高尾山(605.5m) ★ひとこと 「紀伊田辺の巨岩が散在する奇絶峡から大展望の頂へ」 2006年2月13日撮影 ★行った日 2011年2月26日(土) 晴 かみさんと娘の3人
★コース
高槻6:35=大阪市内(近畿道、阪和道)=和歌山IC(R24、県道7)=9:10JA紀ノ川ファーマーズマーケット9:50(県道7、R24)=和歌山IC(阪和道)=南紀田辺IC(県道29)=11:30奇絶峡11:40→12:15P330 12:23→13:25(605.5m)高尾山13:42→展望台13:48→秋津川分岐14:01→林道出合14:57→県道出合15:11→奇絶峡駐車場15:33(県道29)=15:40県道出合15:50(県道29、阪和道、近畿道)=高槻20:30 きょうは家族サービスをかねて、テレビなどで話題になっている生鮮野菜の安いJA紀の里ファーマーズマーケットに寄ってから紀伊田辺の奇絶峡(きぜつきょう)から高尾山へファミリーハイクの計画だ。大阪市内で娘をピックアップ、和歌山ICからR24を東進し途中で北側の県道7号線に入って東へ行くとJA紀の里ファーマーズマーケットがある。開場9時だがすでに第1駐車場が満車で大繁盛、豊富な品物があって安価だったそうだ。再度、和歌山ICから阪和道を南下、南紀田辺から県道29で竜神(りゅうじん)方面へ進み、山肌に大岩が目立つ山間に入ると目的地は近い。すぐ先に奇絶峡の表示があり、トイレの横に数台分の駐車スペースがある。奇絶峡の西隣の三星山は水の浸食と地殻変動によってできた田辺層群と呼ばれる地層の岩山だが、高尾山にも同じような岩肌が露出し、奇絶峡にはその大石が堆積している。
眼前に急峻な岸壁がそそり立ち、どこから登るのかといぶかりながら奇絶峡の表示の横から朱色の滝見橋で右会津川(みぎあいづがわ)を渡る。正面の岸壁に囲まれた不動の滝を見て、右の岩裾に伸びているウバメガシの道をたどる。ウバメガシは備長炭(びんちょうたん)の原料で和歌山県の木だそうだ。ちなみに県の花は梅だ。開けた所へ出ると頭上の岩面に堂本印象画伯の描いた三尊像が彫られている。見た目は急峻だったが、意外にしっかりした急坂の道が巨岩の間に続き、明るい尾根上に出ると田辺湾が望めるP303三角点だ。ここからヒメシャラも混じるウバメガシ主体のクヌギ林の尾根道をなだらかに登ると白い経塚記念塔の建つ高尾山頂上だ。記念塔の上の展望台に上がっても周囲の木々が生長したため田辺湾方面しか望めない。
山頂から稜線を東へ少し進むと見晴しの良い岩頭だ。すぐ近くには東にどっしりとした槙山(まきやま)が居座り、その左に冷水山(ひやみずやま)などの果無(はてなし)山脈、その右に大塔山(おおとうさん)を主峰とする大塔(おおとう)山脈が連なっている。岩頭の上は砂地なので滑り易く手掛かりもないのでヒヤヒヤだ。元へ戻り、北へ稜線を少し下って秋津川(あきつがわ)を右に分け、左へ稜線を下る。赤松の散在する明るい尾根道をふかふかの腐葉土を踏みながらなだらかに進み、山頂から1時間ほど下ると林道出合だ。ここで失敗、林道をトンネルの迂回路と勘違いして左に行くと行き止まりだ。仕方なく元へ戻り、県道出合まで下り、ここで2人を待たして県道を約2キロ下って車をゲット、ここへ舞い戻った。阪和道で帰阪したが、御坊付近の上り線2車線化工事と交通集中のため大渋滞、5分位のところが1時間半もかかって駐車場化した高速道路にあきれ果てて帰り着いた。 春のように暖かな好天に恵まれて、山肌が霞で覆われたような梅林を眺めながら走る田辺の山間は南国の趣だ。奇絶峡から高尾山へは巨岩をぬって急坂を登り、歩き易いウバメガシの茂る癒しの尾根道など変化のある道が続き、山頂付近からの大展望も素晴らしい。 (秋には松茸山の尾根を下る) (林道出合) (満開の梅林) 道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図 |