平家岳(1441.5m)


★ひとこと   「板取川から鉄塔の並ぶ長い稜線歩きで展望の山」

鉄塔38(美濃平家岳付近)から平家岳を望む

★行った日   2010年10月2日(土)  曇後晴   単独
 
★コース

高槻3:54(名神、東海北陸道)=美並IC(R156、R256、県道52、林道)=7:05新深山トンネル出口7:21→鉄塔49 8:13→8:25鉄塔48(P897)8:33→鉄塔46(P1022)8:56→鉄塔44(P1124)9:27→10:01鉄塔42(P1292)10:10→鉄塔41(P1373)10:25→鉄塔40 10:44→鉄塔38 11:05→鉄塔37(P1413)11:20→鉄塔36 11:28→11:42作業小屋11:47→鉄塔34(P1304)11:54→面谷分岐12:14→井岸山12:25→12:37(1441.5m)平家岳12:46→井岸山12:56→面谷分岐13:10→鉄塔34(P1304)13:26→作業小屋13:32→鉄塔36 13:56→鉄塔38 14:21→鉄塔40 14:48→鉄塔42(P1292)15:14→鉄塔44(P1124)15:34→鉄塔46(P1022)15:57→鉄塔48(P897)16:10→鉄塔49 16:17→16:40新深山トンネル出口16:49(林道)=板取川温泉(県道52、R256、R156)=美並IC(東海北陸道、名神)=高槻20:20

 福井・岐阜両県にまたがる奥深い越美国境の雄峰だ。岐阜県側から高圧鉄塔の並ぶ長い稜線の巡視路をたどって平家岳をピストンの計画だ。きょうの歩行経路は長く、彼岸も過ぎて日没時刻もひところより早くなってきたので早朝出発だ。東海北陸道の美並ICからR156を経てR256へ入り、高賀山(こうかさん)横の長いトンネルを抜けると板取町だ。三叉路を右折して県道52を北上、板取川温泉の先を左折して林道を進み、新深山トンネルを出た所の中電?の巡視路マークのある小広場が登り口だ。
 登り口から植林帯の急坂の連続だがしっかりした巡視路が続く。鉄塔49を過ぎて、見晴の良い鉄塔48のP897で稜線に達し、急坂が終わる。以降、高圧線に沿ってなだらかなアップダウンを繰り返しながら高度を上げていく。ブナ林を過ぎるとやっと標高1000メートルを越えP1022の鉄塔46だ。初夏に白い花をつけるシロヤシオの老木や杉古株のある稜線を過ぎると展望の高台にある鉄塔42のP1292だ。折角の見晴台だが高賀山が霞んで見える程度で小津三山は霞の中だ。鉄塔40で稜線の最高点に達して平家岳が正面に姿を現し、美濃平家岳のすそを巻いて、鉄塔37まで小木帯の標高1400メートル台の稜線が続く。なお、ちょっと見では美濃平家岳への登り口は判らず、鉄塔38付近から笹藪コギが必要なようだ。P1413の鉄塔37からは北側正面に平家岳、その右奥に薄く荒島岳、鞍部付近には作業小屋が見えていた。稜線を下り、水音の聞こえる鞍部を過ぎると広場にヘリポートもある立派な中電?の作業小屋だ。

   (巡視路標識が登り口)      (最初に急坂が続く)     (植林帯をジグザグに登る)

 (鉄塔49からブナが現れる)  (鉄塔48からなだらか稜線)  (常に前方のピークに鉄塔)

    (ブナ尾根をたどる)    (杉古株から育つ次世代の木々) (展望のP1292(鉄塔42))

         (P1292から西南方向を望む、小津三山は霞んで見えない)

  (同じような尾根道が続く)     (平家岳の見える鉄塔39)    (鉄塔39から平家岳)

(平家岳、小平家を正面に下る)  (立派な中電?の作業小屋)  (小屋前にヘリポートもある)

 作業小屋を後にして登り返すと福井県側から来ている面谷(めんだに)登山道と合流だ。稜線を左へ登りつめると好展望の井岸山だ。草原の稜線を少し下って登りつめると平家岳三角点だ。白山を始め越美国境の山々が遠望できるはずだが、生憎、見通しが悪く能郷白山がようよう望める程度だった。下山時もかなり時間がかかると思い、早々に山頂を後にして往路通りに下山したが、きょうは人にも動物にも会わない静か過ぎる山行だった。僕にとってはこのコースは少しハード過ぎ、往路5時間強復路4時間弱かかってしまった。帰途、板取川温泉で疲れを流し、順調に帰阪した。
 終始、しっかりした巡視路を行くので迷う恐れはなく、しかも、笹薮の下刈りもされているので安心して歩ける。平家岳山頂からの展望はいうに及ばず、稜線の鉄塔付近も木々が刈られているので、各所から展望が楽しめる。稜線のブナやミズナラの森、色付き始めた山頂付近など、秘境らしい素晴らしい雰囲気だ。 

  (笹原の切り開き道を登る) (紅葉が始まりつつある道を行く) (面谷分岐、面谷は手前方向)

  (巨木もある尾根を登る)    (すぐに樹林帯を抜ける)        (井岸山)

   (平家岳の最後の上り)     (正面が平家岳山頂)        (平家岳三角点)

              (平家岳から東北の鷲ヶ岳方面を望む)

              (平家岳から西南の日永岳方面を望む)

  (美濃平家岳へ登り返す)    (下り稜線が延々と続く)    (やっとトンネル出口到着)

★道で出会った花

   タカネニガナ?(P1373)     ツルリンドウ(P1373)    オヤマリンドウ(P1413)

  ミヤマママコナ?(作業小屋)   アキノキリンソウ(平家岳)     ヤマラッキョウ(平家岳)

  ミヤマコゴメグサ(平家岳)      ホツツジ?(作業小屋)     イナカギク?(登り口)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  平家岳

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