東山(1388.0m)くらます(1282.1m)


★ひとこと   「沖ノ山林道を経てオオダワから東山、ヘンプ谷からくらます」

くらます稜線から東山を望む

★行った日   2010年10月23日(土)  晴後曇   単独
 
★コース

高槻5:43(名神、中国道)=佐用JCT(鳥取道)=智頭IC(R373、県道6、沖ノ山林道)=8:58町界峠駐車9:06→10:00(1388.0m)東山10:14→町界峠駐車10:49(沖ノ山林道、ヘンプ谷林道)=砂防堰堤横11:23→林道終点11:40→11:56休憩12:02→13:14(1282.1m)くらます13:24→林道出合14:10→14:22砂防堰堤横14:27(ヘンプ谷林道、県道72、R29)=山崎IC(中国道、名神)=高槻17:30

 東山(とうせん)、くらますは鳥取・兵庫・岡山の県境近くの中国山地の東方に位置する山だ。東山はスズタケが密生して積雪期しか登れなかったが、最近、智頭(ちず)町が登山道を開いたとの情報を得て紅葉登山にでかけた。中国道の佐用JCTから初めて通る鳥取道にて智頭ICを経て、R373を少し佐用方向へ戻ってから郷原で左折して県道に入り、芦津で三滝(みたき)方向へ右折して沖ノ山林道を進む。渓谷美の北股川に沿って、芦津渓谷、三滝ダム、東仙宿舎と進み、だんだん色付く木々を愛でながら高度を上げると、若桜(わかさ)町・智頭町界峠のオオダワだ。中国自然歩道が若杉峠へ稜線を南下しているが、東山は反対に稜線を北上する。峠から北へ地道林道を少し下ると数台分の空地があり、駐車する。
 空地の西北の隅に赤テープがあり、杉林へ踏み跡が続いている。ここはツキノワグマの生息地なので熊鈴をジャラジャラ鳴らしながら進む。踏み跡をたどると間もなくブナやミズナラ、トチなどの広葉樹林帯となり、色付き始めた笹原林床の小道を登る。ブナ大木の林立するピークを過ぎて、スズタケの切株を避けながら進み、湿地帯を抜けて明るい笹原に出る。切り開きがなければとっても通れそうにない笹原を、直ぐ先の広葉樹林を眺めながら登る。直ぐ上が山頂だが手前の斜面の方が見晴しが良い。遠くの見通しは悪かったが、直ぐお隣の氷ノ山はじめ但馬の山々が展望できた。山頂からは木々の間から遠くの大山が雲の上に望めた。2時間位で往復可能だがスズタケの切株の道が殆どなので意外に歩き難い道だ。

   (町界峠のオオダワ)      (中国自然歩道の地図)     (オオダワ北寄りの広場)

     (東山登り口)       (色づき始めたブナ林を登る) (ピークのブナ大木林を行く)

     (湿地帯もある)    (頂上手前のスズタケの斜面を登る)  (鮮やかな紅葉樹林)

 (スズタケの切り開き道を行く)      (東山三角点)       (雲から頭を出した大山)

               (東山から西南の那岐山方面を望む)

               (東山から東北の氷ノ山方面を望む)

 オオダワから沖ノ山林道を東進、若杉峠や江浪峠への登山道を右に分け、現在、崩落のため通行止めの小通(こどれ)峠へ向かう大道中江林道を右に分けると直ぐ先がヘンプ谷分岐だ。FRのセダンではちょっと苦しいヘンプ谷林道の急坂を強引に登るが、砂防堰堤の先で路肩崩落だ。仕方なく手前の拡幅部に駐車だ。
 砂防堰堤横から20分ほど林道を歩くと終点だ。谷筋の杉林に入って直ぐに左手に踏み跡が現れたのでそれをたどる。若い杉植林帯を縫うように進むと雑木林に出合い、明るい疎林帯を登る。植林中の斜面をジグザグに踏み跡を進むが直ぐに道がなくなり、そのまま急斜面を短い笹を掴みながら登る。岩石が累積した斜面を登ると大岩の展望岩頭だ。正面に午前中に訪れた東山がそびえ、沖ノ山林道が山並みを横切っている。高倉からコドレ峠へ続く尾根は鮮やかな紅葉に彩られている。背の低い笹原尾根を登り、稜線に達すると笹薮の中に薄い踏み跡が現れる。しばらく稜線を北上すると草原のくらます三角点だ。表示も何もないすっきりした小平地だが、周りの木々のため見晴しは良くない。下りは稜線を南下、林道終点から伸びる沢筋の南側の枝尾根を下った。稜線からここぞと思う枝尾根を下り、あまり深くない笹薮の雑木林を下り、途中で三室山を眺めたりしながら下り、杉林に達すると杣道が現れ、そのまま下ると林道の材木積載場だ。少し先から林道へ飛び降りてヘンプ谷林道を下った。帰りは岩屋堂からR29で山崎ICに出て、恒例の宝塚の渋滞と近畿道の事故渋滞の影響のため3時間もかかって帰り着いた。
 東山では4、5人の登山者に出会ったが、くらますでは皆無で稜線の踏み跡も薄かったので登山者は少ないと思われる。山深い東山の印象があったがいまや紅葉登山に適した山として一般化されつつあるようだ。くらますは文字通り秘境の山として静かな山歩きができる山だ。 

 (沖ノ山林道のモニュメント)    (ヘンプ谷の砂防堰堤横)      (杉植林帯を登る)

    (雑木林を登る)        (明るい疎林帯を登る)    (植林中の展望斜面を登る)

   (再び雑木林を登る)    (岩石が累積した斜面を登る)       (展望岩頭)

             (展望岩頭から西方の沖ノ山林道が通る山並みを望む)

    (紅葉した稜線)      (岩が点在する枝尾根を登る)    (くらます三角点)

  (高倉方向へ稜線を下る)    (雑木の枝尾根を下る)    (杉林に入ると林道は近い)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図
(1)東山

(2)くらます


★地  図
(1)東山

(2)くらます

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋山
・2万5千分の1地形図  岩屋堂

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