南亦山(982.0m)


★ひとこと   「大内山の小滝から南亦山を経て門の倉経由千石林道へ」

南亦山頂展望台

★行った日   2010年12月4日(土)  晴 風強し   単独
 
★コース

高槻4:45(名神、新名神、伊勢道、紀勢道)=大内山IC(R42、千石越林道)=7:31門の倉登山口7:37=7:52大内山ふれあい広場8:01→小滝8:15→大滝8:51→9:13展望岩(不動明王?)9:22→稜線出合10:13→大平谷の高(P875)10:24→10:51東屋11:00→11:26(982.0m)南亦山11:42→林道出合12:08→千石越12:17→P810 12:51→総門山分岐13:14→13:25鉄塔101 13:33→(827m)門の倉13:43→稜線別れ13:56→ケヤキ林14:17→門の倉登山口14:49=自転車(5.6km)=15:13大内山ふれあい広場15:22(R42)=大内山IC(紀勢道、伊勢道、新名神、名神)=高槻18:13

 台高山脈の池木屋山(いけごややま)から江股ノ頭(えまたのかしら)を経て東北に伸びる支稜線の南側に、大台ケ原から仙千代ヶ峰(せんちよがみね)を経て東北に伸びる支稜線の末端近くに南亦山(みなみまたやま)がある。南亦山は近年、森林公園として整備され、晩秋の豊かな原生林を愛でると共に山頂からの熊野灘や周囲の山々の眺めを期待して計画した。ちょっと登りがいのありそうな小滝・大滝コースから登り、門ノ倉コースから下るが、他に山の南側の大内山川から登る滝ヤ谷コース、魚ノ道コース等がある。大内山まで高速道が開通しているので、門ノ倉登山口でチャリンコをデポして大内山ふれあいの森駐車場まで大阪から3時間だ。
 駐車場から現在舗装工事のため通行止めの林道を15分ほど進むと林道終点の小滝だ。何段にもわたって流れ落ちる清楚な滝が東屋の目の前だ。金属製の橋を渡って大平谷に沿って杉林を進み、歩き難い岩角の急坂を登ると大滝分岐標識があり、表示通りに進むと、水量はあまりないが薄い皮膜状の美しい滝が現れる。元へ戻り、足元がすぐ崩れる砂地の急坂を登り、椿などの照葉樹林を斜めに横切り、岩稜に上がる。岩頭の木々の間から展望があり、麓の説明図にある不動明王を探したが判らなかった。ここからロープが設置された岩稜登りが続き、次いで石楠花の多いシャクナゲ坂を過ぎ、ヒメシャラやブナの美しい疎林帯をしばらく進むと稜線出合だ。シャクナゲの稜線を少し北上すると大平谷ノ高のP875だ。中将岩へは東の稜線を進むが、南亦山は西の稜線をたどる。正面に南亦山を眺めつつ稜線を下り、なだらかに稜線を登り返すと東屋だ。林道へ下る道を右に分け、ブナやヒメシャラの大木疎林尾根を登りきると南亦山頂だ。展望台からは木々の梢が邪魔をしていまいちだが、山頂南面の切り開きから熊野灘から大台ケ原へ続く山並みの眺めが素晴らしい。一等三角点「南又」は展望台の下に鎮座している。山頂から少し下った右側から東北の展望が得られ、これから向かう稜線の彼方に局ヶ岳から七洞岳が望めた。

     (大内山ふれあい広場)     (林道終点、小滝東屋)         (小滝)

    (大平谷をさかのぼる)        (植林帯を行く)        (沢沿いに登る)

       (大滝分岐点)             (大滝)            (砂地の急坂を登る)

 (不動明王付近の岩稜小尾根)   (ロープ場の岩稜登り)   (石楠花坂を過ぎると稜線出合)

   (石楠花の稜線を行く)     (大平谷の高、P875)     (P875付近から南亦山)

        (東屋)        (カエデやリョウブの尾根を行く)   (陽光に光る熊野灘)

  (ブナやヒメシャラの尾根)      (丸太階段を登る)       (ブナ大木林を行く)

                 (南亦山から南〜西を望む、熊野灘から大台ケ原)

                  (南亦山から北〜東を望む、局ヶ岳から七洞岳)

 山頂のすぐ先で滝ヤ谷コースや魚ノ道コースに向かう稜線を左に分け、丸太階段を延々と下ると千石林道出合だ。林道を少し進んで、千石越から稜線に取り付き、尾根上に点々と配された高圧鉄塔に沿って稜線を登る。きょうは北よりの風が強く、高圧線のうなり音を聞きながら鉄塔ごとに展望を楽しみつつ稜線を登り、ピークで総門山への道を左に分け、落葉樹の尾根をしばらく東進すると東側の展望が開けた鉄塔101だ。鉄塔台地から東南の稜線を下り、門ノ倉のピークを過ぎると大きな岩稜を巻くため北側に一旦下り、登り返すと稜線だ。ここで薗越に向かう稜線と別れ枝尾根の急坂を下る。樹木がまばらに生えた滑り易い砂地の急斜面をジグザグに下り、ごつごつした岩の涸れ沢を赤テープを拾いながら下りると北又ケヤキ林だ。陽光を浴びた斜面にケヤキの大木が林立している中を下ると立派な無名滝が現れる。沢を何度か渡渉しながら沢筋を下り、丸太橋で門ノ倉沢と唐子川を渡ると千石林道の門ノ倉登山口だ。デポしておいた自転車で下り坂を快調にとばして大内山ふれあい広場へ帰着、往路通りに順調に帰阪した。
 南亦山だけであれば全線舗装された千石林道を進み、千石越手前の休憩所もある森林公園を起点にすれば、完備された遊歩道で簡単に山頂からの展望や木々の名前を確認しながら樹林を楽しむことができる。今回の周回コースは、滝あり、岩稜登りあり、癒しの森あり、など眺望だけでない変化に富んだ山歩きが売りだ。

   (稜線から林道へ下る)      (千石林道の登り口)         (千石越(峠))

    (南亦山を振り返る)      (送電線沿いに稜線を登る)   (鉄塔からの見晴し良好)

  (鉄塔から南亦山を望む)        (総門山分岐点)           (鉄塔101)

 (鉄塔101から七洞岳方面)      (稜線沿いに進む)         (門ノ倉、P887)

  (門ノ倉の岩稜を北から巻く)    (急斜面を斜めに下る)     (歩き難い涸れ沢を下る)

      (北又ケヤキ林)        (立派な無名滝)       (渡渉を繰り返しつつ下る)

    (門ノ倉の沢を渡る)    (唐子川を渡ると千石林道出合)    (門ノ倉登山口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  間弓(まゆみ)

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