墓谷山(737.8m)横山岳(1131.7m)


★ひとこと   「菅並から墓谷山を経て横山岳経由西尾根で下山」

墓谷山から横山岳を望む

★行った日   2011年5月14日(土)  晴後曇  単独
 
★コース

高槻5:10(名神、北陸道)=木ノ本IC(R365、県道284、県道285)=7:08菅並東バス停7:18→林道出合7:35→小市川別れ8:05→8:53P599 9:00→9:33(737.8m)墓谷山9:40→P599 10:00→鳥越峠10:11→10:55望横ベンチ10:59→三高尾根展望台11:53→12:02(1131.7m)横山岳12:22→北尾根別れ12:30→12:41展望岩場12:52→展望尾根13:33→けやき広場13:41→三角点13:58→14:07梯子14:14→14:35菅並東バス停14:42(県道285、県道284、R365)=木ノ本IC(北陸道、名神)=高槻16:54

 湖北の山、横山岳は花の山として有名だ。白谷登山口から登るのが一般的だが、高時川沿いの菅並(すがなみ)からも登られている。菅並から小市川に沿って鳥越峠へ向かい、墓谷山(はかたにやま)をピストンして三高尾根で横山岳を経て西尾根を下る計画だ。木之本から高時川に沿って北上、七々頭ヶ岳(ななずがだけ)の登山口のある菅並へ向かい、高時川を渡る橋の手前の菅並東バス停のある広場に駐車した。
 集落を抜けて小市川に沿って進み、左から来た林道に合流するとすぐに林道終点だ。この2、3日の降雨で増水した小市川を数回渡渉しながら上流へ進む。何とか苦労して渡ったが、橋はないのでこれ以上増水すると靴のままではちょっとしんどいようだ。昔の段々畑がしのばれる自然に帰った石垣のある杉林を進み、P599へ向かう尾根道が判らなかったので、ちょっと行き過ぎた地点で斜面に取り付いた。小木を掴んで急斜面をよじ登ると本来の踏み跡が現れ、以降、尾根をジグザグに登る。杉林が広葉樹林に変わると稜線に合流し、その少し先がP599だ。広葉樹林の稜線を30分も登ると墓谷山三角点だ。藪が切り開かれた小広場から、これから向かう横山岳が左に、少し黄砂っぽいが蕎麦粒山(そむぎやま)や天狗山も薄く望めた。元へ戻り、P599を過ぎてコエチ谷から来た道を合わせて少し進むと鞍部の鳥越峠だ。峠からは登ってきた小市川の谷筋が俯瞰でき、新緑がまぶしく輝いていた。

    (菅並東バス停)         (小市川に沿って進む)        (林道出合)

    (すぐに林道終点)        (増水した川を数回渡渉)     (小市川の起点道標)

 (畑跡の石積みに沿って進む) (杉林の急坂を無理やり登る)    (踏み跡に合流)

 (P599手前で稜線に合流)   (広葉樹林帯尾根を進む)       (墓谷山三角点)

               (墓谷山から横山岳〜金糞岳を望む)

    (鳥越峠表示)           (新緑の鳥越峠)        (登ってきた谷筋を俯瞰)

 峠から広葉樹の急坂尾根直登が続く一番しんどい所だ。所々で張ってあるトラロープの助けを借りて休み休みフーフー云いながら1時間弱頑張ると望横ベンチだ。視界が広がり、金糞岳(かなくそだけ)が正面になだらかな両翼を広げている。ここからは見た目は急だが、ブナ林尾根をジグザグに登り、イワカガミやタムシバの残り花を眺めつつ登るので、先ほどのようなつらさはない。三高尾根展望台の岩場が現れると、疲れを忘れさせるような展望だ。墓谷山からたどってきた稜線が一直線に伸びている。そのすぐ上が横山岳三角点広場だが展望はいまいちだ。梯子のかかった小屋の屋根に上ってみるが北に三周ヶ岳がちょっと見える程度で、あまり見晴しはよくなかった。残雪に誘われて東峰へ続く尾根へ少し行ってみたが、東峰へ伸びる稜線には美しいブナ林が新緑に輝いていた。途中で戻り、山頂から北尾根を進むと残雪があり、藪が隠されて歩き易い雪面だ。菅並へ下る道標通りに北尾根に別れを告げて西尾根を下る。少し下ると藪を切り開いた岩場があり、展望もよく絶好の休憩地だ。

  (急な広葉樹の尾根が続く)  (視界の開けた望横ベンチ)      (新緑の樹林を登る)

    (ブナ林を登る)      (見晴しのよい三高尾根展望台)     (横山岳三角点)

  (山頂から三周ヶ岳方面)    (東峰へ続く残雪尾根)         (東尾根のブナ林)

  (北尾根へ残雪帯を進む) (北尾根別れの菅並へ下り道標)       (展望岩場)

                  (展望岩場から墓谷山方面を望む)

 岩場からしばらく下ると天狗の森だ。石灰岩の岩場もあって、蕾が開き始めた今年初めてのヤマシャクヤク、残り花の群生カタクリが目を楽しませてくれた。広葉樹の尾根をしばらく下ると突然視界が開け、これから下る稜線が七々頭ヶ岳の手前に伸びている。すぐ下が、けやき広場と称する谷間の平地だ。しばらく道なりに下って広葉樹林の尾根が針葉樹に変わると三角点だ。そのまま尾根を直進すると林道壁面の上に出るので、途中で左へ踏み跡をたどると梯子があって林道に下りられる。初め、往路の林道出合の方へ行ってみたが通行止(車だけ?)だったので、反対方向へ下った。そのまま林道をたどると大回りになるので、途中で旧林道を川沿いに下った。途中の路面崩落地点を増水のため難儀して渡り、水処理施設の横を通ってバス停へ戻った。早かったので休日渋滞もなく往路通りに順調に帰阪した。
 花の山の評判通りカタクリ、ヤマシャクヤクなど早春から晩春にかけて咲く草花を一度に楽しむことができた。西尾根ルートは林道で梯子まで行ければ、標柱もあるので迷う事はない。小市川ルートは尾根の取り付き点が判り難く、また、増水時は渡渉に難儀する。従って、晴れた日に西尾根から山頂を経て小市川へ下るルートがお勧めだ。

   (これから下る尾根筋)       (天狗の森の標柱)       (花の多い石灰岩の岩場)

    (カタクリ群生地)       (広葉樹の尾根を下る)      (視界が広がる展望尾根)

 (展望尾根から七々頭ヶ岳)     (けやき広場標柱)          (けやき広場)

  (新緑の樹林尾根を下る)      (梯子で林道へ)           (林道を進む)

 (荒れ果てた旧林道を下る)   (難儀した道路決壊地点)   (バス停近くの水処理施設)

★道で出会った花

    キンポウゲ(小市川)       カキドウシ(小市川)        シャク(小市川)

     ヤマブキ(小市川)        クサイチゴ(小市川)      キケマン(小市川)

    エンレイソウ(小市川)     ミヤマハコベ(小市川)       チゴユリ(P599)

    イカリソウ(P599)      タチツボスミレ?(P599)   ナガバモミジイチゴ(P599)

     タムシバ(鳥越峠)        ユキザサ(鳥越峠)     ハルリンドウ(望横ベンチ)

   カタクリ(実)(望横ベンチ)    イワカガミ(望横ベンチ)     イワボタン(三高尾根)

    ワサビ(三高尾根)     ヤマエンゴグサ?(三高尾根)  ミヤマカタバミ(三高尾根)

    エンレイソウ(天狗の森)   ヤマシャクヤク(天狗の森)   ヒトリシズカ(天狗の森)

 コバノミツバツツジ(天狗の森)    カタクリ(天狗の森)     ミツバアケビ(けやき広場)

    キランソウ(けやき広場)    ヤブツバキ(けやき広場)    ツクバネウツギ(梯子)

   ホウチャクソウ(梯子)        イチリンソウ(林道)         シャガ(旧林道)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  河内、美濃川上、木之本、近江河合

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