伯母子岳(1344m)夏虫山(1348.5m)


★ひとこと   「大股から小辺路で山頂を経てナベワリ林道へ周回」

伯母子岳から牛首山(中央)護摩壇山(右奥)を望む

★行った日   2010年9月11日(土)  晴一時曇   単独
 
★コース

高槻4:07(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R24、京奈和道、R370、R480)=高野山(R371、林道)=ナベワリ谷林道ゲート7:00(林道)=7:18大股登山口7:28→墓地→大股登山口7:43→萱小屋8:30→9:14桧峠9:23→分岐P 9:27→9:52(1348.5m)夏虫山9:58→分岐P 10:10→小辺路合流10:32→小辺路別れ10:38→10:56(1344m)伯母子岳11:13→遊歩道合流11:25→牛首山12:03→12:23(1330.8m)口千丈山12:29→奥千丈林道合流12:54→林道別れ13:07→林道跡出合13:16→整備済み林道始点13:23→13:54ゆうはち橋14:00→ナベワリ林道ゲート14:32=自転車(2.0km)=14:47大股登山口14:55(県道733、県道53)=大塔(R168、京奈和道、R24、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:00

 今年の3月に道路不通で登りそこねた奥高野の伯母子岳(おばこだけ)だ。9月になっても異常な暑さが続いているので涼しい内に登るべく早朝出発だ。大股(おおまた)から伯母子岳へ登り、尾根伝いに護摩壇山方向へ進み、奥千丈林道と合流した先から地形図に実線で示されている林道へ下り、大股へ戻る計画だ。前回はR168の大塔から野迫川(のせがわ)村へ入ろうとして道路が不通だったので、今回は竜神スカイラインから野迫川温泉の前を通って大股に入った。高野山から本宮に至る熊野古道小辺路(こへち)の表示のある伯母子岳登山口には数台の駐車場とトイレが整備されている。橋を渡って下谷に沿って進み、ナベワリ谷に入った所で早くもゲートだ。下山時の長い林道歩きを覚悟してここにチャリンコをデポ、先程の登山口へ。
 登山口から橋を渡り、住宅の間の細い道を登り、墓地の横を通ると植林帯の急坂だ。この所うっかりミスが多く、ここで車に地図を置いてきた事に気付き急坂を往復だ。軽四が通れる位の立派な遊歩道で急坂をジグザグに小1時間登ると萱(かや)小屋跡の小広場だ。雑木林と杉林が交互に現れる山腹のトラバース道をなだらかに小1時間登ると桧峠だ。この少し先で遊歩道と別れて赤テープの付いた自然林の稜線を登るとピークだ。ピークから西の尾根伝いに10分ほど行くと夏虫山(なつむしやま)三角点だ。山頂の少し手前の岩稜の樹間からこのルート唯一、伯母子岳が望める。展望のない山頂付近はその名の如く小虫がわんわん飛び回り、汗をかいた腕や顔にとまり、手で払った位では飛び去らずうるさい限りだ。元のピークまで戻り、稜線をなだらかに踏み跡に従って下ると左から来た遊歩道と合流だ。直ぐ先の十字路で、左は小辺路ルートの伯母子峠、右は護摩壇山へ向かう遊歩道だが、伯母子岳山頂は山道を直進だ。自然林を登りつめると大展望の伯母子岳山頂だ。草原の山頂から南に鉾尖山(ほこさいやま)の彼方に果無(はてなし)山脈、西にはこれから向かう牛首山の先に護摩壇山、北には通ってきた夏虫山、東には薄っすらと大峰山脈が望めた。

   (小辺路の登山道入口)    (住宅地の間の細道を登る) (急な植林帯をジグザグに登る)

   (萱小屋跡の小広場)     (手入れされた遊歩道)          (桧峠)

  (峠の先から稜線を登る)    (夏虫山手前から伯母子岳)     (夏虫山三角点)

    (遊歩道に合流)        (小辺路別れの十字路)        (自然林を登る)

             (伯母子岳から360度の大展望、南〜西〜北を望む)

 かんかん照りの伯母子岳山頂を後に、西へ稜線を下って樹林帯に入り、右から来た遊歩道と合流し稜線を進む。ブナ尾根もある稜線を進み、ピークを巻いて見晴の良い坂を登ると牛首山の標識のあるピークだ。ここから東方に大峰山脈、南方に果無山脈が薄く望めた。道端の口千丈(くちせんじょう)山三角点を過ぎ、アップダウンを繰り返しながらなだらかに下ると伯母子岳登山口の標識のある奥千丈林道との合流点だ。ここから少し進み、P1205の尾根の手前から右へ入る。薄い笹薮に踏み跡が続いているが、直進すると尾根に入りそうなので途中から右へ薮下りだ。あまり密でない薮の枝尾根の急坂を、地形図の実線の林道に出合うことを祈りながら無理やり下る。実はネットで探してもこの林道の情報はなく、出合わない時は元へ戻るのも大変だと思いながら下った。幸運にも林道らしき平地が下に現れ、斜面から滑り降りた。道路反射鏡も立つ林道跡だが、崖崩れで路盤の跡形もない所も多々あるが、地形図の林道に下りられた事で一安心だ。意外にも数百メートル先から車が通れる位に補修され、5キロ余の林道を延々と下ってゲートへ、チャリンコをゲットしてがたがた道を大股へたどり着いた。帰りは高野山のくねくね道を敬遠して、大股から陣ヶ峰の下を通って大塔でR168へ小1時間かかって合流し、あとは通りなれた道で帰阪した。
 世界遺産のせいか、大股からの小辺路ルートがよく整備され、さながら山のハイウエーだ。初夏の花の季節、秋の紅葉の季節でなくても、伯母子岳山頂からの展望や尾根道のブナ林など、今の季節でも十分に楽しむことができる。長い林道歩きが待っているが、ちょっとした藪コギを我慢すれば大股からピストンではなく周回することができる。 

     (伯母子岳頂上)        (山頂から稜線を下る)        (稜線を行く)

  (なだらかな遊歩道が続く)    (ブナ林尾根もある)           (牛首山)

           (牛首山から伯母子岳方面、東北〜東〜東南を望む)

 (道端の口千丈山三角点)      (奥千丈林道に合流)     (林道から薮への突入点)

 (急なちょっとした薮を下る) (荒れ果てた林道跡へ降り立つ)(直ぐに整備された林道になる)

  (林道から見える夏虫山)   (地道林道を根気よく下る)    (林道ゲートで自転車ゲット)

★道で出会った花

     ママコナ(菅小屋)     マルミノヤマゴボウ?(菅小屋)   オトギリソウ(伯母子岳)

   コケオトギリ?(伯母子岳)    ミズゴケ?(伯母子岳)      シロヨメナ?(林道)

    アケボノソウ(林道)          クサギ(林道)        ゲンノショウコ(林道)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  梁瀬、上垣内(かみがいと)、護摩壇山、伯母子岳

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