行者岳(786m)法道寺山(806.5m)


★ひとこと   「岩屋観音から行者岳、法道寺山を経て鷲原寺へ周回」

行者岳から朝来山(左)青倉山(右)を望む

★行った日   2011年4月5日(火)  晴  単独
 
★コース

高槻6:20(府道46、府道407、R372、舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=和田山IC(R312)=8:58岩屋観音入口9:07→9:26岩屋観音9:34→10:17稜線出合10:36→10:46(786m)行者岳10:51→11:15見晴し岩頭11:22→行者堂祠手前11:27→12:01行者岳12:08→稜線出合12:18→12:48P769 12:54→13:30(806.5m)法道寺山13:35→四等三角点14:32→14:44稜線分岐14:50→鷲原寺15:18→15:30岩屋観音入口15:36(R312)=和田山IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道、R372、府道407、府道46)=高槻18:04

 和田山からR312を姫路方面へ向かうと、朝来山(あさごやま)、青倉山(あおくらやま)、行者岳(ぎょうじゃだけ)とどっしりした山塊が次々に現れる。但馬の1000メートル級の山々はまだ積雪のおそれがあるので、きょうは完全に雪の融けた行者岳だ。国道を朝来(あさご)IC入口を過ぎて南下し、鷲原寺(わしはらじ)岩屋観音の標識で左折する。しばらく走ると鷲原寺があり、そのすぐ先で岩屋観音へ向かう新しい車道を左に分け、少し進むと数台分の駐車スペースのある岩屋観音参道入口だ。
 石段の門を通り過ぎると石畳の参道が沢に沿って続いている。道端には石仏が配され、ミツマタが特徴ある花を咲かせている参道を上りつめると、急な長い石段下の広場の新しい車道終点だ。石段上の岩屋観音の洞窟に藤原時代の石仏と磨崖仏が祀られているそうだ。観音堂の横から山道に入り、沢沿いに遊歩道を進み、やがて荒れた沢から離れて雑木林をジグザグに登るが、再び沢に合流する。この辺りから踏み跡やテープもなくなり、岩片を敷き詰めたような急坂の沢を登り、最後に滑りやすい急な斜面を小木を掴んで登りきると稜線出合いのピークだ。雑木林の美しい尾根を少し進むとピーク横の反射板が目印の行者岳山頂だ。反射板下からは、眼下に多々良木(たたらぎ)ダムと黒川ダム、その向こう側に朝来山と青倉山、その彼方には東床尾山など但馬の山々が見渡せる絶景だ。蛇足だが、多々良木発電所は黒川ダムを上部ダムとする日本最大出力の揚水発電所だ。
 岩の散在する雑木のヤセ尾根を北へ下るとすぐに大岩があり、直進は立野方面だが大岩の手前を右折して、多々良木ダム方向へ東北へ伸びる尾根を下る。トラロープの張られた急斜面を滑りながら下った先の岩尾根が休憩適地の好展望の岩頭だ。さらに岩尾根を下ると岩の間にロープの垂れ下がった急坂が現れる。ここを敬遠して、岩の右を巻く道から鎖場を伝って岩尾根を下ると「危険」標識が現れる。行者堂跡の祠がないのでここから引き返したが、もっと先にあるのかもしれない。

   (岩屋観音参道入口)    (石仏のある石畳の参道を行く)    (ミツマタが花盛り)

 (車道もきている岩屋観音)     (長い急な石段を上る)    (沢に沿って遊歩道を行く)

   (荒れた沢沿いに進む)      (ここから沢を登る)       (急斜面の沢をつめる)

    (稜線出合ピーク)          (行者岳頂上)     (山頂の反射板の下が展望台)

               (行者岳頂上から北方の但馬の山々を望む)

  (岩の手前から左へ下る)    (トラロープの急坂を下る)      (展望のよい岩頭)

  (岩稜の間の急坂をパス)     (岩稜を巻いて下る)    (祠はなくてここから引き返す)

 往路の稜線出合いまで戻り、ピークを過ぎた所で岩屋観音へ下る古い道標があったので、上りの際には少し違った所を登ってきたようだ。ここから踏み跡の薄い、急なアップダウンの稜線をたどるルートだ。多くのピークで迷いやすい尾根が分岐しているのでGPSとにらめっこをしながら進む。きょうの最高点の法道寺山三角点の先の稜線から行者岳が望めた以外は、落葉樹の樹間からチラチラと真っ白な氷ノ山が垣間見える程度で展望のない稜線歩きだ。四等三角点の手前稜線で見晴しがよく、下りの尾根やその彼方に段ヶ峰が望めた。四等三角点の先のピークで主稜線と別れて枝尾根を下る。薄い踏み跡のある落葉樹の疎林帯の美しい稜線を下り、P526の東側山腹を斜めに爽快な落葉樹の森を下る。間もなく植林帯に入り、踏み跡を沢の左側の小尾根沿いに下るとネットで行き止まりだ。コンクリートで固めた深い沢は渡れないので、上流へ少し戻って右岸へ渡り、小径を下ってネットゲートを過ぎると鷲原寺休憩所だ。林道を10分ばかり進むと岩屋観音入口駐車場だ。
 好天に恵まれた山歩き日和で、行者岳から眺める但馬の山々が素晴らしかった。行者岳から多々良木ダムへ下る変化のある岩稜の尾根、葦原寺へ下る枝尾根の広葉樹林の森が印象的だった。きょうの尾根道は迷い易いピークが多く急なアップダウンも多かったので、距離の割りに疲れてしまった。

                (岩頭から北方の峰々を望む)

 (岩屋観音へ下る分岐点道標)  (右が植林帯尾根を進む)     (法道寺山三角点)

  (ピーク下の見晴し稜線)      (稜線から行者岳)         (稜線から段ヶ峰)

  (美しい落葉樹の尾根)        (四等三角点)        (稜線分岐から下る)

   (落葉樹の尾根を下る)   (落葉樹林をなだらかに下る)    (鷲原寺の休憩所)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  但馬新井

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