鉄鈷山(775m)東床尾山(839.1)西床尾山(843m)


★ひとこと   「三滝から迷いつつ鉄鈷山を経て東西床尾山周回」

鉄鈷山から東床尾山を望む

★行った日   2011年5月8日(日)  曇後晴  単独
 
★コース

高槻5:05(府道46、府道407、R372、舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=和田山IC(R312、県道273、県道274、県道10、林道)=7:50三滝口8:05→三ノ滝8:22→9:10四等三角点9:16→P703 10:29→引き返し→P703 11:02→11:31P737 11:39→12:02(775m)鉄鈷山12:10→三角点12:21→林道峠12:33→13:09ピーク13:17→(839.1m)東床尾山13:35→13:51P821 13:58→14:37西床尾山アンテナ14:46→らかん谷出合15:04→らかん口15:35→15:44三滝口15:54(林道、県道10、R9、R312、県道277)=よふど温泉(県道277、R312)和田山IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道、R372、府道407、府道46)=高槻20:10

 兵庫県の和田山近くのアンテナが林立する粟鹿山(あわがやま)頂上から北を眺めると、糸井(いとい)三山の鉄鈷山(かなとこやま)、東床尾山(ひがしとこのおさん)、西床尾山の山塊が目立っている。この山域は昭和初期まで金山として栄え、坑道跡や洗練所跡も谷筋に残っている。糸井の大カツラから東床尾山へ登るのが一般的だが、今回は三滝を起点として鉄鈷山から東床尾山、西床尾山を尾根伝いに周回する計画だ。和田山から糸井川に沿って県道を進み、糸井渓谷沿いの道になると右に森林管理施設が見えてくる。三滝口だ(正式名称ではない)。きょうは登山大会があるらしく広場は満車だが、何とか隙間に滑り込んだ。丁度8時が集合時刻らしく、大勢の参加者が準備体操をしている中を出発だ。
 建物裏に床尾(しで)の三滝の表示があって沢沿いに遊歩道が続いている。渓谷美の沢に沿って進み、三ノ滝まで行くと行き止まりだ。両岸とも急斜面だが、左岸にピンクリボン発見、急斜面を滑りながらよじ登ると杣道が上流方向へ続いており、三ノ滝上に出た。そのまま沢に沿って進んで正面の枝尾根に取り付けばやまあそさんのルートだが、それは後で判ったことで、その時は左岸にあるピンクリボンを追って左岸の枝尾根を登り続けた。稜線に近づくと広葉樹の森となり、ほどなく真新しい四等三角点があり、ピンクリボンはここまでだ。P642を過ぎて稜線を進んだが、何としたことか、この辺りがネットから印刷してきた地形図から欠落していた。小さな画面のGPSでは地形の判断がし難く、P703に向かって急坂を上り下りして沢筋を横断したが、後で反省すると、当然、P674を通る稜線を経た方がよかった。P703で何も考えずに稜線を進んだが、あまり下り過ぎるのでGPSをチェックした所、びっくり、三滝へ向かって下っていたのであわてて引き返した。P737を経て癒しの稜線を進むとほどなく鉄鈷山だ。

  (三滝口の森林管理施設)     (三滝へ遊歩道を登る)           (一ノ滝)

  (三ノ滝で遊歩道は終り)  (リボンがあるので左岸を登る)    (踏み跡が現れる)

  (左岸の枝尾根を登る)    (ピンクリボンの急坂を登る)    (広葉樹の尾根に合流)

(四等三角点、リボンはここまで)  (雑木林の尾根を行く)     (尾根から外れて谷筋横断)

 (主稜線に上がってP703へ)     (P737で一休み)    (P737から癒しの尾根筋を下る)

      (鉄鈷山頂上)         (北へ稜線を下る)       (鉄鈷山を振り返る)


 山頂より少し稜線を下った所が展望抜群だ。西にはこれから向かう西床尾山と東床尾山が尾根続きで伸びており、東にはずんぐりしたテッコウ山の山塊が横たわっている。ネットに沿って急な稜線を下るとP718三角点だ。爽やかな稜線をなだらかに下ると平成19年に完成した床尾林道出合だ。但東側は未舗装だが峠には立派な記念広場がある。峠から東床尾山へ続く稜線への登り口が判らなかったので、峠付近は崖崩れで尾根へ上がれないので少し下へ下って、なだらかな谷間を選んで尾根へ上った。ちょっと藪っぽい所もあるがネット沿いの癒しの稜線をなだらかに登る。急な稜線を登ったピークから振り向くと鉄鈷山から続く稜線が俯瞰できる。しばらく爽やかな広葉樹林の稜線を進み、最後に草原を上ると東床尾山三角点だ。

                   (鉄鈷山から東を望む)

                   (鉄鈷山から西を望む)

 (稜線から西(左)東床尾山(右)      (P718三角点)        (新しい床尾林道の峠)

   (林道から尾根筋へ)      (稜線をなだらかに登る)      (癒しの稜線を行く)

(ピークから鉄鈷山を振り返る)   (稜線を東床尾山頂へ)      (東床尾山三角点)

 文字通り360度の景観だが、薄く黄砂がかかり、いままでたどってきた鉄鈷山を中心とする尾根筋は見えたが、大江山がようよう見える程度で氷ノ山などは望めなかった。西床尾山に向かって山頂を下り、P821で糸井の大カツラへの道を左に分け、歩き易い癒しのなだらかな尾根を進む。一旦下って上り返すと西床尾山だ。山頂から東床尾山が望めるがあまり展望はよくない。少し先にアンテナ施設のある広場があって休憩の適所だ。山頂かららかん谷へ針葉樹林の急坂の尾根を下る。この付近の木々は根元がJ字状になっており、雪深いことを示している。やがて、らかん谷に合流し、あれた所もある谷筋を下る。掲示によれば、この付近に坑道跡や選鉱所跡もあり、昭和初期まで金山として賑わっていたそうだ。らかん口で林道に合流し、しばらく下って森林管理施設に帰り着いた。帰途、よふど温泉で疲れを流して往路通りに帰阪した。
 三滝からの上りがちょっとしんどいが、周回路全体として広葉樹主体の歩き易い癒しの稜線が続き、山頂付近の展望も優れた秀逸なコースだ。鉄鈷山から以降は登山道もしっかりして迷う所も少ないが、三滝から鉄鈷山までは迷い易い所もあって、地形図必携だ。

                (東床尾山からたどってきた尾根筋を望む)

  (東床尾山から鉄鈷山)     (西床尾山へ尾根を下る)  (P821糸井への下山道分岐)

  (爽やか尾根を西床尾山へ)   (西床尾山頂上付近)     (西床尾山から東床尾山)

  (西床尾山のアンテナ施設)    (急坂の尾根を下る)       (らかん谷の案内図)

    (らかん谷を下る)       (林道出合のらかん口)     (やっと森林管理施設)

★道で出会った花

    ヤマザクラ(三ノ滝)        アセビ(P642)         シハイスミレ(P703)

    タチツボスミレ(鉄鈷山)     ツボスミレ(鉄鈷山)       イカリソウ(P718)

    イワカガミ(稜線)       コバノミツバツツジ(稜線)      ウリカエデ?(稜線)

    ムシカリ?(P781)      ミヤマカタバミ(らかん谷)   ヤマルリソウ(らかん谷)

    ヤマブキ(林道)           ミツマタ(林道)         ヒメレンゲ(林道)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  直見(なおみ)、出石(いずし)

Homeへ