダム湖がちょっと俯瞰できる。

 (小さい表示の荒谷山登り口)   (薮っぽい枝稜線を登る)  (最初のピークでライトターン)

     (大木の尾根もある)           (T峰)          (薮っぽい道が始まる)

(U峰近くから見える坂本ダム)       (U峰)         (U峰から薮の急坂を下る)

 (踏み跡もないV峰への藪コギ)  (V峰手前の展望岩稜)    (コブシ嶺の先のP1297)

 V峰からすぐ前方に荒谷山ピークが見えているが藪コギ難所はこれからだ。V峰から山頂まで堂々巡りもあって1時間もかかってしまった。藪コギの合間の尾根筋にはシロヤシオの白い花やシャクナゲの残り花、満開のアカヤシオのピンクの花などが目を楽しませてくれた。シャクナゲ樹林を上りきるとようやく山頂だ。荒谷山三角点は樹林の中の小広場にあり苦労した割には愛想なしだ。山頂手前の岩稜ピークがちょっと東の視界が開け休憩の適地だ。三角点から、戻る方向の北尾根のとっかかりから南尾根の方向に明確な踏み跡が付いているので迷ってしまったが、下山時は急坂の北尾根を注意して下ることだ。GPSは細かいルートまで教えてくれないので、笹薮では右往左往しながらやっと登山口へ帰り着いた。やっぱり藪コギには往きにテープ印を付けておくのが安心だ。実に、往路3時間、復路2時間かかり、疲れ果ててしまった。初めの計画通り小橡から登っていれば途中挫折の恐れありだ。帰りは、橡谷西ノ谷林道を北回りで小橡へ下り、水分神社からの登り口を確認して、河合から往路通りに帰阪した。
 林道や休憩所とともに登山道が整備され、又剣山は誰でも簡単に登れる展望の山だ。荒谷山は標高差や距離には関係なく、翌日は腕の筋肉痛になるような一筋縄ではいかない山だ。初めて登るときは余裕のある計画が必要だ。ちゃんとした踏み跡や信頼すべきテープもない藪コギも適宜ある山好き向きの山だ。

  (近くて遠い荒谷山ピーク)  (道なき急坂の笹薮コギで消耗)   (山頂手前の岩稜)

  (岩稜から見えるコブシ嶺(左))     (満開のシロヤシオ)       (やせ尾根を行く)

           (山頂手前の岩稜から東のコブシ嶺から南へ続く稜線を望む)

   (シャクナゲ尾根を進む)    (アカヤシオ咲く尾根を進む)     (荒谷山三角点)

   (藪コギで下山開始)      (針葉樹と広葉樹の合体根)    (やっと登り口へ戻る)

★道で出会った花

    シロヤシオ(又剣山)        ヤマツツジ(又剣山)       アカヤシオ(又剣山)

  ツクシシャクナゲ(荒谷山)      アカヤシオ(荒谷山)      ジシバリ(荒谷山)

★ルート断面図

★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  河合

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