★コース
高槻4:40(名神、湖西道路)=和爾IC(県道311、R477、R367)=5:52坊村6:00→常明院6:18→7:04鉄塔7:10→7:46鉄塔7:53→鉄塔(長池)8:14→展望ピーク8:46→9:00(1080m)森山岳9:11→滝平9:38→汁谷9:46→木戸峠9:52→10:23比良岳表示10:30→葛川峠10:44→11:06(1076.7m)烏谷山11:13→荒川峠11:42→南比良峠11:56→12:27(1057m)堂満岳12:38→金糞峠13:04→牛コバ分岐13:11→13:51中峠13:56→ワサビ峠14:20→14:27(1097m)御殿山14:34→冬道分岐14:42→冬道出合14:56→平地15:08→15:42坊村15:48(R367、R477、県道311)=和爾IC(湖西道路、名神)=高槻17:22
あすから当分の間雨模様とのご宣託に従って、きょう一日の晴れ間にアカヤシオ、シロヤシオ、シャクナゲの残り花を求めて比良山系だ。いつも同じ道では面白くないので、中村からオシロ谷の巡視路を利用して森山岳に至り、堂満岳を経て坊村へ下る計画だ。初めてのルートなので余裕を見て早朝出発だ。
坊村から国道を中村へ向かい、常明院手前の鉄塔へ上がってみたが道はここまでなので元へ戻り、次の火の用心マークから山へ入って次の鉄塔まで上がったが道はここまでだ。仕方なく人家を右下に見ながら道なき山裾を次の鉄塔めがけてトラバース、オシロ谷を見下ろす所で巡視路発見、合流した。国道の集落の人家の辺りから谷筋へ入るのが正しいようだ。オシロ谷の切り開きの急坂をジグザグに登り、最初の鉄塔を過ぎて樹林の先で小滝手前を渡り、谷筋の左岸を登ると鉄塔だ。西側の山並みが朝日に輝いている。同じような切り開きの急坂を登り、標高850メートルを過ぎると視界が広がり、北方に経ヶ岳や百里ヶ岳が望めた。切り開きの最後の鉄塔を過ぎるとなだらかな起伏の広葉樹林帯に入る。樹林の間から長池らしい池を見下ろしながら、巡視路から別れて稜線を南下するが、この辺りの地形は複雑で進むべき尾根の判別が難しく、GPSとにらめっこしながら進む。二つの池を眺めつつ癒しの樹林帯を進むと、武奈ヶ岳の見える草原の展望ピークだ。この少し先のピークが小木がまばらに生えたなだらかな草原が森山岳だ。山頂からは武奈ヶ岳が北方に見えている。ここから南の蓬莱山方面へ向かう踏み跡があるが、これは次回のお楽しみにして、東の尾根を汁谷(しるたに)方面へ向かった。沢を渡渉して急な尾根に取り付くとリフトのそばに飛び出した。滝平から蓬莱山頂上に向かうリフトだ。
(坊村から中村へ車道を歩く) (常明院の鉄塔は先に道なし)
(次の火の用心マークから入る)
(道がないので山腹をトラバース)(オシロ谷でやっと巡視路発見)(切り開きをジグザグに登る)
(滝手前で渡渉して左岸へ)
(見晴しのよい鉄塔広場) (巡視路は樹林の稜線へ)
(鉄塔広場から西方を望む)
(気持ちのよい広葉樹林を行く)
(長池をかすめて通る)
(展望ピークから武奈ヶ岳)
(森山岳から武奈ヶ岳)
(樹林尾根を東へ)
(沢を渡る)
リフト乗り場からアカヤシオが点在する小さな峠道を越すと汁谷だ。夫婦滝から来る道と合流し、キャンプ場をなだらかに上ると木戸峠だ。ここから立派な道の続く縦走路だ。足元にはイワカガミの残り花、頭上にはベニドウダンが咲き始めた道を進み、比良岳の裾を巻いた所が大岩だ。アカヤシオが点在する山肌の向こうに沖島の浮かぶ琵琶湖が広がっている。時折聞こえるJR湖西線の響を聞きながら稜線を下ると葛川峠だ。鞍部から、蓬莱山を振り返りながら急坂の稜線を登ると烏谷山(からとやま)の標識があり、少し左へ藪をかき分けると烏谷山三角点だ。縦走路へ戻って、荒川峠めざして下り始めると突然シロヤシオのトンネルだ。この当りのシロヤシオはいまが最盛期のようだ。荒川峠からアカ、シロヤシオやイワカガミ咲く縦走路をなだらかに下り、南比良峠から縦走路で堂満岳(どうまんだけ)へ向かうと大回りになるので、ちょっとした藪コギで稜線を登る。
(滝平へ下るリフトへ飛び出す) (滝平のリフト乗り場)
(汁谷へ向かう道のアカヤシオ)
(汁谷のリフト乗り場)
(U溝の先が木戸峠) (比良岳は少し上のピーク)
(大岩) (大岩からかすむ琵琶湖) (山肌を彩るアカヤシオ)
(葛川峠)
(縦走路から少し登ると烏谷山)
(烏谷山から蓬莱山)
(縦走路はシロヤシオのトンネル) (南比良峠)
(峠から藪コギで堂満岳へ)
満開を過ぎたシャクナゲのトンネルが現れると山頂は近い。歩き難いシャクナゲ林の中から登山道に飛び出すと堂満岳三角点はすぐだ。週日にもかかわらず狭い三角点広場は4〜5人の登山者でいっぱいだ。早々に山頂を辞し、シャクナゲトンネルの稜線を進み、金糞峠から沢沿いに少し下って牛コバを左に分けて中峠へ向かう沢筋に入る。太い芦生杉が点在する渓流に沿って清々しい沢筋をさかのぼり、新緑の広葉樹林が目立ってくると中峠だ。美しい広葉樹林帯を下り、沢を渡ってU溝の沢筋を登りつめるとワサビ峠だ。ワサビ峠から視界のない林の中を登ると御殿山だ。今年の2月に通った時には雪庇の上を歩いたのが嘘の様だ。御殿山からそれなりに西南稜や蓬莱山の展望が得られたが、冬景色のほうが忘れられない美しさだ。御殿山から夏道を下り、急坂の続く尾根道を根気よく下ると新装成った明王院前を経て坊村駐車場だ。
中村からオシロ谷を経て長池への道は伊藤新道に比べて林道歩きもなく短いルートだ。森山岳を経て汁谷へでる稜線も美しい広葉樹林の静かな道だが、地形が複雑で稜線が判りずらく踏み跡も薄いので注意が必要だ。縦走路では週日にもかかわらず沢山の登山者に出会ったが、翌日からの空模様が影響しているらしい。全体としてちょっとハードなルートだがシロヤシオ、アカヤシオやシャクナゲなどを存分に楽しむことができた。
(数人の人で満員の堂満岳) (シロヤシオをくぐって下る)
(金糞峠から沢沿いに下る)
(芦生杉の沢筋を登る)
(気持ちのよい沢筋) (中峠)
(新緑の樹林を下る) (U溝の谷筋を登る)
(ワサビ峠)
(好展望の御殿山)
(御殿山から蓬莱山) (樹林尾根を下る)
(疎林帯をトラバース) (針葉樹林の始まる平地)
(明王院へ帰り着く)
★道で出会った花