武奈ヶ岳(1214.4m)釈迦岳(1060.3m)


★ひとこと   「ガリバー旅行村から武奈ヶ岳を経て寒風峠へ周回」

武奈ヶ岳山頂

★行った日   2010年10月6日(水)  曇一時時雨後晴   単独
 
★コース

高槻5:52(名神、湖西道路、R161、県道296)=7:32ガリバー旅行村7:50→八淵滝8:27→9:34広谷9:40→細川越10:07→10:40(1214.4m)武奈ヶ岳10:58→中峠分岐11:08→イブルギノコバ11:32→八雲ヶ原11:45→比良ロッジ跡12:02→12:25カラ岳12:32→(1060.3m)釈迦岳12:46→13:13ヤケオ山13:17→ヤケ山13:52→14:08寒風峠14:13→林道出合14:35→車道出合14:39→15:10ガリバー旅行村15:15(県道296、R161、湖西道路、名神)=高槻17:05

 紅葉には数週間早いが、久しぶりにお馴染みの比良山系の主峰武奈ヶ岳だ。普通の登山道ばかりをたどって、高島市のガリバー旅行村から八淵(やつぶち)の滝をかすめて武奈ヶ岳経由、釈迦岳から寒風峠を経て周回の計画だ。大阪は快晴だったが弱い冬型の気圧配置のため比良山系の稜線は雲の中だ。R161からガリバー旅行村に近づくと驟雨に見舞われ、登山者駐車場でしばし足止めだ。
 にわか雨も上がったので、旅行村の白い建物を横目に直進、滝道を右に分けてしばらく林の中の林道を進むと登山道だ。山腹のトラバース道を行き、障子ヶ淵(しょうじがふち)から上がってきた滝道を合わせて少し進むと大摺鉢(おうすりばち)だ。直進する滝道と別れて、大摺鉢の下を渡ってオウギ谷をさかのぼり、しばらく進んでから右岸の枝尾根を進む。途中で先ほど別れた滝道にある七遍返し(しちへんがえし)滝への道を左に分け、ブナ林や杉古木の茂る道を進むと広谷だ。左へ行くと帰りに通るイブルギノコバだが、細川越へ向かって広谷に沿って進む。新緑や花の季節に訪れたい平地が続く、なだらかな美しい谷筋だ。湿地帯の丸太道を過ぎて、だらだら坂を登りきると細川越だ。ここから約30分の北稜登りで誰もいない武奈ヶ岳頂上だ。時々、ガスのかかる雲底の低い生憎の空模様だが、柔らかい日差しの下、しばし座り込んで広々とした景色を独占だ。

(ガリバー旅行村の登山届け所)    (八淵滝登り口)        (谷沿いの山腹道を行く)

       (大摺鉢)          (滝の手前を渡る)      (オウギ谷をさかのぼる)

  (七遍返し滝分岐を行く)        (ブナ林を登る)        (杉古木の尾根を行く)

        (広谷)            (美しい谷筋を行く)         (広谷小屋)

 (広谷の湿地帯の丸太道)        (細川越)         (稜線の低木帯を登る)

     (もう直ぐ山頂)         (武奈ヶ岳三角点)       (山頂から釈迦岳(右))

        (武奈ヶ岳から南〜西〜北を望む、雲が低く長老ヶ岳や頭巾山は見えない)

         (武奈ヶ岳から北〜東〜南を望む、雲が低く伊吹山は見えない)

 山頂から蓬莱山を正面に見て少し下り、坊村に続く西南稜を右に分け急坂を下る。中峠への分岐を過ぎて谷筋を下ると杉大木の立つイブルギノコバだ。左は行きに通った広谷だが直進、比良スキー場跡を下ると八雲ヶ原だ。以前、湿原が広がっていた記憶があるが、ヤクモ池周辺は乾燥化が進み、ゲレンデ跡の裸地に池があるだけだ。途中、八淵の滝を左に分け、旧ゲレンデを登ると比良ロッジ跡だ。金糞峠方向を右に分け、リトル比良従走路を下って登り返すと無線中継所の建つカラ岳を経て、木々に囲まれた釈迦岳だ。釈迦岳ピークからイン谷へ下る道を右に分け縦走路の稜線を下る。稜線から右に望む鈴鹿山脈の手前に広がる紺碧の琵琶湖が素晴らしい。ヤケオ岳まで東側が切れ落ちた展望稜線が続くが、ここから高島市の田圃を正面に眺めつつ急坂を下る。P705の手前から地形図にある点線を左へ下ろうとしたが、尾根筋には踏み跡はなく、この辺りの藪コギをしたことがなく不安なので、もう一つ先の寒風峠から正式の登山道を下ることにした。ヤケ山の先の寒風峠から標識に従って下るが、倒木が多くあって谷筋では少しわかり難い所もあり、多少荒れ気味だ。林道に出合い、金網扉を開閉して少し下ると「寒風峠を経て楊梅滝」の表示のある車道出合だ。逆コースをとる場合、林道から山道に入る所で細い木に赤テープがあるだけなので要注意だ。上り坂の車道に辟易しながらやっと駐車場着だ。すっかり晴れ上がった比良山系の山の端を眺めながら往路通りに帰阪した。
 しっとりとした緑の広谷、独り占めした武奈ヶ岳頂上からの360度の展望、釈迦岳からヤケオ山間の稜線から望む紺碧の琵琶湖、などが印象に残った山歩きだった。比良スキー場跡は荒廃したススキ原が点在する荒地が広がり、自然回復が遅遅として進まないようだ。 

  (山頂から稜線を下る)     (木漏れ日のブナ林を下る)      (イブルギノコバ)

 (乾燥地になった八雲ヶ原)      (比良ロッジ跡)       (無線中継所のあるカラ岳)

   (樹林の中の釈迦岳)     (ウバメガシの稜線を行く)   (琵琶湖が綺麗な稜線を下る)

  (釈迦岳付近から近江舞子) (ヤケオ山付近から湖南方向)      (ヤケオ山)

              (ヤケオ山下り稜線から北方を望む)

  (小木帯の稜線を下る)         (ヤケ山)              (寒風峠)

 (やや不明確な谷筋を下る)   (左の小道から林道出合)     (車道出合の標識)

★道で出会った花

   ヤマハッカ?(オウギ谷)     ミヤマトリカブト(広谷)     ミヤマトリカブト(白)(広谷)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山脈・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  北小松

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