十三石山(495.5m)城山(479.8m)沢山(516.0m)


★ひとこと   「市ノ瀬から鷹ヶ峯へ雪の北山前衛の山々巡り」

十三石山へ雪深いやせ尾根を進む

★行った日   2011年1月18日(火)  曇一時雪時雨後晴  単独
 
★コース

JR高槻駅7:29(JR)=JR京都駅7:52(地下鉄)=北大路8:23(京都バス)=8:54市ノ瀬バス停9:06→10:28(495.5m)十三石山10:40→満樹峠10:59→氷室神社11:38→12:00(479.8m)城山12:07→長坂峠12:17→鷹ヶ峯分岐12:22→上ノ水峠13:03→13:31(516.0m)沢山13:40→沢池分岐13:49→展望所14:15→14:22(466m)桃山14:28→林道出合14:47→15:10千束15:17→15:25源光寺バス停15:30(京都市バス)=大宮16:09(阪急)=阪急高槻駅16:32

 ここ数日は今冬一番の寒気が襲来、昨日の京都は積雪6センチだそうだ。冬型気圧配置も緩み始めたので雪の少なそうな京都北山へ雪見ハイクだ。雲ヶ畑市ノ瀬(いちのせ)を起点に十三石山(じゅうさんごくやま)から氷室(ひむろ)、城山、沢山を経て鷹ヶ峯(たかがみね)へ下る計画だ。いつも北山へ行く時に利用する北大路バス停へチェインをジャラジャラいわせながらやって来た小型バスで雲ヶ畑へ向かった。上賀茂の柊野(ひらぎの)を過ぎると路面に残雪が目立ち始め、山間に入ると凍結した雪道が多くなり、北大路からほぼ30分で市ノ瀬だ。道端の軒先を借りてスパッツを着け、いよいよ雪のちらつく中を出発だ。
 バス停から凍てついた道を少し戻り、坂を下って足跡のない市ノ瀬橋で鴨川を渡る。早刈谷林道を少し進むとゲートがあって、その先のテープ印の所から谷へ下る。谷を渡って尾根の急坂に取り付くとテープがある。杉植林帯の急坂をジグザグに登るが踏み跡が雪で判り難く適当に登りやすい所を登ると、時々テープが現れて安心する。尾根の尾を過ぎるとなだらかな稜線となるが、落葉樹林は雪が深いので針葉樹林の中の歩きやすい所を選ぶ。特に、稜線の窪んだ踏み跡は膝上まではまり込むので小高い縁を歩く。やせ尾根を過ぎて、右の樹間から愛宕山をちらちら眺めながら尾根が複雑に絡み合った所を、踏み跡が全く判らないので方向に注意して進む。やがてテープ印が現れ、満樹峠へ南下する道と十三石山頂上へ向かう道との合流点だ。合流点のすぐ先が三角点小広場で、東側の木の間から雪雲に霞んだ比叡山が見えている。山頂からはっきりした山道をしばらく下ると市ノ瀬から続く道と合流する満樹峠だ。満樹峠の先の寺山で小峠方向へちょっと進んだが、元へ戻ってダラノ坂方向へ進んでから斜め左の氷室方向へ下った。氷室集落の手前で京都一周トレイルの道標と出合い、以降上ノ水峠までトレイル通りだ。ここまで来ると積雪も少なって歩き易くなり、氷室の集落をしばらく進むと、その昔、氷貯蔵庫や氷池の守護神を祀った氷室神社が林の中に鎮座している。氷室から京見峠方向へ車道を南下、峠付近の無線中継パラボラアンテナ手前の林道を右へ入るとすぐに手書きの城山の表示がある。表示通りに山へ入ると城山三角点はすぐだ。林の中の小空間で視界は全くない。

 (バス停から戻って林道へ下る)  (賀茂川を市ノ瀬橋で渡る)    (早刈谷林道ゲート)

  (ゲートの先から左へ下る)  (谷を渡って尾根の急坂を登る)  (なだらかな稜線をたどる)

    (雪がだんだん深くなる)   (テープ印を左へちょっと登る)    (十三石山三角点)

  (視界は比叡山が望めるだけ)   (明確な尾根道を下る)         (満樹峠)

(氷室で京都一周トレイル出合)       (氷室の里)            (氷室神社)

   (京見峠へ林道を進む)   (電波中継所の手前林道を入る)(林道わきの城山手書き表示)

 城山から元の車道へ戻って南下、長坂峠で杉坂方面を右に分けてしばらく直進、京都一周トレイル道標通りに鷹ヶ峯分岐で沢池へ向かう山道に入る。途中、ベンチの置かれた南面の日当たりの良い京都市街展望ポイントを過ぎ、京見山荘を経て山道を下ると東海自然歩道と交差する上ノ水峠だ。この先で京都一周トレイルとも別れて比叡山の眺めの良い稜線を登り、雑木林の踏み跡をテープ通りに進むと林間の沢山三角点だ。山頂から南へ下り、判り難いが赤テープの巻かれた次のピークで沢池方面を右に分け左へ下る。稜線をしばらく東進すると南面の開けた石垣の展望所があり、京都市街の眺めが素晴らしい所だ。ここから少し登ると展望のない林の中の桃山頂上だ。山頂から東へ伸びる尾根を下ったが、廃道に近く倒木が行く手を塞ぐ場面が多かった。やがて地形図にもある林道に飛び出し、南の原谷方向へ下ろうとしたがすぐに林道終点で、この先山道もない。仕方なく鷹ヶ峯方向へ林道を下ったが、雪の重みで倒れた木々が林道を塞いでおり、この府大演習林の林道?はあまり使われていない様だ。千束(せんぞく)で府道に合流するが、頑丈な扉を迂回してやっと東海自然歩道の道標のそばへ飛び出した。ここで偶然、桃山の展望所を造った人に会い、セメントを担いで登った苦労話やこの辺りの話を聞きながら歓談した。氷室道の長坂を左に分け、急な車道を通って光悦寺を過ぎると鷹ヶ峯源光寺(げんこうじ)バス停だ。すぐにやって来たバスで四条大宮を経て阪急で帰阪した。
 きょうのコースは五山送り火の舟形、左大文字の背景をなす峰々でもあり、鷹ヶ峯、京見峠、氷室、雲ヶ畑など歴史的にも中世以降中央との関係の濃い地域が多い。標高500メートル以下の峠をたどる道だが、雪深い最北の十三石山から徐々に積雪が少なって沢山にいたる雪景色が素晴らしかった。

   (展望のない城山三角点)         (長坂峠)         (鷹ヶ峯分岐で山道に入る)

    (上ノ水峠へ向かう)     (途中の京都市街展望ポイント) (展望ポイントから京都市街)

 (京見山荘の先で山道に入る)(上ノ水峠で東海自然歩道出合) (沢山へ向かう展望のよい道)

  (登山道から見える比叡山)   (林の中の沢山三角点)       (判り難い沢池分岐)

   (桃山下の展望ポイント)        (桃山頂上)        (倒木の尾根道を下る)

                  (桃山展望ポイントから京都市街を望む)

       (林道出合)       (戸締り厳重な林道出口)     (千束の氷室道入口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  周山、京都西北部

Homeへ