黒尾山(948.7m)銚子ヶ口(1076.8m)
★ひとこと 「佐目の黒滝神社から黒尾山、銚子ヶ口を経て杠葉尾へ」
黒尾山稜線から永源寺ダムを望む
★行った日 2011年4月10日(日) 晴 単独
★コース
高槻5:11(名神)=八日市IC(R421)=6:45銚子ヶ口登山口6:50(R421)=6:57黒滝神社巡視路登り口7:07→8:04鉄塔R170
8:11→P861 9:05→9:24(948.7m)黒尾山9:37→P971
9:56→10:29鞍部10:35→11:22P1016 11:32→12:12(1076.8m)銚子ヶ口12:20→東峰12:23→13:10P778
13:14→銚子ヶ口登山口14:02=自転車(4.9km)=14:26黒滝神社巡視路登り口14:32(R421)=八日市IC(名神)=高槻16:20
八日市からR421を鈴鹿方面へ向かうとき、左が日本コバ、右がカクレグラの山塊に対して正面に見える山が以前から気になっていた黒尾山(くろおやま)だ。永源寺ダム湖畔の黒滝(くろたき)神社近くから中電巡視路をたどって黒尾山に登り、銚子ヶ口(ちょうしがぐち)を経て杠葉尾(ゆずりお)へ下る計画だ。初めてのルートなので余裕を見て早朝出発、杠葉尾の銚子ヶ口登山口にチャリンコをデポ、まだ桜が殆んど開花していない黒滝神社近くに路駐だ。
巡視路マーク通りに斜面を登り、すぐ先の小峠から右の急坂の続く雑木林の中にヤブツバキの咲く尾根を息を切らして登る。やがて尾根下の巡視路表示が現れ、地図上で左の黒尾山の方向へ向かったが、正しくは右へ行って尾根上の鉄塔を経由して稜線を進むのが正解だ。戻るのもしゃくなので、小さな沢に沿って登り、稜線の道に合流だ。稜線のすぐ先があまり見晴しのよくない鉄塔R170だ。ここから鉄塔R171へ向かって滑り易いザレ場の急坂登りだ。稜線にでた所で巡視路と別れ、尾根を外さないように急坂を登る。時々、樹間から永源寺ダムを見下ろしながらヤセ尾根もある急坂を登りつめるとP861だ。少し下ってから2つめのピークが黒尾山三角点だ。見晴しは殆んどないが、庭園風のこざっぱりした山頂だ。丸山へも行ける稜線が北へ続いているが、銚子ヶ口は東南の尾根を劇下りする。P971まで、所々残雪が散在する広葉樹林帯の気持ちのよい稜線だ。このピークを過ぎるとヤセ尾根の岩稜が現れ、本コース唯一の危険地帯だ。両側が切れ落ち、景色のよい岩尾根を下ると行き止まり、東側に迂回できそうなルートがあって、下りきると鞍部だ。途中の岩頭から佐目子(さめこだに)谷の彼方にカクレグラからタイジョウに続く稜線、さらにその彼方に綿向山が望めた。
(黒滝神社巡視路登り口)
(小峠から右へ急な稜線を登る)
(雑木林稜線をどこまでも登る)
(アセビやヤブツバキが多い) (右の鉄塔へ行く方がよい)
(左へ行って沢筋を登る)
(稜線を登る) (R170鉄塔を通る)
(登り難いザレ場を登る)
(巡視路を外れ右の稜線登る)
(急な稜線登りが続く) (ヤセ尾根を登る)
(P867を行く) (雰囲気のよい黒尾山三角点) (山頂から南尾根急坂を下る)
(残雪の尾根を行く)
(なだらかな広葉樹林が続く) (まだ残る豊富な残雪)
(岩稜ヤセ尾根の東側を巻く)
(岩頭から雨乞岳(左)綿向山(右))
(巻道にぶら下がるテープ)
(岩稜の展望ポイント)
(岩稜から佐目子谷を望む) (危険地帯も鞍部で終わり)
鞍部から急坂の稜線を登り、海抜1000メートルに近づくと残雪が多くなり、3回ほどピークを過ぎるとP1016だ。アセビに覆われた藪ピークだ、残雪でまだら模様の銚子ヶ口の山塊が正面に立ちふさがっている。ピークから少し下って残雪でぬかるんだ急坂を滑りながら、木々を掴みつつ登りきると銚子ヶ口山塊の稜線だ。途中から西の見晴しがよくなり、タイジョウから日本コバに至る山々やたどってきた黒尾山から続く稜線が美しい。しばらく稜線を進むと縦走路に合流だ。山頂部は地形が複雑で残雪があるとトレースも見えないので、最高峰の銚子ヶ口に見当をつけて直行だ。山頂は視界不良だが、少し先の東峰が鈴鹿山脈の展望台だ。残雪の点在する急坂尾根を下るとモノレール始点だ。モノレールに沿って尾根を下ると林道歩きが長いので、モノレールをまたいで北西に下る尾根をたどる。この辺りの踏み跡は薄いので尾根を外さないように下る。しばらく下ると明確な登山道となり、道はP778の手前から東側の山腹を巻く。ここでピークへ寄り道してみたが見晴しもなく何の変哲もないピークだ。ここから斜面を下って登山道に合流し、単調な植林帯の道を延々と下って銚子ヶ口登山口に到着だ。ここで自転車をゲットして快調に下る計画だったが、R421は今まで車の殆んど通らない道だが、石榑(いしぐれ)峠のトンネルが開通したため行楽の車が異常に多く、ヒヤヒヤのサイクリングで巡視路登り口へ帰り着いた。
この地域は少し早いと積雪があり、少し遅いとヒルに悩まされるので、いまが絶好のシーズンだ。黒尾山までは半分巡視路を通り、あとは判りやすい尾根歩きだ。黒尾山からは、ちょっとばかり気を使うが歩き甲斐のある岩稜あり、美しい広葉樹のなだらかな尾根道あり、の全体として変化に富んだルートだ。踏み跡は薄くテープ印も期待できないので地形図必携だ。
(鞍部から急坂尾根を登る) (リョウブの多い尾根を行く)
(千米を越えると残雪が多い)
(P1016は藪) (銚子ヶ口の山塊)
(銚子ヶ口上り稜線の展望台)
(展望台から西方の山脈を望む)
(銚子ヶ口山塊の残雪帯を行く) (銚子ヶ口)
(東峰から下り稜線を望む)
(東峰から東方の鈴鹿の峰々を望む)
(杉植林帯を下る) (太い杉植林帯になると国道は近い) (銚子ヶ口登山口)
★道で出会った花
ヤブツバキ(巡視路) ミスミソウ(黒尾山) アズマイチゲ?(鞍部)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 百済寺、竜ヶ岳、日野東部、御在所山
Homeへ