武奈ヶ岳(1214.4m)
★ひとこと 「坊村から御殿山を経て雪の締った西南稜ピストン」
西南稜から武奈ヶ岳ピークを望む
★行った日 2011年2月23日(水) 晴後曇 単独
★コース
自宅6:35(名神、湖西道路、R367)=8:06坊村駐車場8:23→9:27平地9:33→夏道分岐10:15→10:55(1097m)御殿山11:00→ワサビ峠→11:45(1214.4m)武奈ヶ岳12:17→ワサビ峠→御殿山12:50→夏道出合13:13→13:27平地13:33→14:02坊村駐車場14:10(R367、R171)=自宅16:13
ネットを見ていると、雪が締ってきてワカンやスノーシューなしで武奈ヶ岳の素晴らしい雪景色が見られるようだ。途中トンネルを過ぎて安曇川流域に入ると道の両側に残雪が多くなり、坊村まで下ると所々に雪が積み上げられているが路面は乾き3℃の暖かさだ。
残雪の地主(じしゅ)神社前を通り、改装なった明王院(みょうおういん)に手を合わせて進むと登山口だ。残雪の杉林の急坂をジグザグに上るが、雪面が少し融けかかっているのでアイゼンがなくても冬用登山靴でさくさくと調子よく登れる。約1時間も登ると杉林が終わって灌木帯の急坂手前の平地だ。ここでスノーシューの支度をしている山なれた女性単独行と会い、以降山頂まで先になったり後になったりして登った。本当はここでアイゼンをつけるべきだったが、登山靴のまま急坂の雪道を登り始め、いくらエッジを立てても急坂に耐え切れず途中からアイゼンをつけ、P846の稜線到着だ。ここから積雪も深くなり、トレースを外れるとひざ上までもぐり込むので踏み跡を外れることはできない。踏み跡のない雪原をすいすい歩く女性のスノーシューを見ていると羨ましくなってしまった。他人のものを欲しくなるのは小さい時からの僕の癖らしい。すぐ先で見覚えのある夏道を右に分け、冬道はすがすがしい落葉樹疎林帯の尾根を直進する。陽光に照らされてさわやかな真っ白な稜線をさくさく登り、海抜1000メートル辺りで振り返ると、左から皆子山、愛宕山、桟敷ヶ岳のまだら模様の山肌が連なっていた。前方の木々の間から武奈ヶ岳のピークが見え出すと御殿山はすぐだ。御殿山とおぼしきピークから、南には蓬莱山、北には武奈ヶ岳へ続く西南稜が綺麗だ。急坂を下り、ワサビ峠らしい鞍部を過ぎて登ると次のピークだ。西方には北山が広がり、夏に歩いた峰々が姿を見せている。
(雪のない比良山荘前を行く)
(改装なった明王院) (雪の杉林をジグザグに登る)
(急坂前の平地) (夏道を右に分けて尾根を直進)
(さわやか尾根を登る)
(ちょっとした雪庇も現れる) (稜線を振り返る)
(稜線から見える武奈ヶ岳)
(御殿山から蓬莱山を望む)
(御殿山から西南稜) (西南稜ピークの標識)
(西南稜ピークから南〜西〜北〜東〜東南を望む)
このピークから武奈ヶ岳山頂手前までの西南稜の東面に発達した雪庇(せっぴ)が素晴らしい。高山へ登らなくてもこんな立派な雪壁が見られるのは感激だ。雪の稜線を登りつめると地肌の露出した武奈ヶ岳ピークだ。無風の1、2℃位の山頂は異常に暖かく、そのためか遠方の視界は悪く百里ヶ岳がやっと見える程度で琵琶湖は霞の彼方だ。しばらく休憩後、4、5人の登山者の憩う山頂を後にし、快調に下って大原から京都市内を通って帰阪した。
夏道の武奈ヶ岳と異なり真っ白な姿は神々しいばかりだ。海抜1000メートル以下の樹林では木々の根元が丸く融けて春が近いことを感じさせるが、西南稜の雪稜が純白に輝く姿はまだ真冬の趣だ。
(稜線にできた見事な雪庇) (夏道と全く異なる稜線を登る)
(もうすぐ山頂)
(山頂から蓬莱山) (地肌のでた山頂)
(山頂から西南稜を戻る)
(山頂から北〜東〜南〜西南を望む)
(西南稜の雪庇の上を下る) (ワサビ峠から御殿山への上り) (御殿山から雪原を下る)
(春の雪解け) (落葉樹林を下る) (明王院前へ戻る)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 花背、比良山、北小松、久多
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