帝釈山(845m)梅尾(1119m)木梶山(1230.2m)国見山(1418.7m)


★ひとこと   「青田から帝釈山、木梶山、明神平を経て奥山谷で誉橋へ」

馬駈ヶ場付近の紅葉

★行った日   2010年11月2日(火)  曇一時晴 風強し   単独
 
★コース
高槻3:51(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R370、R166、林道、千秋林道)=6:19誉橋6:24(千秋林道)=6:38青田発電所6:47→送水管上部広場7:21→8:08(845m)帝釈山8:16→P979 8:45→(998.1m)岳山9:01→9:58(1119m)梅尾10:04→(1230.2m)木梶山10:47→林道登り口分岐11:18→11:18(1316m)馬駈ヶ場11:26→馬駈ヶ場辻11:45→12:19(1418.7m)国見山12:35→(1414m)水無山→明神平13:06→奥山谷渡渉14:16→14:34四叉路14:47→ワサビ谷14:54→万才橋登山口15:12→マナコ谷登山口15:18→誉橋15:22(千秋林道)=自転車(4.8km)=15:43青田発電所15:53(林道、R166、R370、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:40

 以前から気になっていた台高北部の木梶山から東へ伸びる稜線の探索だ。ネットを調べても適切な情報が見当たらなかったので、青田発電所を起点に帝釈山、梅尾、木梶山を経て台高縦走路経由、奥山谷で万才橋へ下る計画だ。情報のないコースなので、細い受け月のかかる早朝出発、天気予報は晴だが冬型気圧配置が強まり、山頂には雲がかかる風の強い日だ。チャリンコを下山口の万才橋にデポするため青田から千秋林道を進んだ。菅谷川分岐の先の作業林道分岐付近から地道林道になった途端、路面にカマボコ状の凸突起が定期的に現れ、普通のセダンでは越える度に車の底を擦るので、登山口より少し手前の誉橋で自転車をデポ、青田発電所に戻った。
 千秋林道を300メートルほど南下した所の枝尾根から取付く計画だったが、送水管沿いの鉄階段は立ち入り禁止なので、あまり考えずに駐車場裏の階段から登り始めた。初めから小木を手掛かりに滑りながらの道なき急坂だ。標高差70メートルほど山肌をよじ登ってから、違反だが劇登りに耐え切れず途中から送水管横の鉄階段にて上部広場に着いたが、やはり引き返して当初の計画通り枝尾根を登るべきだと反省しきりだ。送水管上部の広場から、ほぼ等高線に沿って舗装作業林道が前述の菅谷川の先の作業林道分岐まで続いていると思われる。作業林道側壁の踏み跡から斜面に取付き、方向を失ってちょっとうろうろしてから稜線の杣道に合流、以降、稜線から杣道が消えることはなかった。杉植林帯の尾根道をしばらく登ると石仏や石碑のある帝釈山だ。山頂から尾根筋を下ると、尾根の両サイドに作業道があって間伐の音を響かせていた。岳山に近づくと稜線に落葉樹が現れ、岳山を過ぎるとヒメシャラ、ブナ、ミズナラなどの美林の道だ。色付き始めた落葉樹を愛でつつ稜線を登り、梅尾のピークが過ぎると北側が開けた初めてのビューポイントだ。風が強くガスがとれないので近くの高見山も雲の中だが、R166のループ橋だけが山肌に白く目立っていた。春には白い花をつけるシロヤシオの古木が散在する落葉樹の尾根道を登りつめると木梶山だ。木梶林道へ下る道を右に分け、南尾根を下る。これまでは樹林の中の道だったが、なだらかな丸い草地の稜線はまともに北西風を受け、吹き飛ばされそうな強風だ。折角の見晴しのよい稜線だが薄雲がかかって視界不良だ。

  (青田発電所登り口)         (送水管上部広場)    (送水管保守道路から取付き)

   (稜線の杣道を登る)         (道端にある祠)        (帝釈山頂上の祠)

        (石仏)          (杉植林帯の尾根を行く)   (稜線近くまで来ている林道)

(稜線南側に落葉樹林が現れる)     (岳山頂上)        (落葉樹林の尾根を行く)

   (色付き始めた広葉樹)        (梅尾頂上)       (青々とした落葉樹林を行く)

(北側の視界が広がった尾根)  (ガスって高見山も見えない)    (清々しい稜線を行く)

    (木梶山三角点)         (風の強い稜線を下る)     (展望稜線を振り返る)

 幅の広い稜線を少し下って登り返し、千秋林道登山口を左に分け、右へ広い稜線を進むとP1316の馬駈ヶ場だ。この辺りは色付いた落葉樹が点在する庭園のような広場が続いている。左に国見山を眺めつつしばらく稜線を進むと馬駈ヶ場辻で台高縦走路と合流だ。霰まじりの寒風の吹きつける稜線を登りつめると国見山だ。ここで初めて大又から登ってこられた単独行の男性と会い歓談後、山頂を後にして水無山を経て明神平だ。山小屋の横から水場表示通りに沢筋に入る。沢源頭の水場を過ぎてミズナラやブナの大木が散在する清々しい広い谷間を下る。山ひだから流れ落ちる水を集めて徐々に水量が増えるとともに谷幅が狭くなり、壁面をたどる道も険しくなるが、沢筋の風景は抜群だ。所々で、小滝を高巻くロープ場を通って、明神平から1時間余下ると最大の難所、本谷との合流点で奥山谷渡渉だ。谷底の流れを飛び渡って、対岸の岩崖を登って山道に到達だ。5年前に通ったときには古い桟道が崖に引っかかって残っていたが今は全くなくなっていた。深い谷底を見ながら崩れかけた壁面を補助ロープを掴みながら進み、大きく山抜けした箇所では山肌の急斜面を大きく迂回しながら進む。枝尾根を越える四叉路では、矢印を誤認して山へ入り込んだりしながら、やっと万才橋登山口着だ。橋南側の登山口広場には何の表示も印もないので、ここから奥山谷へ入る時は要注意だ。桧塚のマナコ谷登山口を経て千秋林道を下り、デポ自転車を誉橋でゲット、快調に青田発電所に帰着。帰りも往路と同じ経路で順調に帰阪した。
 晴天下の紅葉見物を期待した山行だったが、北西の季節風が強く冬枯れた山歩きだった。梅尾から木梶山に至る稜線の落葉樹の森、庭園のような馬駈ヶ場の風景、険しいが美しい渓谷美の奥山谷などが印象に残った。以前は桧塚へ登るのにマナコ谷登山口まで普通の車で行けたが、今は林道凸面のため困難なのが気がかりだ。

    (紅葉した山肌)         (林道登り口分岐付近)     (庭園のような馬駈ヶ場)

   (馬駈ヶ場から国見山)    (馬駈ヶ場辻から稜線を登る)       (稜線の紅葉)

 (落葉した広葉樹の道を登る)      (国見山三角点)          (水無山頂上)

  (明神平へ向かって下る)        (明神平)        (山小屋の横から沢を下る)

      (沢源頭の水場)     (大木の茂る広い谷を下る)   (落葉樹の美しい谷筋を下る)

  (だんだん厳しくなる沢筋)    (壁面をへつりながら下る)      (奥山谷渡渉地点)

  (すぐに岸壁をよじ登る)    (壁面をこわごわ伝い歩き)       (桟橋を渡る)

      (万才橋登山口)            (万才橋)          (マナコ谷登山口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図
(1)青田発電所〜馬駈ヶ場

(2)馬駈ヶ場〜誉橋

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大豆生、七日市

Homeへ