京都・福井の県境尾根の頭巾山(ときんさん)から西南に派生した尾根上にある展望豊かな名山だ。府道終点の仏主(ほどす)から近畿自然歩道の林道から登り、山頂を経て森林公園へ下る計画だ。R27から美山へ向かう県道に入り、市場から上和知川に沿って北上、上乙見(かみおとみ)登山口を右に分けてさらに北上すると県道終点だ。あちこちに残雪が積み上げられている仏主登山口から右の林道を数百メートル進むと森林公園分岐点に数台分のスペースがある。ここから先は今の時期、積雪のため普通車は無理だ。
雪深いので七色の木(カツラに6種の植物が寄生した木)や権現谷を省略、入口を素通りして林道を直進、ゲートを通り抜けてまだら模様に雪の残る凍った路面を滑らないように進む。カツラの大木を過ぎて、出発して小1時間も歩くと道端に東屋があり、さらに30分ほど進むとキャンプ場の東屋だ。ここまで来ると雪深くなり30センチ位沈み込むので、休み休みゆっくり歩を進める。ここから雪面に移る樹影や灌木の根元が丸く溶け出した春の兆しを眺めながら約1時間の雪の林道歩きで仏主峠だ。峠から電波中継所へ伸びる林道は吹き溜まりが多そうなので、山頂へ向かって稜線を登った。急坂部は意外にも地肌が露出し林道よりもずっと登り易かった。山頂に近づくと真っ白な曲線美の尾根が続き、その東面は雪庇が張り出し、青空に映える最高の眺めだ。丸い長老ヶ岳山頂からの眺めは、無風の暖かさとあいまって申し分なく、ちょっと霞んでいたが肉眼では大江山も確認できた。
(森林公園分岐に駐車)
(権現谷入口前から林道を進む) (林道ゲート)