便石山(598.9m)天狗倉山(522m)


★ひとこと   「馬越峠から便石山往復し天狗倉山、おちょぼ岩へ」

便石山の象の背から天狗倉山を望む

★行った日   2011年1月8日(土)  晴  娘と2人
 
★コース

高槻5:05(第2京阪、京滋バイパス、新名神、伊勢道、紀勢道)=紀勢大内山IC(R42)=9:04鷲下登山口9:13→夜泣き地蔵9:27→一里塚9:41→林道出合9:46→9:58馬越峠10:06→P302 10:37→11:02休憩11:07→11:30(598.9m)便石山11:58→13:08馬越峠13:15→13:48(522m)天狗倉山13:54→P522 14:07→P520 14:26→P494→14:46おちょぼ岩14:52→水地越15:08→15:20水地越登り口15:26→15:48休憩15:55→林道出合16:13→16:40鷲下登山口16:48(R42、紀勢道、伊勢道、新名神、名神、京滋バイパス、第2京阪)=高槻21:03

 尾鷲湾の北の便石山(びんしやま)と天狗倉山(てんぐらさん)の間の馬越(まごせ)峠に熊野古道が通っている。温暖な気候のため真冬でも支障なく歩け、標高は低いが海抜ゼロメートルから立ち上がっているので、山頂付近の大岩から望む熊野灘の絶景が素晴らしい山だ。正月メタボの解消に娘も行きたいと言うので大阪市内でピックアップ、初めて通る快適な第2京阪を利用し、以降高速道を乗り継いで尾鷲へ向かった。途中、新名神の信楽辺りから銀世界となり、甲賀では20センチ位の積雪なので鈴鹿南部の山でも新雪が深いと思いながら進み、亀山まで行くと雪は皆無だった。大内山ICから工事中の紀勢道を眺めながらR42を西進、昨年末に登った南亦山(みなみまたやま)へ向かう千石越林道を右に見送り、熊野古道はツヅラト峠を越えるが、R42は荷阪トンネルを通って海を眺めながら下ると紀伊長島だ。5年半前に仙千代ヶ峰(せんちよがみね)から水呑峠へ下山時に間違って太平洋側の船津方向へ下ってしまい、中電の人に大台町まで送って頂き、GPS購入のきっかけにもなったのが懐かしい思い出だ。熊野古道の始神(はじかみ)峠を三船トンネルでくぐって船津からしばらく進み、道の駅海山(みやま)の先に数台分のスペースのある鷲下(わしげ)登山口がある。熊野古道の馬越峠の大きな標識がある。
 登山口から立派な石畳の古道が杉林の中に続いている。夜泣き封じの夜泣き地蔵で小休止後、一里塚、林道出合を過ぎて登山口との標高差約300メートルの馬越峠だ。林間の小空間に句碑と休憩所があるが、視界は殆んどなく南にちょっと尾鷲市街が俯瞰できるだけだ。直進は尾鷲に向かう古道だが、左は天狗倉山、右は便石山への尾根道だ。コンクリートの丸太階段で整備された尾根道を下り、正面に便石山を眺めつつ羊歯の茂る尾根道を登る。稜線道の展望の良い所にベンチが設けられているので息を整えるのに好適だ。反射板の下付近の急斜面の大岩群を登り、最後に杉林の階段を登って便石林道からきた道と合流すると、少し先が便石山三角点だ。展望は全くないが、すぐ東側に展望の開けた象岩があり、そのちょっと左下に大展望だが端まで行くのが怖ろしい象の背の大岩がある。大休止後、山頂から階段を間違って直進して便石林道方向へ行ってしまい、途中で引き返して馬越峠へ向かった。尖がった天狗倉山を眺めながら馬越峠へ、峠からNHKのアンテナケーブルが埋設された急な稜線を登り、照葉樹が茂る大岩がごろごろ重なり合った稜線を、ちらちら海を見下ろしながら進むと天狗倉山頂だ。窪地に役の行者を祀る祠があり、その南側の岩頭から尾鷲湾が望めると共に、大台ケ原に連なる山並みが綺麗だ。

 (鷲下登山口から熊野古道へ)  (熊野古道の石畳道を登る)  (夜泣き封じの夜泣き地蔵)

       (馬越峠)         (羊歯の茂る稜線を便石山へ)  (正面に便石山を見て登る)

 (急なコンクリ丸太階段が続く)  (所々にある絶景のベンチ)      (最後に杉林を登る)

 (樹林の中の便石山三角点)    (象岩から望む尾鷲湾)  (下半身がむずむずする象の背)

                  (象の背から熊野灘を望む)

 (天狗倉山を見つつ馬越峠へ)        (馬越峠)        (天狗倉山へ稜線を登る)

  (照葉樹林の岩稜帯を行く)      (天狗倉山頂の祠)        (天狗倉山の岩頭)

 天狗倉山から無線中継アンテナ群のあるP522を過ぎて3っつ目のピークがP494三角点ピークで、そこから少し下った岩頭がおちょぼ岩だ。今迄で最も海に近いので、リアス式の海岸線が入り組んだ先の紺碧の熊野灘が鮮やかだ。岩頭から尾根伝いにネットに沿って急坂を下ると水地越で、直進は狼煙場(のろしば)、右は水地へ下る悪路、左は林道へ下る道だ。ネットに沿って急坂を林道まで下るが、ここも相当な悪路だ。約3キロ弱の退屈な林道歩きで熊野古道馬越峠道に入り、薄暗くなった石畳道を下ってやっと鷲下登山口だ。往路通りに帰ったが、京滋バイパスが事故渋滞のため大山崎経由で第2京阪に入って、大阪市内経由帰宅した。
 期待に違わず、低山だが双方の山頂には大岩があり、岩頭からの熊野灘の展望が素晴らしい山だ。馬越峠から2山のピストンであれば、スニーカーでも歩ける位に道が整備され、標識も完備しているので安全だ。温暖な地域にある低山なので経験があまりなくても大丈夫と考えたが甘かったようだ。海抜ゼロメートルから登る上に、急勾配が繰り返されるので2山はかなりハードだ。

                  (天狗倉山岩頭から尾鷲を望む)

               (天狗倉山岩頭から大台ケ原の峰々を望む)

  (P522の中継アンテナ群)     (稜線をおちょぼ岩へ)        (P494三角点)

                  (おちょぼ岩から熊野灘を望む)

     (おちょぼ岩)           (急坂の稜線を下る)    (引本湾を見ながら尾根を下る)

       (水地越)        (ネット沿いに急坂の悪路を下る) (林道からの水地越登り口)

 (馬越峠道の林道出合へ戻る)  (一里塚の石畳を下る)      (やっと鷲下登山口へ戻る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  引本浦

Homeへ