★コース
高槻4:00(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309)=6:13大川口6:24→7:35P1251
7:41→8:43(1563m)鉄山8:50→9:36展望尾根9:44→10:32(1846m)修覆山10:40→(1895m)弥山11:18→11:21弥山小屋11:28→(1914.9m)八経ヶ岳12:01→12:27弥山小屋12:32→聖宝ノ宿跡13:04→弁天ノ森13:29→13:44トンネル西口分岐13:50→小谷林道分岐14:08→一ノ垰14:14→15:17天川辻15:23→展望鉄塔跡1
16:06→16:21展望鉄塔跡2 16:28→16:56大川口17:02(R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:40
梅雨の晴れ間に初夏の花を求めて大川口(おおこぐち)から鉄山(てっせん)、弥山(みせん)を経て天川辻(てんかわつじ)へ周回の計画だ。きょうはロングコースなので早朝出発、いつもの道で川合を経て鉄山登山口の大川口に6時過ぎに到着だ。山頂付近には雲がかかって見通しの利かない空模様だが、きょうは展望より花を愛でる山旅だと自己暗示にかけて歩き始めた。
登山口から急坂の続く尾根道だ。杉林を抜けると広葉樹林帯になり、ボーっとした姿のバリゴヤノ頭の岩頭を振り返りつつ高度を上げていく。ちょっと霞んでいるが東に垣間見える岩礫の聖宝(しょうぼう)谷や奥駈道の稜線を眺めながら、岩稜もあるヤマツツジ咲く急坂を越えると草地の稜線だ。西には尖がり帽子のトサカ尾山や白く光る川迫(こうせい)ダムが見えている。ぬかるんだ鎖場の急坂を登り、木の根の絡まった岩稜を過ぎると狭い空間の鉄山頂上だ。西北の視界が開け、ボーっとして山座同定はできなかったが、霞んだ山々の連なりが墨絵のようだ。
山頂からシャクナゲやシロヤシオの咲く藪っぽい急坂を下り、ヤセ尾根をアップダウンしながら登ると平地の草原のある尾根だ。なだらかな広葉樹林を抜けるとトラロープも下がっている岩稜登りだ。振り返ると意外に尖がった鉄山とその向こうに大普賢岳とおぼしき突起が霞んで見えていた。テープ印を追ってトラバース気味に岩稜を右へ抜けると針葉樹林帯だ。目印はないがこの辺り(香精山?)から右へ山腹をたどると迷い岳へ向かう稜線に出られる筈だ(逆に来たときにこの辺で合流した)。
(大川口登山口) (ブナ尾根の急坂を登る)
(岩稜も現れる)
(岩稜に彩を添えるヤマツツジ)
(鮮やか案新緑の尾根を行く) (振り返るとバリゴヤノ頭)
(見晴のよい展望稜線を進む)
(木の根の絡まった岩稜を登る) (狭い鉄山頂上広場)
(鉄山頂上から靄のかかった西北を望む)
(藪っぽい稜線を登る)
(行く手を邪魔するシャクナゲ林)
(頭上を飾るシロヤシオ)
(見晴し草原尾根もある)
(急な岩稜から鉄山を振り返る)(迷い岳分岐付近の平地を進む)
数年前は薄い踏み跡だけが頼りの迷い易い林だったが、いまははっきりした踏み跡とテープがしっかり付いているので迷うことはない。苔むした針葉樹林を登りきると、何も表示はないが修覆山と思われるピークだ。丸いずんぐりした迷い岳や三角錐の頂仙岳が望めた。ここから弥山までトーヒ林が続き、倒木を避けて右往左往しながら歩くが、数年前より歩き易くなり幼木が所々で成長を始めたようだ。弥山頂上の奥宮で安全を願ってから八経ヶ岳に向かった。弥山小屋前から針葉樹の疎林帯の苔の道を下って、まばらに生えた広葉樹の森を過ぎるとオオヤマレンゲ保護柵だ。扉を入るとサンカヨウやムシカリの白い花が目立つが、オオヤマレンゲは若葉が芽吹いたばかりで、直径5ミリ位の蕾が所々に付いているばかりだ。1ヶ月は早過ぎたようだ。何も見えない八経ヶ岳三角点を経て弥山小屋まで戻り、トーヒ林の木道を下った。シロヤシオ咲く奥駈道を下り、聖宝ノ宿跡、弁天ノ森を経てトンネル西口分岐だ。ここから天川辻までシロヤシオやブナなどの広葉樹の疎林帯が続く癒しの稜線だ。大栂山(おおとがやま)へ向かう小谷林道分岐を過ぎ、トンネル東口へ下る分岐点の一の垰(いちのたわ)を通り、しばらく進むと花が目立つ石灰岩の岩稜だ。
(修覆山への上り坂) (何もない修覆山頂上?)
(以前より歩き易くなった倒木帯)
(弥山頂上の奥宮)
(弥山小屋前の広場)
(苔の道を下る)
(オオヤマレンゲ保護柵の扉)
(八経ヶ岳三角点)
(弥山から木道を下る)
(シロヤシオのトンネルを通る)
(聖宝ノ宿跡) (弁天ノ森)
(トンネル西口分岐)
(気持ちのよい稜線を下る)
(シロヤシオの多い稜線を進む)
(一ノ垰) (爽やかな稜線が続く)
(花の多い石灰岩帯が現れる)
真っ盛りを少し過ぎたヤマシャクヤクの群落だ。この清楚な姿はオオヤマレンゲに劣らない花の王者だ。クサタチバナ群落もある一帯を過ぎ、野菜畑のようなコバイケイソウ群尾根を通ると間もなく天川辻だ。ちょっと先の行者還(ぎょうじゃがえり)小屋手前から左へ山腹のトラバース道へ下る。当初、ブナ林を下ったり見通しのよい斜面の道だがすぐに荒模様となり、崩れかけた桟道などが続く。こわごわ渡った後は、道が崩落した沢筋を幾つも横断する。一ヶ所、崩れた沢を避けるために崩れた面の上を迂回する所があり、テープを注意深く探すことが必要だ。杉林の稜線に達すると危険地帯終了だ。すぐに展望鉄塔跡1があるので一息つける。稜線を下って、迷いそうな岩稜帯で注意深くテープを探して下ると展望鉄塔2だ。ここからは素直に稜線下れば下に吊り橋が見え、定員3人までの橋を渡ると大川口だ。帰りも往路通りに帰阪した。
結果的には今年の梅雨が早過ぎて、梅雨の花、オオヤマレンゲは若葉が出始めたばかりで1ヶ月位早過ぎたようだ。その代わり、盛りを過ぎたばかりの清楚なヤマシャクヤクが素敵だった。大川口から鉄山を経て弥山へ登るコースは、以前、迷い易いコースの代表だったが、テープや踏み跡もちゃんとある安全コースだ。トンネル西口分岐から天川辻までの奥駈道は花も豊富な広葉樹疎林帯の続く癒しの尾根道だ。きょうはちょっとロングだが変化のある素晴らしいコースだった。
(真っ盛りのヤマシャクヤク群落)
(クサタチバナの群落)
(畑のようなコバイケイソウ尾根)
(天川辻)
(山腹のトラバース道を下る)
(崩れかけの桟道を下る)
(沢筋で崩落した道をたどる) (岩壁に張り付いて下る)
(やっと安全な稜線にでる)
(展望鉄塔跡1)
(杉林尾根を下る) (迷いピーク先の展望鉄塔跡2)
(展望鉄塔跡2から歩いて来た稜線を望む)
(稜線を下る) (やっとつり橋が下に見える)
(大川口へ帰り着く)
★道で出会った花